ラインシックスのマルチエフェクターのStompbox Modeler(ストンプボックスモデラー)、通称:Mシリーズという種類には以下の3つがあります。
- 安価でコスパの良いM5
- ライブでも使えるM9(この記事)
- 単体エフェクターをも上回るM13
この記事ではライブでも使用できるクオリティーと操作感の中間モデルのStompbox Modeler「M9」の特徴や効果的な使い方について解説しています。
LINE6/M9のスペック
商品名 | Stompbox Modeler「M9」 |
メーカー | LINE6 |
サイズ | 26.67㎝ x 6.09㎝ x 16.51㎝ |
重量 | 1.36kg |
概要 | マルチエフェクター |
特徴 | 同時使用3つ/ライブ |
下位モデル | M5 |
上位モデル | M13 |
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LINE6/M9の特徴
同時に3つエフェクト使用可
【Stompbox Modeler M5】の場合は一度に使用できるエフェクトは1つまでで、ライブ使用となるとどうしても飛び道具的に使用するしかありませんでした。
しかし、Stompbox ModelerM9の場合は同時に3つのエフェクトが使用可能なので、ライブでも効率的に使用することができます。
簡単に言えば、3つのコンパクトエフェクターが一つになっているみたいな感じです。
コンパクトエフェクターを何個もライブハウスやスタジオに持っていくのがめんどくさいという人におすすめ。
学生さんで自転車でスタジオに通っている人をよく見かけますが、こういった移動が楽になるというのもうれしいですよね。
ギグバッグに入るという大きさもうれしいです。
ボタン自体は6こついていますが、同時に使用できるのは3つまでなので、購入を検討している方は十分に注意してください。
24個のプリセット
これはもう一つランクの低いM5も同じプリセット数です。
しかし、M9の場合は24のプリセットに加え、3つのエフェクターが同時使用可能なので、M5よりも仕様の幅が格段に上昇しています。
したがってライブでも扱いやすく、効果的な演奏を可能とします。
端子が2つ
ストンプボックスモデラーM9にはアウトプットとインプットがそれぞれ2つずつついているため、これがライブでは非常に役に立つ。
というのもアンプ2台につなぐことが可能になるため、ステレオ効果を出すことができるようになるからです。
ルーパー機能
M9にはルーパーもついているのが地味にありがたいです。
ルーパーの使い方は様々ありますが、練習時に役に立ちます。
最大28秒のルーパー機能でバッキングを作成、そしてそれを流しながらソロの練習をするなど使い方は様々。
使い手次第でいろんなアレンジができるのもM9の特徴。
これら以外にも、ライン6定番のリバース系エフェクターも入っているのも特徴の一つといえます。
LINE6/M9の注意点
同時駆動は3つまで
M9にはユニットが三つあります。それがAとBに分かれています。
したがってスイッチの合計は6個。
しかし、エフェクトを重ねるにはAだけ、またはBだけしかできないので注意が必要です。
つまりA+Bの組み合わせはできないという事になります。
ボタンは6個ありますが、同時駆動は3つまでとなっているので注意してください。
LINE6/M9でできる組み合わせの例
classic distortion+multi head
たとえばユニット1のAにクラシックディストーション、そしてユニット2のAにディレイ系のエフェクター「multi head」を加え、同時に演奏することが可能です。
Smart Harmony+classic distortion
こういった組みあわせもできるからおもしろい。
この組み合わせで引くとなんだか、中国4000年の歴史を感じるのは私だけだろうか。
M9 Stompbox Modelerのレビュー
M9のここがおすすめ
ひとめ見た目で、今はどのモードにかを判断できるため、暗いライブハウスでもしっかりと確認をすることができます。
もちろんペダルスイッチの部分も光るので、踏み間違えるリスクも少なくなります。
これはコンパクトエフェクターではないメリットですよね。
音質や利便性以外にもこういったデジタルな部分でも意外と役に立つんです。
エフェクターをこのM9に変えるだけで持ち運びも簡単、ライブ中の足元をスッキリさせることができます。
人によってはごちゃごちゃしているほうがカッコいいという場合もあるので、一概にスッキリさせるほうが良いとは言い切れませんが。
M9におすすめのエフェクターボード
エフェクターボードのカスタマイズもしやすくて助かります。
足元をスッキリさせたいなら【ペダルトレイン(Pedaltrain)のエフェクターボード】もあわせて使うと、配線等もキレイにすることができます。
LINE6/M9についてのよくある質問
アダプターの代用はできる?
M9のアダプターは大きくて重たくて移動の邪魔になりがち。
そんなときの解決策としてアダプターを代用して、小さくするという作戦ですが、これは大丈夫なのでしょうか。
結論から言えば、M9のアダプターはライン6純正のものではなくても対応のパワーサプライなら代用することは可能です。
使用条件としては、AC9V・2A以上。
したがって、電源に関しては端子さえ合えば問題なく使えるという事になります。
端子が合わない場合は変換コネクターなどのアイテムを使って変換すれば使用可能となります。
ですがM9のアダプターの代用の注意としては、純正品以外の電源を使用して故障した場合は保証が受けられない可能性があります。
壊れてしまって純正アダプターが届くまでの代用品として使用するのであればしょうがないですが、重たいから社外品に変更するという使用方法はあまりおすすめできません。
M9 Stompbox Modelerのまとめ
M9は使い手によってはハイが強くて今風のデジタル臭さが受け付けないという人もいるかもしれません。
そういうのであればしょうがありません。
ですからムリにライン6のマルチエフェクターを進める気はありません。
もちろんコンパクトエフェクターを何個も使用した方が自分の目指す音作りはできるでしょうから。
しかし、一度使ってしまうと格段に利便性が上がり、その一台だけでいくつもの応用を生み出せるのがM9。
その応用性の高さから、Mシリーズの中で最もコスパが高いといいえるのではないでしょうか。
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こんなにも機能はいらないなぁ!という方はこれよりも1つランクの低い【M5 Stompbox Modele】というものがあります。
うーん、M9でも納得できないなあ…という方もご安心ください。
最上位モデルのM13というマルチエフェクターもありますので。
M13に関しては【M13 Stompbox Modelerのレビューと使い方!他との違いは?】で解説しています。
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