Z.Vex Effects/FUZZ FACTORY比較レビュー!種類とその違いは?

FUZZ FACTORYとは?

「ファズ・ファクトリー」は、アメリカのエフェクト・ペダル・メーカー「Z.Vex Effects社」の代表機種です。目をひく可愛らしい「ハンド・ペイント」がトレード・マークですが、時に凶暴に、時にきらびやかに、見た目とギャップがあるサウンドが特徴です。

そもそも、「FUZZ FACE」のコピー品を作ろうとして失敗したことから始まります。出来上がったファズの音を出してみると「ぴーぴーごーごー」とノイズが発振してしまいました。ですが、これを逆手にとり発振を制御する「Stab」というコントロールを取り付け、見事に別物で新しいファズとして完成させたのです。”発振系“と呼ばれるジャンルの先駆けとなったファズ・ファクトリーですが、文字どおりのファズの基本的なサウンドも良いです。

目次

FUZZ FACTORYの使用アーティスト

ジャック・ホワイト

言わずと知れた「ホワイト・ストライプス」のギター&ボーカリスト。
ジャックはビンテージ機材の収集家でもあるようです。ファズ・ファクトリー・シリーズは、目利きのジャックをも納得させるものだったのでしょう。

ビリー・ギボンズ

最強トリオ「ZZ TOP」のギタリスト、ビリー・ギボンズもファズ・ファクトリーのユーザーです。
アンプ直結のイメージですが、レコーディングなどで使用しているのでしょうか。

ビリー・コーガン 

スマッシング・パンプキンズのギター&ボーカリスト。
ビリー・コーガンはノイジーな爆裂ギター・サウンドを得意としています。ビリーがファズ・ファクトリーを使用するのは、とてもうなずけます。

FUZZ FACTORYのスペック

商品名FUZZ FACTORY
メーカーZ.Vex Effects
概要FUZZ
歪みレベル
緩やか
強い
操作
簡単
難しい
音質設定
ザックリ
繊細
汎用性
じゃじゃ馬
何でも
EQ
なし
あり
コスパ
低い
高い
おすすめ度
微妙
おすすめ
  • ライバルに差を付けれます。
  • めちゃくちゃ歪みます。
  • 任意での発振とコントロールができます。
  • 個性的なサウンドが作れます。

Vexterシリーズとは?

発振系なる新たなエフェクターのカテゴリーを作り、廃れきっていたファズの人気を復活させたファズ・ファクトリーですが、いかんせん値段が高かった(6万前後)のです。特徴でもあります、ハンドペイントのデザインに手間がかかり、値段を釣り上げてしまっていたのでしょうか。

そこで、筐体のデザインをプリントにして「コストダウン」したシリーズが「Vexterシリーズ」なのです。現代では「ファズ・ファクトリーといえば」もうこちらのシリーズ(2万円代)が主流ですね。音の方は一応同じとされています。

FUZZ FACTORYの音質や特徴

商品名FUZZ FACTORY Vexter Series
メーカーZ.Vex Effects
概要FUZZ
歪みレベル
緩やか
強い
操作
簡単
難しい
音質設定
ザックリ
繊細
汎用性
じゃじゃ馬
何でも
EQ
なし
あり
コスパ
低い
高い
おすすめ度
微妙
おすすめ
  • お値段お手頃。
  • 変わらぬサウンド。
  • 発振など新しい音作りができる。
  • 使いこなせば唯一無二の存在になれる。

FUZZ FACTORYの各コントロールと役割

  • VOLUME
    • 全体の音量調節ができます。
  • GATE
    • ヴィンテージのファズでは電池がなくなり始めると「ブチブチ」と音の端々にノイズが乗ります。それを任意でコントロールできるのが「GATE」ノブです。好んでノイズを出すために「切れかけの電池」を使用する人もいたぐらいですので、サウンド・メイクのひとつとして役立てましょう。
  • COMP
    • 普通の「コンプレッサー」だと思って使うと「あれっ」と思うでしょう。サスティーンが出て密度が高くなった音にはなりますが、こじんまりとまとまってしまい「アナログ・シンセサイザー」の電子音のようになります。
  • DRIVE
    • 歪み量を調整できます。
  • STAB
    • 発振をコントロールできるノブです。全開まで上げますと発振がおさえられます。慣れるまでは全開にしておいて、ある程度ファズの音が作れるようになったら発振させてみましょう。

FUZZ FACTORYのデメリット

良くも悪くもノイジーです。コントロールする「理解力と技量」が必要なファズです。「なんだこれ、扱いにくいな」と、すぐに諦めずに時間をかけて使いこなして欲しいです。

FUZZ FACTORYおすすめの使い方

発振を操って個性的な音を出しましょう。STABを閉めて、GATE、COMP、DRIVEで発振の音程や量を調整しましょう。そのまま、ハンマリング・オンやプリング・オフするだけでも十分に「変わった音」ですが、ギター側のボリュームやトーンでも音色が変わりますので試してみましょう。

Fat Fuzz Factory

商品名FAT FUZZ FACTORY
メーカーZ.Vex Effects
概要FUZZ
歪みレベル
緩やか
強い
操作
簡単
難しい
音質設定
ザックリ
繊細
汎用性
じゃじゃ馬
何でも
EQ
なし
あり
コスパ
低い
高い
おすすめ度
微妙
おすすめ
  • ダウンチューニングにも対応。
  • ベースにも使えます。
  • EQポイントが選べる。
  • もちろん発振します。

Fat Fuzz Factoryの特徴 追加機能「SUB SWITCH」

コントロール・ノブの役割はノーマルのファズ・ファクトリーと同じです。

追加として、低音が出るようになる”SUB SWITCH“(3段階切り替えのトルグスイッチ)が付いています。
1~3と低音が強くなっていきます。激しく歪ませても、低音が潰れてしまいませんのでベースでの使用もお勧めです。

Fat Fuzz Factoryおすすめの使い方

最大の特徴は「SUB SWITCH」ですが、これが使えます。一応「SUB1」はノーマルのファズ・ファクトリーと同じになるようにセッティングされているそうです。ノーマルのものは「どんしゃり」な音になりがち(調整次第で回避できます)ですが、ファットの方は「SUB2」にすれば、わりと簡単に太いファズ・サウンドが作れます。音のバリエーションもあって音作りも簡単となりますと、買うならこちらかも知れませんね。

Vertical Fuzz Factory

商品名VERTICAL FUZZ FACTORY
メーカーZ.Vex Effects
概要FUZZ
歪みレベル
緩やか
強い
操作
簡単
難しい
音質設定
ザックリ
繊細
汎用性
じゃじゃ馬
何でも
EQ
なし
あり
コスパ
低い
高い
おすすめ度
微妙
おすすめ
  • ボードに収まりやすい縦型。
  • 相変わらずの暴れん坊ファズ。
  • ペイントがかなり派手。
  • メイド イン アメリカ。

Vertical Fuzz Factoryの特徴

回路もコントロール・ノブの役割もノーマルのファズ・ファクトリーと同じです。

最大の特徴は縦型に変更された筐体です。音も個性的なファズ・ファクトリーでしたが、筐体も細長い横型で類を見ないものでした。ですが、ボード内での取り回しが悪く、他のエフェクターとのバランスが取りにくかったのは事実です。

Vertical Fuzz Factoryは縦型で取り扱いやすくなりました。組み立ても本国アメリカで行われていますので、これからはこちらがスタンダートとなりそうです。

Vertical Fuzz Factoryのおすすめの使い方

せっかくのファズ・ファクトリーですから発振させましょう。ファズとワウは昔からセットで使われることが多かったのですが、なんと発振にワウを絡めると、とんでもなく「変な音」がでます。ワウで発振のピークを操作するイメージでしょうか、踏み込むと耳をふさぎたくなるような「ピーキー」な音になります。上手に曲中に盛り込むことが成功できたら”効果絶大“でございます。

Silicon Fuzz Factory

商品名SILICON FUZZ FACTORY
メーカーZ.Vex Effects
概要FUZZ
歪みレベル
緩やか
強い
操作
簡単
難しい
音質設定
ザックリ
繊細
汎用性
じゃじゃ馬
何でも
EQ
なし
あり
コスパ
低い
高い
おすすめ度
微妙
おすすめ
  • 気温などに左右されないシリコン・トランジスターを使用。
  • 縦型筐体。
  • 安定の発振。
  • 音がまろやかに。

Silicon Fuzz Factoryのゲルマニウムとシリコンの違い

ファズの回路の中で重要な役割を果たしているのが「トランジスター」です。ファズは誕生した当初ほとんどの機種に「ゲルマニウム・トランジスター」が採用されていました。「激しい歪み」を生み出す「ゲルマニウム・トランジスター」はファズと聞いて連想する音そのものです。ですが、温度変化に左右されやすく「夏と冬」では音が変わり、ステージのライトや自ら出す熱で音が変わってしまい、とにかく不安定だったのです。

当時のギタリスト達を悩ませた「ゲルマニウム・トランジスター」の欠点を全て克服して登場したのが「シリコン・トランジスター」です。温度に左右されることなく、常に安定した音が出ます。音は少しハイよりになった印象で、ゲルマニウムが「バリバリ」ならシリコンは「ジリジリ」した歪みです。

ファズ・ファクトリーは「ゲルマニウム・トランジスター」を採用してきました。ヴィンテージのファズに使われていたものとは違い、温度変化に左右されにくく音も良いものを厳選していましたが、どうしても音の変化がありました。そこで、ユーザーの声の要望に応える形で「シリコン・トランジスター」使用の「Silicon Fuzz Factory」が発売されたのです。ファズ・ファクトリーは荒々しい音が売りのファズですが、そのイメージを崩さずに変更されています。

Silicon Fuzz Factoryのデメリット

シリコン・トランジスターに変更されていますので音は違います。問答無用にたたみかけてくる”ゲルマニウム“とは違い、激しく歪みますが、扱いやすいまろやかな音になっています。どちらを選ぶかは、演奏するジャンルにもよるでしょうし”好みの問題“としか言いようがありません。歌モノバンドに在籍されている人は「Silicon Fuzz Factory」がよいかも知れません。

Silicon Fuzz Factoryのおすすめの使い方

シリコン・トランジスターに変更されていますが、激しく発振はいたします。「スイッチング奏法」が可能のギターをお持ちでしたら、どんどん発振と絡ませて使いましょう。ただのフィードバックとは違いますので永遠に音が出てくれます。

Fuzz Factory違いの比較表

スクロールできます
FUZZFatVerticalSilicon
歪み量強い強い強い強い
EQコントロールなしありなしなし
トランジスターの種類ゲルマニウムゲルマニウムゲルマニウムシリコン
ボード内での取り回し悪い悪い良い良い
発振するするするする

他社メーカーとの比較

Vemuram Myriad Fuzzとの比較

ブルース・ギタリスト「ジョシュ・スミス」とのコラボレーションによって作られた「Vemuram Myriad Fuzz」はシリコン・トランジスターとゲルマニウム・トランジスターの両方を搭載しています。どちらかだけを使う事もできますが、ミックスして独特なサウンドを作る事ができます。この機能は、その名前にふさわしくミリアド(無限)の可能性を秘めています。

お値段の方は、ファズ・ファクトリーのハンドペイント・ヴァージョンの少し安めぐらいです。「発振なんてしなくていいから、極上のファズ・サウンドが欲しい」という人は、こちらの選択も考えられてもよいと思います。

WALLACE AMPLIFICATION FUZZ ACEとの比較

サウンドの特徴はズバリ「あたり個体のFUZZ FACE」です。有名なマーシャルのモディファイ・エンジニア「Brian Wallace氏」によって1980年代後半に数百台作られた「FUZZ ACE」は売りっ切った時点で販売終了となっていました。ですが、復刻を望む声が多く見事に2010年代に再発され始めたのです。ゲルマニウム・トランジスターの良いところを出し切っているサウンドは、ピッキングニュアンスやギター側のボリュームへの追従が素晴らしく、メーカー側も常にオンでの使用を推奨しています。電池駆動のみも、こだわりの一部なのかも知れませんね。

お値段はファズ・ファクトリーの「Vexterシリーズ」ぐらいです。ファズ中心の音作りを目指しているのでしたら「FUZZ ACE」の方が良いでしょう。

Fuzz Factoryを実際に使った感想や主張

通常での使用の感想

発振機能ばかりが先に立ち、第一印象は「まともな音は出るのか」でしたが、普通に良い音のファズだと思います。改めて思うのは、ファズ・ファクトリーもしかりですが、世界のファズの基準になる「FUZZ FACE」は素晴らしいファズだったのでしょうね。本物に一度は触れてみたいものです。試奏はノーマルのものを使いましたが、基本的な機能は全機種違いはありませんので、十分サウンドの確認はできたと思います。

接続順

接続順はお好みでよいですが、ワウと絡ませる時には「インピーダンスのマッチング・ミス」が起きるかも知れませんので注意が必要です。手持ちのワウで、ヴィンテージとまではいきませんが古いタイプのものでは、うまくいきませんでした。諸々改善されている現行のワウではメーカー問わず普通に使えましたので、よほどのこだわりがなければヴィンテージのワウを使う必要はないと思います。どうしてもという人は、ワウとファズの間に「バッファー」挟めば機能します。

発振

発振は「変な音が出るエフェクター」を探している人には、たまらない機能でないでしょうか。”失敗は成功のもと“を地でいく誕生エピソードも好きです。

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