アーニーボール/ボリュームペダルの種類と違いを比較レビュー

アーニーボール/ボリュームペダルの種類と違いを比較レビュー

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アーニーボール/ボリュームペダルとは?

ボリューム・コントロールが苦手な人や、レスポールなどボリュームの位置が手元から遠くにあるギターを使っている人には必須アイテムとなります「ボリューム・ペダル」です。他にも曲間での完全ミュートや、足でのボリューム奏法など使い方はたくさんあります。

そのボリュームペダルの中でも定番中の定番アーニーボール/ボリュームペダルの種類と違いを比較レビューしていきます。
他メーカーとの違いはどのようなものになっているのでしょうか。

目次

アーニーボール/ボリュームペダルの特徴

特徴1 堅牢性が高い筐体

見るからに丈夫そうなシルバーのアルミ筐体で作られています。少々の事ではビクともしないでしょう。丈夫さもさることながら見た目も良いですよね。

特徴2 交換用パーツがある

ペダルの開閉をスムーズに動作をさせるために「紐」が採用されています。文字どおりのタコ紐のような紐です。見ただけで「切れそうだな」と思えてしまいますが、これで無くては踏み心地が悪くなるなら仕方ありません。たとえ切れたとしても、交換用の紐が別売りでありますので安心です。後は交換用のポットもありますので、使用環境が変わったりしても対応できそうですね。

アーニーボール/ボリュームペダルのデメリット

デメリット1 音質の劣化と音痩せ

ジャックを通りポット内を通過してもう一度ジャックを通りますので「音質の劣化と音痩せ」はあります。気になる人は、ローインピーダンス対応のものを選び手前にブースターかバッファを繋げば解決いたします。

また、アーニーボールの「MVP MOST VALUABLE PEDAL」はブースターが内蔵されていますので音痩せはありません。

デメリット1 筐体のサイズと重さ

通常サイズが「102W×278D×61Hmm」ですので、エフェクター・ボードの縦いっぱいぐらいの場所を取ります。重さは「1.6㎏」でワウ・ペダルとほとんど同じですので「大きくて重い」と言われてもしょうがないですね。

コンパクトにしたい人は「VP JUNIOR 250K」を選択。重くても踏み心地重視の人は「6166 250K MONO VOLUME PEDAL」を選択しましょう。

アーニーボール/ボリューム・ペダルの選び方

ボリューム・ペダル購入の際には用途に応じて少々面倒な選択基準があります。
簡単に説明いたします。

ポットの違いを考慮

250kΩや500kΩがありますが、抵抗が違うとトーンの音質が変わります。
▪ 250kΩ=おもにストラトキャスターなどのシングルコイルのギターに搭載されています。
ですから、高域を抑えてまとめる特徴があります。
▪ 500kΩ=おもにレスポールなどのハムバッキングのギターに搭載されています。
ですから、低域を抑えてまとめる特徴があります。
▪ 25kΩ=アクティブ・ピックアップのギターに搭載されています。
ですから、ハイパワーの音をまとめる特徴があります。

とりあえずは、この3点をおぼえておけばよいです。300kΩのものもあったりしますが、P-90が搭載されているギターに使われているポットですので250kΩと500kΩの中間と考えてもらってよいです。

以上の事を踏まえ
▪ ストラトキャスターやテレキャスターを使っている人ならば250kΩのボリューム・ペダルを
▪ レスポールなどを使っている人は500kΩのボリューム・ペダルを
この2点が大まかな選択基準となります。

インピーダンスで選ぶ

ギターから出力される信号は弱いのですが「ハイインピーダンス」と呼ばれています。アンプまでに行く途中でエフェクターを通りますとエフェクター内の回路の影響を受け信号が変わります。バッファ内蔵のエフェクターを通過しますと「ローインピーダンス」に変わります。トゥルーバイパスのエフェクターでもオンになっている状態ですと「ローインピーダンス」になってしまいます。ローインピーダンスに変わった信号は強く長いシールドを通っても劣化いたしません。バッファは信号をローインピーダンスに変えるだけのエフェクターというわけです。

以上の事を踏まえ
▪ ギターからボリューム・ペダルにすぐ繋ぐ人はハイインピーダンス対応を。
▪ バッファを通過させてボリューム・ペダルを繋ぎたい人や、歪みエフェクターの後に繋ぎたい人はローインピーダンス対応を。この2点が大まかな選択基準となります。

アーニーボール/ボリュームペダルの種類の違いを比較

VP JUNIOR 25K

ローインピーダンス対応のボリューム・ペダルです。アクティブ・ピックアップ搭載のギターやエレアコでの使用専用です。ポットは25kΩを使用。チューナー・アウトも装備した小型モデルです。

VP JUNIOR 250K

ハイインピーダンス対応のボリューム・ペダルです。パッシブタイプのピックアップ搭載のギターやベースでの使用専用です。ポットは250kΩを使用。チューナー・アウトも装備した小型モデルです。

6166 250K MONO VOLUME PEDAL

アーニーボールのボリューム・ペダルで一番スタンダードなモデルです。ポットは250kΩを使用していますのでハイインピーダンスタイプです。重量やサイズも大きいですが、踏みやすさで安定した演奏ができます。チューナー・アウト装備。

6168 MONO 250K VOLUME PEDAL WITH SWITCH

基本機能は「6166 250K MONO VOLUME PEDAL」と同じですが、ペダル面に「トータップ・スイッチ」が付いています。これは簡単に説明するなら「A/Bスイッチ」みたいなもので、アンプへの信号の切り替えやエフェクターのバイパスの切り替えができます。つまり、オフの時は通常のアウトプットから、オンで「SWITCH」と書かれたジャックから信号が流れます。また、ボリュームの増減のパターンを変えるスイッチがジャック部分の裏に実装されています。したがって、好みのカーブに変更できます。

6165 500K STEREO VOLUME/PAN PEDAL

500kΩを使用したハイインピーダンスタイプのボリューム・ペダルです。前面に4つのジャックが設けられています。

  • モノラルでの使用
    • 「AインプットとAアウトプット」
  • ステレオでの使用
    • 「AインプットとAアウトプットが左チャンネル」
    • 「BインプットとBアウトプットが右チャンネル」

また、音質向上のため「TRSステレオプラグ」でバランス接続する場合は「BインプットとBアウトプット」ご使用ください。

ペダル面の「トータップ・スイッチ」はパン・ポジションの切り替えとなります。AとBのアウトプット間で音をパンさせて使う場合と、通常のボリューム・ペダルとして使う場合の切り替えができます。

MVP MOST VALUABLE PEDAL

アーニーボールのボリューム・ペダルの中では革新的なモデルです。基本機能は他のモデルと同じですが、ユーザーからの「音痩せ問題」を解決するアクティブ・モデルへの改良が行われています。簡単に説明しますと電源を必要としますが「ゲインコントロール」が最大20dbまでできる「クリーン・ブースター」にペダルが付いたという事ですね。

ボリューム・ペダルは使用環境により、ハイインピーダンス、ローインピーダンス仕様の物を買い分けたり、前後に来るエフェクターでつなぎ方を考えなくてはいけませんでした。ですが、MVP MOST VALUABLE PEDALはクリーン・ブースターやバッファと考えてよいので、どこにつないでも大丈夫です。

40th Anniversary Volume Pedal

アーニーボール40周年の記念限定モデルです。機能やサイズは「VP JUNIOR 250K」と同じですが、ストレート・ブラック・カラーの限定色に塗られたアルミニウム筐体にアーニーボールのトレードマーク「イーグル」が前面にプリントされています。250kΩのポットを使用したローインピーダンス対応モデルです。

アーニーボール/ボリュームペダルの使い方

使い方1 ゲイン・コントロール

歪みのエフェクターをいくつも繋いで踏み分けるのはライブでは大変です。ボリュームの追従性の高い歪みペダルはオンにしたまま手元で「ゲイン・コントロール」できるのが魅力ですが、レスポールなどのボリュームが手元から遠い位置にあるギターでは、素早い操作ができずエフェクターの持つポテンシャルを引き出せません。

ボリューム・ペダルを使えば足で「ゲイン・コントロール」が簡単にできてしまいます。例えば、一番浅い位置でギター側のボリュームを4ぐらいのイメージにセッティングしておけば、絞った位置でクリーン、中段でクランチ、踏み込んでドライブと操作できます。これだけでも3つのトーンと歪みが手に入るのですから使わない手はないです。

使い方2 ボリューム奏法

ストラトの名手達が得意としています「ボリューム奏法」です。手の大きなギタリストですと器用に豪快にレスポールでもできていますが、手の小さい我々日本人ではなかなか厳しいものがあります。

セッティングを絞った位置の時をゼロにしておけば、ボリューム・ペダルを使って「ボリューム奏法」ができてしまいます。練習は必要ですが身につけることができたら格段にアプローチの幅が広がります。

使い方3 ディレイを操る

操ると言ってもタイムを変化させたりできるわけではありませんが、ボリューム奏法にディレイを絡めると残響音だけが残り幻想的なプレイになります。この残響音を出したり消したりを操るのです。ディレイ・タイムは長めでエフェクト音は強めが良いです。

アーニーボール/ボリュームペダルと似ている機材と比較

BOSS FV-500Hとの比較

よく似たアルミの筐体の「BOSS FV-500H」の性能の特徴は、ステレオ・ケーブルでの接続で「エクスプレッションペダル」としても使える事です。その他はスタンダード・タイプの「6166 250K MONO VOLUME PEDAL」とほぼ同じです。踏み込みの反応の速さは少しFV-500Hの方が良さそうですので、音の輪郭のはっきりしたベースで使う場合はFV-500Hが向いているかも知れません。

どちらも音質の劣化は感じますが、「6166 250K MONO VOLUME PEDAL」は気にならないレベルです。

KORG XVP-20との比較

黒いアルミの筐体が物々しい「KORG XVP-20」です。20年以上ロングセラーのXVP-10からリニューアルされたボリューム・ペダルです。エクスプレッションペダルとしても使用可能ですが、インプットが別に設けられているのが特徴です。ステレオ入力出力ですのでキーボードへの接続も対応できます

音痩せも気にならないレベルですし、ギターやベースで使っても問題ありませんが、KORG製品ですのでキーボードのボリューム・ペダルとしてか、エクスプレッションペダルとしての使用が実力を発揮するようです。

アーニーボール/ボリュームペダルを実際に使った感想

アーニーボールのボリューム・ペダルの踏み心地は、他のメーカーのギア式と違いとてもスムーズです。それだけでも選ぶ理由にはなりますが、種類の多さと各モデルの特有の機能もメーカーの力の入れ具合が分かります。音質の劣化はありますが気になるようでしたデメリットの項目に書いた対処法で回避できますので大丈夫です。やはり歪みをコントロールする使い方が気にいっています。ボリューム・ペダルでの操作にプラスして手元操作も加えたらかなりの音色が作れます。

アーニーボール/ボリュームペダルはこんな人におすすめ

■ 初めてボリューム・ペダルを買う。
■ BOSSのボリューム・ペダルの「音痩せ」が気になった。
■ アーニーボールのボリューム・ペダルのラインナップの多さから選びたい

「ボリューム・ペダルは迷ったらアーニーボールを」の格言は間違っていないようです。初めて買う場合、安価なもので失敗してしまうより間違いのない「アーニーボール」を選びましょう。機種によっての違いは「自分の使用環境で、どう使うか」を考えて、この記事を参考に選んで頂ければ幸いです。

アーニーボール/ボリュームペダルの種類と違いを比較レビュー

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