初心者におすすめ!フラメンコギター(スペインギター)の選び方を解説

フラメンコギター(スペインギター)初心者からすればギターを選ぶときには何を選んだらよいのかわかりません。

そこで本記事ではフラメンコギター(スペインギター)初心者におすすめギターや失敗しない選び方を解説。

フラメンコギターは選ぶときにたくさんの注意点があるので、しっかりと思えていただけたらと思います。

目次

フラメンコギター購入方法は?

フラメンコギターを購入する際に、店頭で買うか、通販で買うかは、だれもが迷うところです。

どちらがいいかは買う人がニーズによって決めるべきとは思うのですが、値段と種類、在庫の多さを考えたら、通販の方がずっと便利です。

店頭売りの場合、どこの店のラインアップを見ても、10器から多くて30器で、価格帯は、10万円以上というところがほとんどです。

それに対して通販では、デジマートで198器のギターが載っていました。楽天ではフラメンコギターで検索した結果は1367件で、そのうちギター自体は4分の1くらいでしたが、それでも多いですね。価格帯も広く、安いのは8000円からありました。

また、黒澤楽器の通販サイトでは44器でした。(2020年8月現在)

フラメンコギターを長く弾いている人は、すでに楽器の好みも決まっているので好みの特定の楽器を、通販でも店頭でも関係なく、ありさえすれば買うでしょう。

でも特に初心者はそういうわけではありません。おススメとしては数の多い通販で、情報をよく読んで、最初の楽器を買うことをおすすめします。

フラメンコギターとその他のギターとの違い

フラメンコギターとアコーステックの違い

フラメンコギターとアコースティックギターの違いは、いろいろありますが、まずは弦が違います。

ポップやフォークの伴奏として使われるアコースティックは、金属的な高い響きを出すために、メタル弦を使用しています。

それに反して、フラメンコギターは主に生声、生の舞踊の伴奏をするため、また細かいリズムを刻むため、爪の削れの少ないガット弦、ナイロン弦を使用しています。

また、ネックの太さがアコースティックの方が細く、フラメンコの方が太いことに反して、アコースティックのボディーはフラメンコより幅が広く、音の反響を大きくしています。

そしてヘッドの形が違います。ペグがアコースティックはヘッドの全面にある反面、フラメンコはヘッドの側面にあります。

フラメンコギターとクラシックギターの違い

クラシックギターもフラメンコギターも、元々はスペイン発祥の楽器です。

フラメンコギターはフラメンコらしい音を出すために、クラシックギターが発展したものですので、この2つのギターは似ています。実際、クラシックギターとフラメンコギターを両方作っている工房が多いです。

でも当然ながら相違点はあります。

クラシックでは、調和のある鐘のような音を作り出すため、弦が高く張ってあります。また音の反響を長引かせるため、ボディーもフラメンコより大きめにつくってあります。

フラメンコギターは元は踊りや歌の伴奏であり、フラメンコ独特のコンパスと言いますが、リズムを刻まなくてはいけないため、一つの音の音質よりコードの音質が大事です。

ですのでコードを弾きやすいように弦を低く張ってあります。通常ネックから弦の高さが2.5㎜から3.2㎜です。これにより、早いピカードやラスゲアードが弾きやすくなります。

また瞬間的にボリュームのある音、立ち上がりが良くて切れの良い渇いた音がフラメンコらしい音です。そのため反響を抑えるためボディーがクラシックより小さく、ローズウッドよりも、ヒノキなど、他の木を使っているものが多いです。

また、フラメンコギターはリズムを刻むのに、右手の爪で表面板をたたくため、保護のためのゴルペ板が張ってあります。

フラメンコギターを選ばなければならない理由

フラメンコを弾くに当たって、やはりフラメンコギターを選んだほうが良いのは当然です。

ちょっとかじってみようかなという人は、わざわざ新しいギターを買うより、安いクラシックギターにゴルペ板をつけて弾いてみるということも可能ですが、やはり弾きにくいです。

フラメンコギターの種類

フラメンコギターにはっきりとした種類はありません。

強いて言えばひとつひとつの工房の特徴、使っている木の種類(色)、サイズ、カッタウェイがあるかなしくらいになります。

フラメンコギターの価格の相場は?

最低で2万円程度から、300万円を超えるものまで、実に幅があります。

名のある工房で、有名なギター職人さんがすべて手作りでしたら、100万円を超えます。

機械で作っている部分がどれだけ多いかによって、値段が変わります。当然すべて機械製品の物が一番安いです。

フラメンコギタ-の選び方

選び方1.色で選ぶ 黒か白か

フラメンコギターの色は、使っている木の違いになります。側面から背面が暗い色(黒)の場合は、通常ローズウッドを使っていて、明るい色(白)の場合はヒノキを使っていることが多いです。どの木を使っているかで、ホールの音の反響が変わります。

ローズウッドの方が反響が長く、メロディックな音が出るので、クラシックギターは伝統的にローズウッドを使いました。ヒノキの方は立ち上がりが良く反響が短い音がですので、昔はフラメンコギターはほとんどヒノキでした。

今はどちらもフラメンコギターに使われています。どちらが良いかはギタリストの好みです。

踊りの伴奏を主にしているギタリストなら、伝統的なヒノキの方が、コンパス(リズム)を刻むのに良いでしょう。

ソリストや歌の伴奏を主にするギタリストは、場合によると思います。たとえばブレリアのようにコンパスの早い曲の時はヒノキの方がよいかもしれません。

それに対して遅いコンパス、あるいはリブレ(基本的にリズムが自由)な曲の場合は、途中のファルセータなどをきれいに聞かせるために、ローズウッドの少しクラシック的なギターがよいかもしれません。

表面板も、スプルース(モミ松)か杉を使っているかで、色合いが多少変わります。スプルース(モミ松)の方が明るい色合いで、杉の方が暗い色合いになります。

杉は低音をよく響かせ、スプルースは高音を響かせます。

昔はフラメンコギターはスプルースの表面板が多かったです。今は杉を使うギターを作る工房が結構増えてきています。

前も書いたように杉は低音の立ち上がりがよく、パワフルに響かせますので、舞踊の伴奏をするギタリストには喜ばれるようです。

選び方2.音量音質で選ぶ

フラメンコギターはもともと歌、あるいは舞踊の伴奏でした。またフラメンコという民族芸能の最大の特徴は、細かくはっきりと切れの良いリズムです。

そのリズムを刻むためには、ギターの音も立ち上がりが良く瞬間的な音量が大きくて切れが良い音、つまりは反響の比較的短い音が出る方を選ぶのが普通です。

でもフラメンコギターのソリストはギターが主役ですので、最近は反響の長いクラシックギターのようなメロディックな音を好むギタリストもいます。

値段は本当にピンキリですので、一概には言えません。でも職人さんが手作りですべて作ったギターはそれなりの値段がしますが、素晴らしい音が出ます。

フラメンコギターからギターを始める人は少ないようですが、フラメンコ初心者の人はまず、フラメンコらしい音、フラメンコらしいリズムを覚えるためにも、立ち上がりが良い、瞬間的な音量があって反響の少ない、また安いギターを選ぶといいのではないでしょうか。

そしてその後、自分の好みがだんだんわかってきてから変えていけばいいと思います。

選び方3.値段で選ぶ

30万円以上するギターは、職人さんがすべて手作りで作っているのに対して、安いギターは、機械づくりです。別に素材が変わるわけではなく、一応ギターとしての音を出すためのスタンダードは果たしていますので、安いギターが悪いというわけではありません。

ただあまりにも安い場合は気を付けましょう。なんでもそうですが、あまりにも安いものは通常のスタンダードを満たしていない物があります。あるいは致命的な欠陥がどこかにある場合も考えられます。

以前自分のギターを実家に置いてきてしまい、とても安いのがみつかったので買ったギターのフレットがきちんとしてなくて、変なコードしか弾けなかったことがありました。

30万円以上するギターは、職人さんがすべて手作りで作っているのに対して、安いギターは、(3万円くらいからなら安心してもいいのではないかと思います。)機械づくりです。別に素材が変わるわけではなく、一応ギターとしての音を出すためのスタンダードは果たしていますので、悪いというわけではありません。

スペインの名のある工房でも、初心者用、音楽学校生徒用、プロ用と作り分けています。通常初心者用だったら、スペイン国内なら2万円くらいから買えます。ただスペイン製は日本ではどうしても高くなってしまいます。

またごくたまに、スペインで製作されたギターは、スペインと日本の湿度の違いのせいで、音質が変わってしまうことがあります。

ですので、やはり最初は日本製の、信用できる楽器メーカーの初心者用ギターにして、自分の好みがわかってから、高くて名のあるギターに転向するのが良いかと思います。

選び方4.弾きやすさで選ぶ

ギター初心者にとって、弾きやすいギターというと、弦が低く、ボディーの薄いギターになると思います。

クラシックにくらべたら、フラメンコは弦が低く、ボディーが薄く、全体的な大きさも小さく、重量も軽いのが普通です。ですのでクラシックギターから転向してきたという人には、大きめなフラメンコギターが弾きやすく感じられるのではないかと思います。エレキから転校してきた人にとっては反対に感じるかもしれません。

どちらにしろ全く新しい奏法を覚えるわけですので、なるべく弾きやすいギターがよいですね。

弦の高さ、ボディーの厚み、全体的な大きさを参照に、自分の傾向を考えて買うとよいと思います。一般的には、弦が低く、ボディーが薄く、サイズが小さいほうが弾きやすいとされています。

カッタウェイがあるかないかは、極度に高い音を弾かない限りは関係ないので、初心者のうちはあまり関係ないと思います。

選び方5.サイズで選ぶ

フラメンコのサイズはナットからブリッジまでの長さが640㎜から670㎜で、厚さは95mmからです。

一般的にはサイズが大きいほど音量も反響も大きくなり、厚い方が、反響が長くなります。

ですのでサイズが小さめで薄いギターの方がフラメンコらしい渇いた切れる音を出し、サイズが大きくて厚いギターの方が、クラシックのようなメロディックな音が出るはずです。

手の小さい人は小さめのギターの方が弾きやすいはずです。

初心者ならどのメーカーがおすすめ?

フラメンコはスペイン発祥ですので、本当にフラメンコらしい音を出すにはスペイン製のギターが良いのは当たり前です。どこか違うスペインの音というのはありますね。

でもやはり、スペイン製は比較的高くなります。10万円以下をさがすのは難しいと思います。

日本のブランドもフラメンコギターを作っていて、特に初心者用ですと、本場のスペインでも売れているギターがあります。

今回は、3つのブランドの代表的な初心者用ギターを上げますが、耐久性に関してはどれも同じだと思います。

YAMAHA

YAMAHAフラメンコギターCG182SFは、値段も約5万円とそれほど高くはなく、スペインでも初心者用のギターとしてよく売れています。

ヒノキのボディ―と、スプルースの表面板で、YAMAHAの同じ系列のクラシックギターに比べるとかなり渇いたフラメンコらしい音がします。

100年以上の歴史を持つ楽器製造会社のギターですので、スペインでも信用があり、フラメンコギター初心者用と検索すると、かなり上位に出てくるモデルです。

ただ、スペインでは試音のビデオで、他のギターはみんなフラメンコを弾いているのに反して、このギターはポップスを弾いていました。

確かに他のスペイン製に比べると、クラシック(アコースティック?)的な音なのかもしれません。

でも私の耳には十分フラメンコらしく聞こえました。

ARIA

ARIAは、初心者用のギターブランドで有名です。スペインでは知られていないブランドですが、ギター作りは70年もの歴史を持っていますので、フラメンコギターを作ってもセンスが良いです。

なかでもA-50F はARIAの初心者用のフラメンコギターで、弾きやすいという評判です。

フラメンコらしい渇いた音を出すために、カウリのボディ―にスプルースの表面板を使っていて、重量も軽いです。

値段的には、6万円くらいで、前にあげたYAMAHA CG182Fに比べて少し高めなのですが、音質も良く、比べるともっと渇いたフラメンコらしい音を出します。

CORDOBA

やはりスペインのギターではないですが、アメリカのブランドの初心者用フラメンコギターで、やはりスペインでも評判の良いのが、CORDOBA F7 です。日本では大体7万円くらいから売っています。

フランメンコギターの伝統通りボディーはヒノキで、表面板はスプルースでできています。

スペインのレビューでも、音質が良いと評判で、日本のレビューでも、今回あげた中で一番フラメンコらしい明るい音が出せるということです。私も試音を聞いてみて同感です。

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