BOSS/ギターワイヤレスシステムを比較!おすすめモデルとその特徴

BOSS/ギターワイヤレスシステムを比較!おすすめモデルとその特徴

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小型化されたワイヤレスシステム

エレキギターのワイヤレスシステムですが、私の覚えている限りで、1980年代にはプロ・アマを問わずに普及していました。

当時のワイヤレスシステムは、トランプケースほどのトランスミッター(送信機)をストラップにガムテープで止めて、ギターアンプの上に1Uのラックマウント型レシーバー(受信機)を置き、そこから足元のペダルケースまでシールドをつなぐというセッティングが主流でした。

このように以前のようなワイヤレスシステムは、プレイヤー自身はシールドから解放されるのですが、足元のスッキリ感は向上しませんでした。

過去のワイヤレスの価格も1セット数十万円は当たり前でしたが、アクションが激しいロックミュージシャンには不可欠なアイテムでしたが、あれから、数十年…。

技術革新は恐ろしいもので、現在のワイヤレスシステムは、ギターに触接プラグイン!

アンプ側も、アン直ならばプラグインだけで済むものもあります。かなり、小型、軽量化されました。

ワイヤレスシステムの価格も、大きく値下がりし、誰でも買うことができるようになってきました。

BOSSのワイヤレスシステムもその一つ。

その程度の投資で、煩わしいギターシールドから解放されるのですから、バンドプレイヤーだけでなく、自宅ギタリストにも、ワイヤレスシステムをおすすめできる時代になりました。

ここでは、BOSSのギターワイヤレスシステムを比較し、その詳細を詳しくご紹介します。

目次

BOSS/ギターワイヤレスシステムを選ぶ基準

BOSSのギターワイヤレスシステムにかかわらず、選ぶ際には、個人の使用目的や環境によって「良い悪い」が変わりますので、選択する際の基準となるポイントを押さえておきましょう。

サイズ・形状

BOSSのトランスミッター側は、楽器出力にプラグインするタイプばかりなので迷うことはありませんが、問題となるのは受信機です。

アンプのインプットに直接差し込めるプラグインタイプのレシーバーや、バッテリーパックの充電台のように安定感がある筐体でペダルボードへ組み込むタイプのものなどがあります。

自宅で練習する場合やエフェクター内臓のアンプの場合は、アン直プラグインタイプの方がシールドを使わなくて良いので便利です。

しかし、スタジオ練習やライブでエフェクターを使用する場合は、ペダルボードにプラグインレシーバーでは収まりがよくありません。

また、ペダル操作の際に間違えて踏んづけたら、一発で壊れてしまいますので、ペダルボードで使用する場合は充電台タイプのレシーバーをボードシステムに組み込んでおくほうが良いでしょう。

BOSSワイヤレスシステムはこのように、プラグインタイプと充電台タイプ、どちらを選ぶかというよりは、目的に応じて使い分けると考えたほうが正解だと思います。

トランスミッター電源の様式

最近、USB電源から給電を受けるタイプの充電器が増えています。

スマホの充電器と共用できるタイプの充電方式を採用している製品が多くなってきているので、専用の充電器が不要になり、大変便利になりました。

ギターを弾き終わったら、スマホの充電ケーブルへつないでおけば、明日でもすぐに使うことができますからね。

このように、充電式のメリットは、使用済み乾電池を出さないので『エコ』への貢献度は大きい点が挙げられます。

又、エフェクターで使用する9V(006P)乾電池は1個数百円もするので、充電式の場合はその出費が無いこと(電気代はかかりますが・・)もお財布にやさしいというメリットがあります。

充電式の注意点

しかし、充電式はメリットばかりではありません。

ワイヤレスシステムを使う上で、注意しなければならない最大のポイントは『充電切れ』。

うっかり充電し忘れて、使用中に音が出なくなったら、大トラブルです。

リハーサルの場合は、いったん止めてシールドを繋ぐことで解決できますが、ライブになると、それはダサすぎます!!

又、充電池は、繰り返し使用することで『メモリー効果』が発生するので、使い込んだワイヤレスシステムの稼働時間は信用できないものになってきます。

したがって、プロはあまり充電式のトランスミッターを使いません。

間違っても、そのようなリスクを負わないように、プロはバッテリー方式の機材を使い、リハが終わって本番前の休憩時間の間に、ワイヤレスシステムの乾電池を全て交換しておきます。

ワイヤレスマイクも、プロ仕様の機材は乾電池駆動のものが多いです。

結論として、自宅練習用は充電式の方が便利ですが、リハやライブの場合はバッテリー仕様のものがおすすめということになります。

音質の変化・劣化

ワイヤレスシステムを使った場合、シールドの時よりも音質が変わります。

有線と無線で接続環境が変われば、音質に影響がでるのは当たり前の話。

口コミでは「低音が減った」、「音が固くなった」などの意見がみられます。

又、ギター出力はインピーダンスが高いですが、ワイヤレスシステムを経由することでインピーダンスが下がります。

つまり、シールドからワイヤレスに変わることで音響的な接続条件が改善され、エフェクターのノリが良くなることが考えられるのです。

いずれにせよ、ワイヤレスシステムを利用することで音が変わるのは避けられませんから、変わった音が好きか嫌いかで判断するしかありません。

これは好みの問題なので、ご自身で探求していただくしかありません。

レイテンシ

ギターワイヤレスシステムにおける『レイテンシ』とは、ピッキングしてから音が出るまでの時間(遅延時間)のことです。

この時間が長いと、プレイヤーにとっては大きなストレスとなります。

カタログデータのレイテンシの数値は、少ないほど高性能と判断して構いません。

記載されている単位は『ms(ミリセカンド)』です。

1msは、1ミリ秒ですので、0.001秒になります。

ギターワイヤレスシステムのレイテンシは、長い機種で5msや6msというカタログデータが公表されていますが、ピッキングしてから0.006秒後に音が出て「遅い!!」と言えるほどの高性能な感覚を持っている人でなければ、気にする項目ではありません。

使用する周波数帯

ギターワイヤレスシステムに使用される周波数帯域は『B帯』と『2.4GHz帯』の2つです。

2.4GHz帯

音質が良く、低価格で購入できるメリットがありますが、Wi-FiやBluetoothと同じ周波数帯なので、スマホやワイヤレスヘッドフォンなどが使われている環境では、音切れやノイズが混入するかもしれません。

B帯

2.4GHzよりも音質は劣りますが、Wi-FiやBluetoothの周波数帯とは異なるので、電波障害の可能性は低く抑えることができます。

しかし、使用できる最大チャンネル数が少ないので、混線回避機能を搭載したモデルをチョイスするなどの対策が必要です。

周波数帯の知識は必要

本来は、使用するスタジオや会場の電波環境に応じてシステムの周波数帯を決定したほうが良いのですが、不特定の空間で使用することが前提の人は、自身のワイヤレスシステムに関する知識として、この程度は周波数帯域について理解しておく必要があります。

BOSSのギターワイヤレスシステムを比較

BOSS/WL-60

通信方式デジタル・オーディオ
(BOSSオリジナル方式)
周波数帯域2.4GHz
最大同時使用チャンネル数14チャンネル
レイテンシ2.3ms
伝送範囲20m
トランスミッター電源単3アルカリ電池2本
(最大25時間連続使用可能)
コスパ4.5
総評5.0

個人的にはイチオシのワイヤレスシステムです。

一番のポイントは、トランスミッターに乾電池が使えること。

乾電池を利用するメリットは先ほど記載した通りですが、これにより、ライブ時の安定性は大きく保証されることになります。

一方で、レシーバーはボスのコンパクトエフェクターサイズなので、ペダルボードへの収納もピッタリです。

更にレシーバーには各チャンネルの受信状態や電池残量などを表示する大型のLCDが装備されているので、ライブ中に不意の電池切れや電波切れが起こる心配もありません。

難しいチャンネル設定も、14チャンネルをオートスキャンしてくれるので、簡単で素早いセットアップが可能です。

肝心のサウンドについては、「シールドを使うよりもノイズが減って音に艶が出る」という口コミが多く見受けられ、なかなかの高評価でした。

BOSS/WL-60のここがおすすめ

  • トランスミッターに乾電池が使える
  • 充電切れが気にならない
  • 14チャンネルをオートスキャン
  • チャンネル設定が面倒な人
  • コンパクトサイズ
  • 電池残量や受信状態を目で確認できる
BOSS/WL-60 ギターワイヤレスシステム

BOSS/WL-60 ギターワイヤレスシステム

30,800円(04/18 23:49時点)
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BOSS/WL-50

通信方式デジタル・オーディオ
(BOSSオリジナル方式)
周波数帯域2.4GHz
最大同時使用チャンネル数14チャンネル
レイテンシ2.3ms
伝送範囲20m
トランスミッター電源充電式リチウム・イオン電池
(充電3時間、稼働10時間)
コスパ5.0
総評4.5

ボスのエフェクターでペダルボードを構成している人にはぴったりのギターワイヤレスシステムです。

こちらもレシーバーがボスのコンパクトエフェクターと同じサイズなので、ボード内がスッキリ整理できます。

レイテンシも2.3msという驚異の速さなので、ライブだけでなくレコーディングにも使える高性能なモデルです。

ギターワイヤレスシステムなのですが、ダイナミックマイクを使っても良好なサウンドが得られたという口コミもあり、音質面も素晴らしいクオリティ。

ペアリングも簡単なので、手軽に使えるおすすめのワイヤレスシステムです。

BOSS/WL-50のここがおすすめ

  • コンパクトサイズ
  • 使い捨て乾電池に抵抗がある人
  • ペアリングも簡単
  • レイテンシも2.3msという驚異の速さ
BOSS/WL-50 ギターワイヤレスシステム

BOSS/WL-50 ギターワイヤレスシステム

26,730円(04/18 23:49時点)
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BOSS/WL-20

通信方式デジタル・オーディオ
(BOSSオリジナル方式)
周波数帯域2.4GHz
最大同時使用チャンネル数14チャンネル
レイテンシ2.3ms
伝送範囲15m
コスパ5.0
総評4.6

プラグインタイプのワイヤレスシステムです。

基本的には、上位2機種のスペックを踏襲していますので、コスパ的にはイチオシのモデルです。

サウンド面での劣化や変化を感じるという口コミも全くなく、レイテンシも問題ないようです。

しかし、いくつか問題点があります。それは、プラグの仕様です。

WL-20のプラグはステレオフォンを使っており、Tip(オーディオ)、リング(バッテリーアース)、スリーブ(アース)というTRS仕様になっています。

一般のアクティブタイプのエレキギター(ベース)はこの仕様に基づいて配線されているので問題ありませんが、一部の楽器はリングとスリーブが逆に配線されているものがあります。
その回路が搭載されている楽器は、WL-20では正常に作動しなくなります。

また、YAMAHAのサイレントギターのようなステレオ出力を持った楽器の場合、Lch(左チャンネル)しか出力されません。

BOSS/WL-20はこんな人におすすめ

  • 自宅で練習する時間が多い人
  • パッシブタイプ(乾電池を使わない)のギターやベースを使う人
  • コスパは高い
BOSS/WL-20 ギターワイヤレスシステム

BOSS/WL-20 ギターワイヤレスシステム

25,300円(04/19 02:39時点)
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BOSS/ギターワイヤレスシステム比較まとめ

以上、BOSSのギターワイヤレスシステムについてご紹介してきました。

ご自身に合った1台を見つけるのも良いですが、ライブ用と自宅練習用というように2台所有し、目的に応じて使い分けるのもアリだと思います。

今回、他社製品も色々と比較検討しましたが、「バッテリーの蓋が外れやすい」「音切れがする」「音が変わりすぎる」などの口コミが多かったので、結果としてボスの3機種をご紹介することになりました。

ボスのギターワイヤレスシステムは、

  • WL-20(自宅用)
  • WL-50(ライブ・リハ用充電式)
  • WL-60(乾電池仕様、視認性UPの上位機種)

というように、3機種のキャラクター分けが明確になっているので、非常に比較検討しやすいラインナップです。

全メーカーのワイヤレスを比較するならコチラの記事!

BOSS/ギターワイヤレスシステムを比較!おすすめモデルとその特徴

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