LINE6/HX STOMPマルチのレビュー!使い方や音作りのコツ

LINE6/HX STOMPマルチのレビュー!使い方や音作りのコツ

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HX STOMPとはデジタル機材のパイオニアであるLINE6が展開しているHELIXマルチエフェクターシリーズ。

HELIXマルチエフェクターシリーズは現在、

  1. HELIX
  2. HELIX LT
  3. HX Effects
  4. HX STOMP

の4種類が発売されています。

その中でもHX STOMPは4シリーズの中では最後に発表されただけあって、小さな個体に上位シリーズの機能を詰め込んだ集大成ともいえる製品。

「持ち運べるコンパクトなマルチエフェクターで、音質にも妥協したくない」という人にとっては現状最高クラスの製品となります。

この記事では、エフェクターの沼にハマった筆者が救われたHX STOMPのオススメの使い方を紹介していきます!

かなり使い倒しているので、そこらのマニュアルよりもかなり詳しく使い方やセッティング、音作りのコツがわかると思います。

目次

LINE6/HX STOMPのスペック

商品名HX Stomp
メーカーLINE6
価格64450円~
概要マルチエフェクター
特徴マルチ1台完結
価格はサウンドハウス参照

LINE6/HX STOMPはこんな人におすすめ!

  • コンパクトで高音質なマルチ
  • 1台完結システム
  • コンパクトエフェクターと相性抜群
  • ベースにも使えるセッティングを持ち歩く
  • ギター中心の宅録作業をしている
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【重要!】ファームウェアアップデートを確認

ファームウェアアップデートは「購入後も進化する」というデジタル機材最大の強み。

特にHX STOMPのような多機能マルチではファームウェアアップデートで購入後もどんどん機能が充実してきますので、発売開始時点のスペックだけ見ていると本当の実力を見誤ってしまいます!
(ファームウェアアップデートは購入後HX EditというPCアプリケーションに接続して行います。)

HX Editの画面
HX Editの画面

例えば直近のファームウェアアップデートについてはこちらに詳細が発表されています。
Helix/HX 2.90 アップデート・リリースノート(2020.04.22)
https://line6.jp/news/1196/

このファームウェアアップデートではなんと新しいアンプが1つ、キャビが2つ、エフェクトが6つも追加されています。

これは上位機種のHX Floorと同様のアップデートで安いHX STOMPだからといって適用されないということはなく、むしろ価格が安いHX STOMPの方が機能が拡張されるほどコスパは高くなります

マニュアルにはアップデート前の初期エフェクトしか記載されていませんので、はっきり言って初期マニュアルはあてになりません。常に最新情報をつかんでおくのがHX STOMPを上手に購入するコツ。

購入・使用する前には必ずファームウェアアップデートについても確認してくださいね。

つまり発売から時が経つにつれアップデートされ、ドンドンコスパが高くなっていくのがデジタル機材であり、その中でも群を抜いてコスパが高いのがHX STOMPなのです。

HX STOMPエフェクトブロックを節約するポイント

HX STOMPの使用を検討する際にやはり一番気になるのは『エフェクトブロックが6つまで』という制限をどう考えるかです。ここではその制限で見落としがちなポイントなどを書いておきます。

1.ボリュームペダルはブロックを使用せずにOutputブロックにアサイン

ボリュームペダルは『Volume/Pan』というブロックが用意されていますが、実はそのブロックを使わなくてもOutputのVolumeを外部EXPで操作することができブロックを1つ節約できます。

ただし、厳密には例えばOutputのLevelコントロールの範囲は「-120db~+20db」。
Volume Pedalブロックのコントロール範囲は『0%~100%』でかつ変化のカーブを選択できるため、コントロール性の違いには慣れておく必要があります

もちろんボリュームペダル単体をHX STOMPの外に接続するのもありです。

しかし、HX STOMPのVolumeコントロールは音色の変化なく極めてクリーンに音量調整ができるので、高価なボリュームペダルを買わずに安価でコンパクトなEXPペダルで操作するというのもおすすめです。

※Output以外にもInput、Send/Returnのボリュームにもアサインできます。

②ノイズゲートをInputブロックで設定可能

ノイズゲートも専用のブロックが用意されてはいますが、InputブロックにデフォルトでノイズゲートのOn/Offが設定でき、Thresh値やDecay値も調整できます。

歪みペダルの後ろでノイズゲートを使いたい、という場合は1ブロック使うか、エフェクトループ内に別途ノイズゲートのペダルを用意することになりますが、Input時点でのノイズ管理はInputブロック内で解消可能です。

このノイズゲートは結構優秀で、筆者の場合はどのプリセットでも基本InputのノイズゲートはOnです。

③GlobalEQはライブでの出音の補正に

GlobalEQ機能はブロックを使用しませんが、すべてのプリセットに適用されるので個々の積極的な音色づくりというよりはライブハウス等での最後の出音調整として使用できます。

ライブ本番で使用するプリセットの音色が同系統でまとめられているならEQブロックで補正せずにGlobalEQを使うというのも手です。

④エフェクトループも1ブロック使用 

当たり前ですがエフェクトループも1ブロック使用することは頭に入れておきましょう。

エフェクトループ内に好みのペダルを繋いで、足りないエフェクトを補完する場合も6ブロックのうち1つはSendReturnブロックとして使用することを忘れないようにしましょう。 

LINE6/HX STOMPの特徴をどう活かすか

マルチ1台完結を目指す?

アンプモデリング付きのマルチエフェクターと聞くとまず「それだけ持ち歩けば1つで全てをまかなえる」ということを目的に購入する人も多いと思います。

しかし、「マルチ1台完結」を追求すれば、最終的にはさらに上位機種のHELIX FloorやFractal Audio等が目がいってしまいますよね。
わざわざHX STOMPを選ぶ必要がありません。

ではHX STOMPを選ぶ理由はどこにあるのでしょうか。

HX STOMPのコンパクトさを活かす

HX STOMPのコンパクトさ
左上がHX STOMP。とてもコンパクト。

HX STOMPの最大の魅力は『64(H) × 122(D) × 170(W)mm、820g』というコンパクトな箇体です。

BOSSのコンパクトエフェクターが1個当たり『55(H)×125(D)mm×70(W)、400~450g』なので、ほぼBOSSのコンパクト2個と同じサイズ、重さにあたります。

BOSS2個でトップクラスのマルチエフェクターHELIXと同等の機能が詰め込まれている、というだけで衝撃ですね。

せっかくこれだけ小さいので、他の機材と組み合わせてもボード全体を小さくできる、という点に注目してオススメセッティングを見ていこうと思います!

ちなみにエフェクターをキレイにまとめるならペダルトレインがおすすめ。

LINE6/HX STOMPの使い方

使い方1 HX STOMP × 歪みエフェクターのコンパクトセッティング

ギタリストにとって音作りの中心はやはり歪みでしょう。

HX STOMP内蔵の歪みエフェクターももちろん十分使えます。

その中でも個人的には

  • 『Compulsive Drive(Fulltone OCD)』
  • 『Minotaur(Klon Centaur)』
  • 『Dhyana Drive( Hermida Zendrive ※ファームウェア2.80から追加)』

などはめちゃくちゃ多用してます。

でも「やはり自分のこだわりの歪みエフェクターが使いたい!」という人は、エフェクトループにお気に入りの歪みエフェクターを入れたセッティングがおすすめです。

【HX STOMP × 歪みエフェクターのセッティング例】

機材数4(HX STOMP、歪みエフェクター、EXPペダル×2(ワウ用、ボリューム操作用))
ギター → Input

  1. ワウ
  2. コンプ
  3. ブースター
  4. エフェクトループ →(歪み)
  5. モデリングプリアンプ
  6. リバーブ → アンプリターン直挿し

※順番やエフェクトの種類はそれぞれの用途に応じて。

上記のセッティングだと「あれ、歪みにこだわってるのに最後はモデリングアンプ使うんだ」という声が聞こえてきそうですね。

しかし筆者は、HX STOMPにモデリングアンプが入っている意味を「自宅やリハスタで作ってきた音をそのままライブでも最小限の機材で再現するため」と考えています

同価格帯のHX Effectsはアンプモデリング無しのためこの点が大きな違いです。

百戦錬磨のライブ奏者はともかく、ライブハウスでの演奏機会が少ない人にとってはライブハウスのアンプの扱いに右往左往した経験があることでしょう。

それを解消するために、HX STOMP 1つと、お気に入りのエフェクター1つで「ギターアンプのパワーアンプ前段までを持ち歩く」ことができる最小オススメセッティングです。

クランチは内蔵エフェクト、ハイゲインは外部エフェクターを内蔵エフェクトでブースト、というような使い方もありですね。

また、モデリングプリアンプからギターアンプのリターン挿しにせずに、モデリングアンプ(amp+cab)にしてPAに送る、ということも考えられますが、この場合は少し難点があります。

上のセッティング例のとおり、6つのエフェクトブロックというのはあまり余裕がありません。
PAに送る場合はIR(インパルス・レスポンス)ブロックを追加して、音の空間特性を補正したくなりますが、それに1ブロック必要になります。

また、OUTPUTからステージ上のギターアンプへ、SENDからPAに送って外音へという使い方をしようとすると、SEND端子がPA送り用に必要です。
したがって、そもそもこのセッティング例のような「お気に入りの歪みエフェクターをエフェクトループで使う」ことができなくなります。

あと、ギターサウンドをPA直出しでライブしている人って、まだまだ少ないんじゃないでしょうか。

このような理由から、あくまでモデリングプリアンプ→リターン直で安定した音色管理をする、というのが【HX STOMP × 歪みエフェクターのセッティング例】のポイントになります。

使い方2 HX STOMP × ループスイッチャーでの万能エフェクターボード

【使い方1】で紹介したとおり、6ブロックの上限というのは意外と壁として立ちはだかります。
特にイントロやギターソロだけで飛び道具的に使いたいエフェクトがあると厳しいです。

そこでHX STOMPを一つのエフェクターとみなして、別途ループスイッチャーを用意するという手があります。

【HX STOMP × ループスイッチャーでの万能エフェクターボードのセッティング例】

機材数7(HX STOMP、好みのエフェクター3つ、スイッチャー、EXP×2)
ギター → スイッチャーのInput

ループ(1)ピッチシフター(飛び道具)
ループ(2)HX STOMP Input

①ワウ

②コンプ

③ブースター

④センドリターンのセンドで戻す

ループ(3)歪みエフェクター
ループ(4)HX STOMP

⑤モジュレーション

⑥モデリングプリアンプ

Outputで戻す

ループ(5)空間系エフェクター
スイッチャーのOutput → アンプリターン直挿し

コンパクトエフェクターにこだわりがあって、HX STOMPと併用しながらスムーズな操作をしたい人はこのセッティングになるでしょう。

EXP2個を含めて機材数7というのは多いように感じるかもしれませんが、もちろんEXPを使わないなら機材は減りますし、うまく配置すれば幅60cm程度の中サイズのボードに十分収めることができます

ペダルトレインならPT-CL2-TC Classic 2のサイズからですね。

この場合、コンパクトさと機能性を追求するならば、スイッチャーはOne Controlの『Caiman Tail Loop』あたりがおすすめです。
その理由は、コンパクトでありながら5ループあることに加えMIDI信号が送れるからです。

HX STOMPのSnapshot機能(音切れなくプリセット内の各エフェクターのパラメータやOn/Offを切り替える機能)は、MIDIのCCを送信して操作することができるので、MIDI対応のループスイッチャーにすることでHX STOMP自体を操作せずにスイッチャーだけで音色のコントロールが可能になります。

他のスイッチャーではBOSSの『ES-5』は同じ5ループでありながら接続順を後から変更できるため自由度が高まりますし、同じくBOSSの『MS-3』 のようなエフェクト内蔵のスイッチャーと組み合わせれば可能性はさらに広がりますね。

【HX STOMP × ループスイッチャーでの万能エフェクターボードのセッティング】のデメリットとしては、ボード全体の費用がかなりかかってしまう事。

使用するスイッチャーやコンパクトエフェクターにもよりますが15万円程度はかかってしまうので、そうするとHELIX Floorといった最上位マルチの値段とほぼ同様の費用になります。

自身の音色へのこだわりを実現するためにどちらが最適か考えてみる必要がありますね。

使い方3 HX STOMP × 高性能アンプシミュレーターで最強のフロアマルチ

予算が許せばこれが一番おすすめです!エフェクターボード構築の悩みから解放されます!

HX STOMPは4ケーブルメソッド(4CM)に対応しています。

4CMはラインの流れを

  1. ギター → マルチのinput
  2. マルチのエフェクトSend → アンプのinput
  3. ギターアンプのエフェクトSend → マルチのReturn
  4. マルチのOutput → アンプのReturn

と繋いで、ギターアンプのプリアンプセクションの前後にマルチのエフェクトを使用する手段です。

HX STOMPのように任意の位置にSend/Returnを置くことができるマルチでは非常に強力なセットアップです。
しかし実はライブで実際にHX STOMPを含むフロアマルチ単体と、ギターアンプで4CMで接続する人はあまり見たことがありません。

理由は簡単、ギターアンプからマルチまで(プレーヤーの足元まで)のながーい距離のシールドを何本も這わすと邪魔ですよねw

少なくともマルチとアンプの間は3本のシールドが必要ですから。

そこでフロアタイプのプリアンプ(アンプシミュレータ)を使った4CMが登場するわけです。

【HX STOMP × 高性能アンプシミュレーターで最強のフロアマルチセッティング例】

機材数4(HX STOMP、アンプシミュレータ、EXPペダル×2(ワウ用、ボリューム操作用))
ギター → Input

①ワウ
②コンプ
③ブースター
④エフェクトループ

エフェクトループ →プリアンプ(アンシュミ)input

プリアンプSend → エフェクトループReturn

⑤モジュレーション(コーラス等)
⑥リバーブ

リバーブ → プリアンプReturn

→ギターアンプのリターン直

上記のセッティングならHX STOMPはエフェクトに集中させ、プリアンプ(アンプシミュレーター)やIRは別で用意することで6ブロックのうち5ブロックは好きなエフェクターに充てられるのでほとんどのシチュエーションに対応できます。

最近ではペダルタイプのプリアンプも様々な製品がでています。

「AtomicのAmpliFIRE」や「PositivegridのBIAS」など超高性能のアンプシミュレータがも出ており音作りのカスタマイズ性等リアルアンプを超えた音作りができるものもあります。

高いので予算が許すならばですが…。

上記のセッティング例はせっかくアンプモデリングが入っているというのに、かなり贅沢な使い方にはなりますが…自分だけのこだわりのあるセッティングになること間違いなしです。

LINE6/HX STOMP単独での用途(ベース用・DTM用)

ここまで他の機材との組み合わせを前提にした用途について見てきましたが、もちろん狙った音色がHX STOMP単体で出せるのであれば、HELIX上位機種と同等の音質を提供してくれますので単体使用も十分可能です。

HX STOMPをさらにほかの用途についても見てみましょう。

エフェクトブロック6個はベースには最適!

ここまでギター用途を前提に書いてきましたが、ベーシストにとっては6ブロックというのは丁度良いエフェクト数ではないでしょうか。

そして、これまでのファームウェアバージョンアップではベースアンプモデリングとしてAmpegのSVT-4 PROや、Tech 21のSansAmp Bass Driver のエフェクトが追加されるなどベーシスト用の機能もアップデートされています。

普段からDI直のプレーにも慣れているベーシストであればIRブロックまで使って音作りができること間違いなしです。

同様に、積極的にエフェクターを用いるアコギユーザーにとっても有力な選択肢になるかもしれませんね。

オーディオインターフェースとしての機能が実はすごい

HX STOMPのオーディオインターフェース機能、最近のデジタル機材には結構ついているのであまり重視していない人も多いかもしれませんが侮るなかれ。

  • 「ドライ音とエフェクト音を同時使用して録音できる」
  • 「ドライ音で録音した音を再度HX STOMPに戻して(リアンプ)再度録音できる。」

というHelixや他の上位機種に搭載されている機能が搭載されています。

Amplitube等の高価なソフトを購入せずとも、これ1台で宅録でも持ち出しでも同じ環境で作業できるというメリットがありますね。

ちなみにHELIXシリーズの同価格帯のHX Effectsにはオーディオインターフェース機能が無いのでこの点は大きなメリットとなっています。

LINE6/HX STOMPのデメリット・弱点

弱点1 IRは便利!でもブロック数を考慮すると厳しい場面も

マルチにありがちなガツンとダイレクトに聞こえすぎる音色の耳障りが、IRブロックを使うとぐっと自然な感覚になります

この感覚は特に宅録ユーザーや、自宅練習用にあまり大きい音が出せずヘッドフォンや小型スピーカーで間に合わせている人にっとっては、一度IR有りで音作りしてしまうと手放せなくなると思います。

ただ、IRブロックで1ブロック使ってしまうと思うとやはり6ブロックでは足りなくなる場面が多くなってくるのです。

この場合の対策として、エフェクトループを使った解決法か、HX STOMPと4CMでアンプシミュレーターを使った音作りをすることで、余裕を持った音作りが可能になります。

弱点2 コンパクトさと軽さの裏返し、ライブパフォーマンスでは固定推奨

非常にコンパクトでスイッチ同士も近いためやはり踏み間違いには注意が必要。

そして、スタジオでのリハでは大人しく踏むのに対し、ライブパフォーマンス中はつい力が入りがちで、下手に端っこを踏みそびれたりするとHX STOMP自体がふっとんでいくこともしばしば(経験有り)。

基本的にはエフェクターボードに組み込んで、マジックテープでしっかり止める等の対策をとるのがベスト。

筆者はペダルトレインでエフェクターボードを作って、マジックテープで固定しています。

また、その他の方法として、HX STOMPでは操作せずに、MIDIコントロールのできるペダルや、別のループスイッチャーで操作するという形にしたほうが安心してパフォーマンスできると思います。

ちなみに「スイッチ3つでコントロール足りなくない?」という心配はあまりないかな、と思います。

演奏スタイルにもよりますが、音切れの気にならないスナップショット機能を使用し音色設定3種類を3つのスイッチで操作しながら、プリセットを変更するのも全く問題ないということです。

足元で2つのスイッチ同時押しで次のプリセットに変更することができますから。

足元の操作を間違わなければ、複数のプリセットとスナップショットをスムーズに切り替えることも可能です。

弱点3 HX EditのiOS、Android未対応

HX Editという専用のエディターソフトウェアが非常に便利。

特にHX STOMPのようにコンパクトな機材ではどうしても操作が複雑になるので、まとまった編集作業はソフトウェアで行いたいのですよね。

しかし、HX EditはPCしか対応してしません
そして残念ながら今後もスマホ対応の予定は無いようです(YAMAHAのWebサイトで確認済み)。。

筆者はそれでもなんとか編集したいと思いWindowsのタブレットで無理やりやっていますが、まぁいまいち。

PositivegridのBIASなどはiOSアプリとbluetooth接続でリアルタイムにセッティングを編集できるなど、今後はスマホ等との連携需要はますます増えてくるので、LINE6さんには頑張ってほしいです。

LINE6/HX STOMPを使った感想

まず、結論から言って、LINE6/HX STOMPを購入してからギタリストライフが全方向に明るく良い方向に向かう事となりました。

筆者はいわゆるエフェクター探しの沼に長らくはまっており、過去コンパクトエフェクターもマルチエフェクターも買っては売りを繰り返していました。

機材総購入額は300万は超えています、、汗

一時期はコンパクトエフェクターを14台積んだ自作のエフェクターボード(市販のボードでは乗り切らないのでDIYで制作)をキーボード運搬用のケースで運んだり…。

かと思えばFractal Audioのような超ハイエンド機材にも手を出した時期もあり、もう次はラックエフェクターに手を出すかという領域に来た時に、ふと気づいたのです。

ギターの音って結局どんだけ練習したかで決まるよね

 そうなんです。

当たり前ですけど、ギターって練習しないと良い音鳴らないんですよ。

どんだけすごいきれいなコンプかかる機材買っても、ストローク下手だとなんの役にも立たんのです。。

そこにきて、でかいエフェクターボードというのは、以下のようなデメリットや悪循環を招いているという事に気付いてしまったのです。

でかすぎて持ち運びが億劫

→ スタジオでアンプを鳴らした個人練習しなくなる

いちいち個々のエフェクターの接続が気になる

→ 練習時間の半分くらいエフェクターいじりになる

たまに電源や配線回りのトラブルが起きる

→ 修復に時間がかかり練習できなくなる

ということででかいエフェクターボードというのは、練習に向ける時間を削る要素だらけです(泣)

それに気づいたころに、コンパクトで洗練されたシステムというのを意識し始めました。

ただ、これまで培ってきたエフェクター歴から音質にも妥協できないし、エフェクターを操作するという満足感も残したい。
でもいくら高性能でお金に余裕があったとしても、ラックエフェクターはなんか違う。

というところでたどり着いたのがHX STOMPを使ったボード構築でした。

現在はHX STOMPとPositive grid のBIAS miniにEXPペダルを1つというセットで持ち歩いてます。

こうしてから、まず練習に行くのが楽しくなりました!

ギター背負って、エフェクターケースを片手で持って出かけられるってなんて幸せなんでしょうか(笑)

あと、BIAS miniはベースにも対応しているのでベース用としても重宝しています。

そしてHX STOMPは音質にも妥協はなく、どんな場所でも自分のこだわった音が出せるという点で、過去に作った巨大エフェクターボード時代と変わらない満足感がHX STOMPにはあります

今後は、本格的にライブパフォーマンスする時には現在HX STOMPのスイッチで操作しているのをMIDI操作。
自分の足元にはMIDIペダルとEXPペダルだけにした、ライブの足元を広々とさせる構成にチャレンジしたいなと思います。

LINE6/HX STOMPはこんな人におすすめ

以上、HX STOMPのコンパクトさと多機能性を中心に見てきました。

製品発売時からネットフリマ等での中古出品も盛んでしたが、2年たった今でもLINE6のHX STOMPのまだまだ値下がりしていないところを見ると、現時点でもこのクラスのマルチエフェクターでは有力機種であることは間違いありません

ぜひ導入を検討してもらいたい1台です!

LINE6/HX STOMPはこんな人におすすめ!

  • コンパクトで高音質なマルチ
  • 1台完結システム
  • コンパクトエフェクターと相性抜群
  • ベースにも使えるセッティングを持ち歩く
  • ギター中心の宅録作業をしている
高性能プリアンプ・アンプシミュレーターと組み合わせて自分だけの最強セッティングを作りたいなら!
大手通販でHX STOMPを購入
LINE6/HX STOMPマルチのレビュー!使い方や音作りのコツ

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