この記事ではEffects Bakery(エフェクツベーカリー)というメーカーから出ているFrench Bread Delay(フレンチブレッドディレイ)というエフェクターのレビューをしています。
ではこのエフェクツベーカリーのフレンチブレッドディレイにはどんな特徴があるのでしょうか。
French Bread Delayのスペック
商品名 | フレンチブレッドディレイ |
英 | French Bread Delay |
メーカー | Effects Bakery |
価格 | とにかく安い |
概要 | ディレイ |
特徴 | 安価でコスパが高い |
コントロール | TIME/REPEAT/BLEND |
電源 | センターマイナスDC9Vアダプター |
備考 | 電池の使用不可 |
ノブの補足
- TIME・・・ディレイタイムの長さを調節
- REPEAT・・・ディレイの回数を調整
- BLEND・・・音量の調整
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Effects Bakery/French Bread Delayとは
そのかわいらしい見た目が特徴的でミニサイズの安価帯ペダル。
つまみが3つのみのシンプルで扱いやすくも、幅広い用途に使える操作性が魅力のディレイペダルです。
安価と言っても全く使えないわけではなく、ライブでも全く問題なく使用することができます。
Effects Bakery/French Bread Delayの音質や特徴
温かみのある音色が特徴
アナログディレイのような温かみのあるサウンドが持ち味のFrench Bread Delay。
デジタルディレイではありますが、安価なペダルということで、残響の高周波成分に音質劣化が多少感じられます。
しかし、高音域が劣化(カット)されることで、逆に音に丸みが生まれ、それが温かさに繋がります。
この高音域のカット(劣化)は、むしろメリットと言えるでしょう。
バンドサウンドの中では自然に馴染みますので、全く心配は要りません。
バランスがいい
中音域に寄り過ぎない、バランスの良いサウンドも魅力的。
French Bread Delayの音色はアナログディレイ風味ではありますが、一般的なアナログディレイほど音が太くなりすぎず、使いにくさは感じません。
例えば、同価格帯のBEHRINGER VD400は、60年代風のサウンドを再現したものなため、よりウォームなのですが、French Bread Delayは現代的な音楽でも使いやすく仕上がっています。
Effects Bakery/French Bread Delayのデメリット
高音域の劣化
高音域が劣化することでウォームなサウンドになるといいました。
このメリットと表裏一体となりますが、高音質で味付けしないデジタルディレイサウンドが良いという方にはあまり向いていません。
その理由はもちろんEffects Bakeryは、高音域が若干音質劣化してしまうからです。
原音そのままのディレイ音とはなりませんので、例えば付点8分をとにかくクリアなサウンドで弾きたいというような方は、BOSS DD-200など他のディレイをオススメします。
DD-200はビットレートが最高水準の32bitと高く設定されているため、解像度が高くなり音質劣化も少ないからです。
最大が500ms
French Bread Delayは最大が500msとなっています。
そのため、とりわけ長いディレイが欲しい方にFrench Bread Delayはオススメできません。
しかし、500msを超えるようなロングディレイを使うような場面はあまりないかと思いますので、通常利用なら全く問題はないでしょう。
VD400が最大300msですし、アナログディレイは最大msが短いことが多いですから、むしろこちらの方が良いかもしれません。
細かな調整は不可能
つまみ調整なので、具体的な数値で管理はできません。
そこまでシビアになる必要はないかと思いますが、ツマミの位置をしっかりと覚えておかなければなりません。
単純に12時方向で250msになりますので、Max500msから逆算して設定しましょう。
Effects Bakery/French Bread Delayの使い方
発振専用として
個人的な使い方ですが、発振専用ディレイとしてボードに入れるのがオススメです。
アナログ感のあるサウンドが魅力のこのペダル。
歪みと組み合わせれば、この値段、この小ささでRadioheadさながらのノイジーな発振サウンドが出せるのが良いですね。
スラップバックディレイとして
スラップバックディレイとしても優秀です。
一般的なデジタルディレイより音質が劣ることを逆手に取って、ロカビリーなどのローファイ系サウンドに使うととても合います。
デメリットを逆手にとって、メリットとして使用していくのもギター上達への大事なテクニックと言えます。
シューゲイザー系サウンドに合う
ポストロック、シューゲイザーなどにも使えます。
クリア過ぎない自然なディレイサウンドは、デジタルよりもむしろシューゲイザー系サウンドに合っています。
ディレイタイムがつまみで調整できる点においても、とても都合が良いのでオススメです。
ショートディレイをかけっぱなしで
ショートディレイかけっぱなしでバッキングを弾くのにもオススメです。
ディレイ音の温かみを利用して、ショートディレイをかけることで、分厚いバッキングサウンドを表現することが可能です。
ただし、ディレイ音を原音より少し弱めに設定しましょう。
あまり強くしてしまうと、音像が遠くなってしまいサウンドがボヤけてしまいます。
個人的なFrench Bread Delayの感想と印象
今はこの価格帯でもここまでのクオリティのサウンドが出せるところまで来たのか!と感動しました。
その他のメーカーでここまで低価格で高クオリティなディレイはかなり珍しいです。
しかし価格帯はあくまでも安価。したがってシビアなレコーディング現場では、流石に少々荷が重いように感じられますが、デモ録りやちょっとしたライブで使う分には全く問題ないでしょう。
レコーディングと言っても、アマチュアクラスのレコーディングであれば難なくこなすことができます。
そこまでのクオリティがあるのがこのEffects BakeryのFrench Bread Delay。
ディレイに迷ったらエフェクツベーカリーのコイツに決まりです。
フレンチブレッドディレイはこんな人におすすめ
- 初めてのディレイなので、コスパの高いものを試したいという方
- 発振サウンドを安価で使いたい方
- アナログディレイのようなサウンドが欲しいが、幅広い用途でも使いたい方
- 小さいサイズでそこそこ使えるディレイを探している方
上記に当てはまるなら確実に買いのディレイと言っても過言ではないクラスのエフェクターです。
今回は、Effects BakeryのFrench Bread Delayをレビューしてみました。
今までディレイと言えば、BOSSやtc electronicなどが定番でしたが、これから新しい定番ディレイとして使われていくのではないでしょうか。
最後に簡単にまとめますと、安価でコスパの良いアナログチックなディレイを探している方にぜひ試していただきたいペダルです。
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