BOSS/OC-3をレビュー!特徴やOC-2との違いなど

BOSS/OC-3をレビュー!特徴やOC-2との違いなど

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OC-3は世界初ポリフォニック(和音)入力が可能な定番デジタルオクターバーです。

今回はBOSSのOC-3をレビューしていきます。その特徴やOC-2との違いなどはどのようになっているのでしょうか。

目次

BOSS/OC-3を使用している有名人

・Gilad Hekselman ギラット・ヘクセルマン (イスラエルのジャズギタリスト)
・KANAMI (BAND-MAID)

BOSS/OC-3のスペック

OC-3は生産完了。サウンドハウスで新品は手に入りません。

商品名OC-3
メーカーBOSS
概要オクターバー
特徴音を別出力できる
BOSS SUPER Octave OC-3

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BOSS/OC-3の音質や特徴

特徴1 POLYモードで和音入力が可能

オクターバー自体あまり数が出回っておりませんが、そのなかでも和音で入力できるオクターバーは数少ないです。

これがOC-3の最大の特徴となりますが、POLYモードでは和音の入力が可能なうえ、段階的にエフェクトがかかる音程を変更することができます。

例えば、つまみを一番左へ振り切った状態だと、6弦4FのA♭音までの低音にエフェクトがかかります。
そこから続いて、5弦4FのD♭音まで、4弦4FのG♭音までというように段階的にエフェクトのかかりを変更できます。

正確にはこれらの中間でも段階的にかかっているようなのですが、しっかりとエフェクトがかかって聴こえるのは、上記の通りです。

そのため、実際のところ半音ずつ調整するというような設定の仕方は不可能となっています。

特徴2 ドライ音とウェット音を別出力できる

DIRECT OUTからギターアンプへ、OUTPUTからベースアンプ(もちろんギターアンプでも可)を出力することで、原音とエフェクト音を別に出力することができます。

これにより、一台のアンプを使用したときよりもクリアに音を出すことができます。

この機能が搭載されたオクターバーは、他にはあまり存在しておらず、その少ない中でOC-3が現状最安価となっています。

特徴3 ドライブモードを搭載

意外と歪みを搭載したオクターバーは数が少ないですが、OC-3には搭載されています。

ソロなどで厚みを出したいときに、ドライブモードでオクターブ下の音を足すことで、通常のオクターブよりもさらに厚みを作ることができます。

BOSS/OC-3のデメリット

デメリット1 ONにしたときに音切れが発生する

これがOC-3において一番気になるデメリットです。

残念ながら音切れをさせない方法はないので、演奏中に切り替える場合は、踏むタイミングで調整しましょう。

デメリット2 POLYモードは他のモードと両立できない

POLYモードが他のモードと分かれてしまっているため、-2オクターブ音とエフェクト音の歪みを同時に得ることができません。

デメリット3 DRIVEモードの細かい調整ができない

歪みの量は調整できますが、Toneは調整できません。

使っていてあまり気にはなりませんが、細かく調整したいという方は、DIRECT OUTとOUTPUTでアンプを分けて、アンプでイコライジングするのがもっとも手軽な方法となります。

また、歪みはデジタル回路です。

一般的な歪みは、デジタルよりアナログの方が優れているとされています。
とはいえ、同時に原音が鳴っていますし、エフェクトで作成されたオクターブ音がシンセチックな響きをしていますので、むしろ合っているように感じられます。

OC-3とOC-2との違い

現在廃盤となっている、前機種であるOC-2は、OC-3と比べて非常にシンプルな構造となっています。

つまみで操作できるのは、DIRECT LEVEL(原音の音量)、OCT1(1オクターブ下の音量)、OCT2(2オクターブ下の音量)の3つのみ。

POlYモードなども搭載されておらず、単音のみの入力しかできません。

機能だけで見れば、全てOC-3にも搭載されています。

唯一の違いは、OC-2が”アナログ”回路を採用していること。

原音をアナログ処理するため、デジタル回路を採用しているOC-3よりもレスポンスの良い自然なエフェクト音を得ることができます。

OC-3の使い方や音作りのコツ

使い方1 半音下げでPOLYモードを最大限活かす

特徴1で前述した通り、段階的にエフェクト音がかかる範囲を変更することができます。
ただし、レギュラーチューニングでは、D♭音までエフェクトがかかる設定にしても、構造上D音にエフェクトをかけた音が得られません。

ギター自体のチューニングを半音下げることで、4弦開放のD♭音にエフェクトがかかります。

特にベースのないバンドで、常時ONにするときにオススメする使い方です。

使い方2 生ベースを洋楽ヒップホップで使われるようなシンセサウンドへ

ベース用に最適化された出力が可能なように入力端子が分かれています。

通常使用も可能ですが、DIRECTつまみを0、OCT1つまみを10にセットすることで、シンセのような重低音を得ることができます。

使い方3 エレアコで使用しソロプレイの幅を広げる

POLYモードで5、6弦にエフェクトをかけたうえで、リバーブなどの残響系を深めにかけます。

ベース音も鳴らしつつ、幻想的なサウンドを鳴らせるので、ソロプレイで効果を発揮します。

他にも、コードトーンを鳴らしつつ、ウォーキングベースを弾くというようなプレイでもより映えますので、様々な使い方に発展させていけます。

BOSS/OC-3と似ている機材と比較

ほぼ同価格帯のオクターバーに、tc electronicのSUB ‘N’ UP OCTAVERがあります。

OC-3と比較した場合、SUB ‘N’ UP OCTAVERのデメリットは3点あります。

デメリット

1.出力端子が一つしかないため、出力を分けることができない
2.歪みは付いてない
3.エフェクトのかかる音程範囲を調整できない

対して、SUB ‘N’ UP OCTAVERのメリットは3点あります。

1.OCT-1、OCT-2が独立して制御できる
2.OCT+1も追加することができる
3.TONEPRINTモードでプリセットを利用したり、モジュレーションをかけることもできる

エフェクトのかかる音程の範囲を調整する機能は要らない、出力端子は分けなくて良い、という方は、こちらを使用してみても良いでしょう。

BOSS/OC-3を実際に使った感想

比較的安価なオクターバーの中で、最もレコーディングやライブなどの現場で活躍させられるコスパの高いペダルです。

オクターバーは、基本の効果自体はどれも同じなので、ジャンルを問うことがありません。

オクターバーが欲しいが、あまりお金をかけたくないオクターバー入門者にオススメしたいです。

BOSS/OC-3はこんな人におすすめ

・初めてのオクターバーが欲しい方
・出力を分けて、アンプを2台使うなどしたい方
・低音域にだけオクターブ音を追加したい方
・オクターブ音に歪みをかけたい方

現在新品を手に入れることは難しくなっていますが、アマゾンなどでは新品または中古が簡単に手に入ります。

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