STRYMON/SUNSETのレビューと使い方!音作りのコツは?

STRYMON/SUNSETのレビューと使い方!音作りのコツは?

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STRYMON/SUNSET(ストライモン サンセット)とは?

STRYMON(ストライモン)のSUNSET(サンセット)ハイブリッドドライブは、6種類の歪みキャラクターを搭載している多機能型のオーバードライブです。

デジタルエフェクターではありますが、アナログで入力された信号をハイブリッド方式でデジタル処理して歪みを作成しているため、デジタルの冷たさはなくウォームでアナログライクなサウンドが特徴です。

目次

STRYMON/SUNSETのスペック

商品名SUNSET
メーカーSTRYMON
概要オーバードライブ
歪みレベル
緩やか
強い
操作
簡単
難しい
音質設定
ザックリ
繊細
汎用性
じゃじゃ馬
何でも
コスパ
低い
高い
おすすめ度
微妙
おすすめ
  • 6種類の歪みを搭載したオーバードライブ。
  • 見た目感じでは複雑そうですが、操作は簡単です。
  • ノイズゲートも搭載。
  • 別売りMini Switchで拡張すれば、お気に入りのサウンドを一発呼び出し。
  • エクスプレッションペダルで各ツマミのコントロールも可能。
※価格は各通販サイトで比較して下さい

SUNSETとRiversideとの違い

サンセットの前機種「Riverside(リバーサイド)」は、ストライモン初の歪み系エフェクターです。リバーサイドに採用されたハイブリッド方式は、そのままサンセットに受け継がれていますので歪みの作成方法は同じです。

リバーサイドは、サンセットと比べますとシンプルな造りとなっています。大きな違いは独立2チャンネル型のサンセットに対して、リバーサイドは1チャンネルで、もうひとつ付いているフットスイッチは「フェイバリット(自分で作ったお気に入りのサウンド)」を記録できるスイッチです。

その他は、リバーサイドは歪みのキャラクターがひとつ(LowとHighは切り替え可能)であること、3バンドEQでMIDのプッシュスイッチが付いているところが違います。

以下、違いを表にまとめておきます。

STRYMON/ Riversideとの違いまとめ

SUNSET
Riverside
  • 歪みの種類6つ
  • EQはTONEひとつのみ
  • 独立2チャンネル
  • 両チャンネルのブレンドの仕方を選択できる
  • BRIGHTスイッチで高域のキャラクターを変更できる
  • 拡張機能(エクスプレッションペダルとMini Switchによるフェイバリット機能の追加)
  • 歪みの種類1つ(LowとHighの切り替えはあり)
  • 3バンドEQ
  • 1チャンネル
  • ミドルのプッシュスイッチあり
  • 拡張機能(エクスプレッションペダルとMini Switchによるブースト)あり
  • PRESENCEによるトーンのカラーの切り替え

STRYMON/SUNSETのコントロール部

【ツマミはすべてAB共通の機能です】

  • LEVEL
    • 全体のエフェクトボリュームの調整ができます。
  • TONE
    • 音色を調整できます。(各モードでキャラクターやレスポンスが変わります)
  • DRIVE
    • 歪み量を調整できます。

【ABのピンスイッチで歪みのキャラクターを選択します】

A
B
  • 2stage
    • 歪みが絡み合う広いゲインレンジで設計されているオーバードライブです。
  • Hard
  • JFET
    • トレブルブースターに比べてウォームなサウンドが特徴のブースターです。
背面パネル
  • BRIGHTスイッチ
    • マイナス 高域をカットします。
    • センター ノーマルな音です。
    • プラス 高域をプラスします。
  • CONFIGスイッチ
    • A→B 直列でAからBを経由して出力します。
    • A+B 並列でABを出力します。
    • B→A 直列でBからAを経由して出力します。

STRYMON/SUNSETの音質や特徴

特徴1 歪みキャラクターの違い

6種類ある歪みキャラクターは、すべて違う音です。

  1. Ge
    • 補正系の歪みでハリのあるケンタウルス系のサウンド。
  2. Texas
    • チューブスクリマー系のミドルが出る音で、ワイルドなまとまりあるサウンド。
  3. Treble
    • ローがカットされトレブルが出てきますので、単体よりはBチャンネルの補助に使うと威力を発揮します。
  4. 2Stage
    • ディストーションに近いサウンドですが、タイトにコントロールできるハードなサウンドです。
  5. Hard
    • 歪ませすぎると少しブーミーになりがちですが、ファズのような暴れる歪みとしても使えます。
  6. JFET
    • クリーンブースターです。ウォームに歪むのが特徴です。

各モードでこれだけの違いがあり、さらにAとBをミックスした音もありますので、サンセット一台でかなりの音作りが可能となっています。

特徴2 BRIGHTスイッチ

フェンダーのアンプなどに付いているブライトスイッチは高域を足すだけのものですが、サンセットのブライトスイッチはマイナスにも作用します。

つまり高域をカットしてくれるので、テレキャスターなどの高域が強いギターを使う時などに、ツマミでは調整できない帯域をズバッとカットできます。

特徴3 ノイズゲート

サンセットはよく効くノイズゲートも搭載しています。

使い方は、Bスイッチ長押しで「ノイズゲートモード」に突入すると、Aチャンネル側のLEDが緑に変わるので、Aチャンネル側のLEVELのツマミでゲートの開きを調整します。ノイズゲートが効くとLEDがオレンジに変わります。

STRYMON/SUNSETの拡張性

Favorite機能

別売りの純正「STRYMON Mini Switch」を(TRSケーブル使用)つなげば、お気に入りのサウンドをMini Switchにアサインすることができ、スイッチの操作で簡単に呼び出せます。

サンセットでお好みのサウンドを作ってフットスイッチ長押しで設定が記録されます。

≫STRYMON Mini Switchの詳細

エクスプレッションペダル

別売りのエクスプレッションペダルをつなぐことにより、ツマミのコントロールがペダルでできるようになります。

エクスプレッションペダルは、つなぐだけでボリュームペダル(出力レベルを調整)として機能します。

ツマミをコントロールする設定方法は、ABスイッチ長押しで設定モードに突入します。ツマミの設定は複数可能となっていますので、幅の広いコントロールが足でできるようになります。

ペダルをかかと側にすると、A側のLEDが緑に点滅し始るので、設定したいノブを回し始まりの位置を決めます。LEDが赤に変わり設定されたことを教えてくれ完了です。

ペダルを踏み込んだ状態にすると、B側のLEDが緑に点滅し始めます。設定したいノブの終わりの位置を決めます。完了しますと赤に変わり設定されたことを教えてくれます。

最後にABどちらでも良いですのでフットスイッチを押せば保存が完了です。

STRYMON/SUNSETのデメリット

デメリット1 良くも悪くも優等生

ストライモンのモデリング能力は素晴らしく、王道のエフェクターを使いやすく高音質にして改良するのが得意なメーカーです。

サンセットの6種類のオーバードライブにも「元ネタ」的なエフェクターが存在します。

よく似せて作られたサウンドは誰もが納得する音でしょうが「これがサンセットの音」というものではないかも知れません。

汎用性が高くあつかいやすい分、個性的な音ではないと言えます。

STRYMON/SUNSETの使い方や音作りのコツ

使い方1 CONFINGスイッチの選択

サンセットだけで音を作っていく前提ですが、Aチャンネルを「ベーシックな歪み」と考えて作っていった方が上手くいきます。

背面パネルの「CONFIGスイッチ」はA→Bに設定。AチャンネルはTrebleを選択してBチャンネルはHardを選択。こうすることによりレブルブースターが低域をトリートメントしてくれ、BでハードにバッキングしてソロはAを踏んで抜けのよいリードトーンで演奏ができます。

A+Bはパラレルで2チャンネルの歪みが出力されますので、普通ではありえない独特な歪みが得られます。

使い方2 ケンタウロスと同じように使える

Aチャンネルの「Geモード」は、抜けが良くオクターブ奏法に向いています。クッキリとしたローミッドが強調されたサウンドは他の楽器に埋もれることなく飛び出して聞こえます。

また、ギターがバンドに2人の場合など弾くパートによって音の出し引きが課題となりますが、Geモードを使えば出しゃばり過ぎることなくお互いを引き立たせるアンサンブルを作れます。

この使用方法は、多くのギタリストが「ケンタウルス」を使うタイミングと似ています。

ケンタウロスのクローンといえばコチラ!

STRYMON/SUNSETと似ている機材と比較

FULLTONE Fulldrive 3 Standardとの比較

「Fulldrive 3 Standard」の歪みのキャラクターは「TS系」に属しますのでハイゲインではありませんが、チューブスクリーマーよりは歪み幅が広く取れます。「基本『TS系』なんだけど、ゲインも稼げる」このサウンド設定の狙いところが、サンセットとよく似ていると言えます。

Fulldrive 3 Standardの特徴としては、歪みのキャラクターがミニスイッチで「WIDE ASYM」と「90’s」に切り替えることができ、ブーストスイッチが別に付いています。お値段はサンセットより低いです。

歪みのキャラクターがいくつか欲しい人や、拡張して使いこなしたい人はサンセットをおすすめします。

≫FULLTONE Fulldrive 3 Standardの詳細

FRIEDMAN BE_OD DELUXE PEDALとの比較

「FRIEDMAN BE_OD DELUXE PEDAL」はハイゲインアンプを作るメーカー「FRIEDMAN」より発売されているオーバードライブです。

操作に戸惑うことはない、2チャンネルのアンプのプリ部を抜き出したようなツマミの並びです。

FRIEDMANは「改造マーシャル系」のサウンドが売りのメーカーですが、BE_OD DELUXE PEDALは、FRIEDMANのアンプのゲインに似ている歪みだと評判で、ディストーションに近い激しいゲインまで稼げます。

筐体表面の上段がハイゲイン、下段がほどよいクランチゲインでカラーを分けています。あとは相性のよいブースターがあれば歪みの音作りは、これ一台で完結してしまいそうです。

サンセットは「ローゲイン」ですので、改造マーシャルのような激しい歪みが好きな人は「FRIEDMAN BE_OD DELUXE PEDAL」を選んだ方がよいでしょう。

≫FRIEDMAN BE_OD DELUXE PEDALの詳細

STRYMON/SUNSETを実際に使った感想

サンセットは歪みの幅は広いのですが「ハードゲイン」ではありません。真空管アンプのナチュラルなドライブを再現しているように思えました。

また、チューブスクリーマーやラットのようなサウンドがありますが、どれもテイストだけですので「これ一台で何でも再現できる」と思っての購入は期待を裏切られるかも知れません。

ゲインペダルとして考え、真空管アンプありきでの音作りが最大に魅力を引き出せそうです。

STRYMON/SUNSETのまとめ

「歪み系エフェクター探しのゴール」とまで言われ、高評価を得ているストライモンのサンセットは、プロギタリストにもその優れた性能が認められ使われています。

拡張機能を使えば、ほぼこれ一台で完結してしまう機能を考えれば、お値段も納得の金額ではないでしょうか。「デジタルエフェクターの歪みは使えない」という定説はストライモンによって打ち砕かれたのです。

  • 6種類の歪みを搭載したオーバードライブ。
  • 見た目感じでは複雑そうですが、操作は簡単です。
  • ノイズゲートも搭載。
  • 別売りMini Switchで拡張すれば、お気に入りのサウンドを一発呼び出し。
  • エクスプレッションペダルで各ツマミのコントロールも可能。
※価格は各通販サイトで比較して下さい
STRYMON/SUNSETのレビューと使い方!音作りのコツは?

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