トムモレロの使用ギター機材と人物像!学歴や天才と言われる理由は?

トムモレロの使用ギター機材と人物像!学歴や天才と言われる理由は?

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レイジアゲインストザマシンのギタリスト「トムモレロ」。そんなトムモレロ使用ギター機材をご紹介。

また、人物像についても紐解いていきましょう。トムモレロの学歴や天才と言われる理由はいったい何なのでしょうか。

目次

トムモレロの人物像

学歴

トムモレロはハーバード大学卒業という高学歴をもったギタリストです。
専攻は政治学で、なんと首席で卒業しています。
また、大学時代は学業の側、ギターを1日最低8時間は練習していたそうです。
音楽活動をしつつ、首席でハーバード大学を卒業しているトムモレロは頭脳と音楽両方の天才と言うことができます。

音楽性とルーツ

トムモレロのギターと言えば、独特の音作りが有名です。
DJが使うターンテーブルのスクラッチ音や、ワーミーペダルを使用した機械のような効果音、シールドをギターに擦り付けて出すノイズなど一般的なギタリストが出すことがないトリッキーな音を曲に組み込んでいます。

影響を受けたギタリストとしてイングウェイ・マルムスティーンやアル・ディ・メオラ、スティーヴ・ヴァイやヌーノ・ベッテンコートなどを挙げています。
そのため、音作りだけでなく、メカニカルな速弾きや縦ノリのカッティングなどのギターヒーロー的なテクニックも身につ付けています。
特にヌーノ・ベッテンコートからは多大な影響を受けていて、ハーバード大学に通っていた時はエクストリームのライブを見るために何度もボストンに足を運んで、技術を研究し、ヌーノのテクニックを練習していたそうです。

またヘヴィーで攻撃的なリフもトムモレロの特徴の1つで、レイジアゲインストザマシーンにあるようなメッセージ性や社会性が強い歌詞と合わさることによって、見る者の魂に突き刺さり、抑えていた感情や行動を促すような楽曲を作り上げています。

トムモレロの使用ギター

トムモレロはバンドや曲によって複数のギターを使い分けています。
同時期に活躍していたハードロックやヘヴィメタル、パンクのギタリストの間ではギターを腰の辺りに構えて弾くスタイルが主流でしたが、トムモレロは胸のあたりにギターを構えるスタイルで演奏していました。

ARM THE HOMELESS

レイジアゲインストザマシーンでメインとして使われているギターは「ARM THE HOMELESS」と書かれているギターです。
形やノブを見る限りストラトタイプですが、自身で改造をしていて、ピックアップはリアとフロントの2基しかなく、EMGを搭載しています。
レイジアゲインストザマシーンでは歪みを深くかけるため、出力が強いEMGを搭載しています。

また、トムモレロの代名詞でもあるキルスイッチも搭載されています。

他にはIbanez社のフロイドローズシステムも搭載されています。

「ARM THE HOMELESS」は「ホームレスの人々に武器を」という意味ですが、これにはトムモレロのあるメッセージが込められています。
インタビューでは
「兵士は武装して戦争犯罪を犯し、警察官は武装してあちこちで黒人を殺してる。だから、まあ平等にいこうぜってね。俺は口先だけなとこがあるけどさ。」
とアメリカに深く根付いている人種差別問題に対するトムモレロの考えを語っています。

フェンダー テレキャスター

レイジアゲインストザマシーンとオーディオスレイヴではチューニングをドロップDにしている曲もあり、その時は黒色のフェンダーテレキャスターを使用しています。
当時のルームメイトがマーシャルのアンプヘッドを欲しがっていて、トムモレロはヘビーなリフを弾くことができるギターを探していたそうです。それならばと交換して手に入れたギターだと語っています。

SOUL POWER Stratocaster

レイジアゲインストザマシーンの時とは違うサウンドにしようとの考えで、オーディオスレイヴではストラトキャスターを使用しています。
通常のストラトキャスターとは大分仕様が違いますが、「ARM THE HOMELESS」の機能を損なうことなく移管したギターになっています。
ピックアップはリアにSaymour Duncan社のHot Railsハムバッカーを。
センターとリアにはフェンダーのノイズレスシングルコイルを搭載していて、ストラトキャスターでありながらハイゲインサウンドにも対応できる仕様になっています。
このギターはシグネイチャーモデルがFender社から販売されているギターです。

Fender社は恵まれない地域の学校や刑務所の更生プログラムにいくつものギターを寄贈しています。
トムモレロにとってFender社とのコラボレーションは、社会貢献の一つとも言うことができ、
そういった意味ではこのストラトキャスターは彼の政治的思想が加わった音楽性を表現するための大きなツールと言うことができるでしょう。

ギブソン レスポール

オーディオスレイヴではレスポールも使用しています。
オーディオスレイヴはレイジアゲインストザマシーンよりアメリカンロックな要素が強いため、レスポールを使用しているのではないでしょうか。
叙情的なパートでは甘くて太いレスポールらしい音を奏でています。

トムモレロの使用エフェクター

変態サウンドを奏でるトムモレロですが、足下は意外にもシンプルなつくりになっています。

トムモレロの使用エフェクターは以下のもの。

Digitech Whammy WH-1(ワーミーペダル)
BOSS TR-2(トレモロ)
BOSS DD-2(ディレイ)
MXR PHASE 90(フェイザー)

その他の使用エフェクター

  • DOD FX40b Equalizer(コンプレッサー)
  • Dunlop Crybaby Wah(ワウペダル)

これらのエフェクターにキルスイッチ奏法やスクラッチ奏法を組み合わせて独特なサウンドをつくりあげています。

特にワーミーペダルの使用頻度が他のギタリストより高く、「Killing in the Name」でのオクターブ上と原音を行き来するサウンドを奏でたり、「Know Your Enemy」では7度上の音と原音をミックスした音でデジタル感があるサウンドを作ったりなど幅広く使用しています。

トムモレロの使用アンプ

アンプヘッドはMarshallのJCM800を使用しています。

トムモレロはエフェクターではなく、アンプで歪みをつくっています。
ハードロックギタリストが愛用するJCM800と攻撃的なリフが合わさり、ヘヴィで体にズドンと響くようなサウンドが生まれます。

キャビネットはPeavyのキャビネットを使っていて、キューバの革命家チェ・ゲバラのイラストが書かれています。

トムモレロの奏法

スイッチング奏法

トムモレロはこのスイッチング奏法を多くの楽曲で使用していて、そのためにキルスイッチをギターに増設しています。

音を繋げず人工的に切ることにより工場で聞こえる作業音や機械が故障したような音などを出し、インダストリアルでリズミカルなギターを奏でています。

このスイッチング操法はリズムをとることが難しいため、特殊な練習が必要かもしれません。

スクラッチ奏法

レイジアゲインストザマシーンの楽曲「Bulls on Parade」の2:30〜から聞こえるDJのターンテーブルのような音をギターで出すトムモレロ独自の奏法です。

ワウペダルで音域をHi〜Midで適宜調整しつつ、左手の掌でピックアップ辺りの弦を擦ってスクラッチ音を出します。
それと並行して右手でキルスイッチのリズムを取ることにより、DJがターンテーブルをスクラッチしているかのような音を出します。

Hip-Hopの要素を取り入れたミュージシャンは数多くいますが、このような奏法で取り入れたのはトムモレロだけではないでしょうか。

ヘリコプターサウンド

オーディオスレイヴの楽曲「Cochise」ではディレイを付点8分に設定して弦をペンやアームで叩いて、ヘリコプターのような音を出しています。左手は弦に添えてミュートをし、右手で弦を叩くときは、弦の太さによって音質が異なるため、そこを考えながらプレイしているようです。

トムモレロの魅力的なところ

政治思想

トムモレロはハーバード大学で政治学を専攻していたため、政治に深く精通しているギタリストです。

両親は社会運動に携わっていて、トムモレロ自身も大学卒業後は政治家秘書を務めるなど、政治に対しての関心が強いことを伺うことができます。

インタビューでも

「音楽の100%は政治的だよね。音楽は規範を守るか、規範に反抗するかのどっちかなんだ。つまりアーティストは全員、政治的だってこと」
と政治と音楽の関わりについて述べています。

その政治思想は彼の出すサウンドにも現れているのではないかと思います。
トムモレロは工場の機械音=「Machine」のような音をギターで奏でます。

また、アメリカでは政党などの幹部組織や集票組織のことを「Machine」と呼び、「機関、権利機構」の意味も持っています。

Machineの意味を考えるとトムモレロの出すサウンドにも彼の政治思想が反映されていると言うことができます。

ジャンルの柵を超えた音楽性

ギターヒーローのイメージがあるトムモレロですが、2018年にリリースしたソロアルバム「The Atlas Underground」ではダンスミュージックにチャレンジしています。

トムモレロのヘヴィなギターは健在で、そこに電子音が合わさり、さらにはラップも入ってきます。

もともとはEDMのようなダンスミュージックが嫌いだったとのことですが、ロックとエレクトロニカ両方に詳しい友人にKnife PartyとSkrillexを勧められて今回の取り組みにチャレンジしたとのことです。

ダンスミュージックもトムモレロの音楽性もルーツは同じブラックミュージックのため、合わない訳がありません。

ギターもテクニックやサウンドの概念に囚われないトムモレロですが、音楽のジャンルにも囚われずに活動していくチャレンジ精神も持ち合わせたスーパーミュージシャンと言うことができます。

トムモレロの名言

”どう弾くかではなく、なぜ弾くか。ということをいつも考えている。ランディー・ローズのコピーをする時間が有れば、どうすればサイレンの音をギターで出せるか研究した方がいい。”

トムモレロが今のプレイスタイルになったことがよくわかる名言です。

誰かの模倣ではなく、オリジナリティを第一に考え、歴史を切り拓いていくトムモレロらしい名言だと思います。

”僕は地下鉄の駅で小銭稼ぎに演奏してる素晴らしいアーティストを見たことがあるし、まったく魂を感じられないアーティストが4万人を前に歌う最悪のショウも見たことがある。”

この名言ですが、政治的な意味合いも持っているのではないかと思います。

権力を授けられた人が発言する言葉は中身が伴っていなくとも大衆に受け入れられてしまい、逆に真実を語っていることを権力のない人が言っても受け入れられないことが現代社会では往々にしてあるかと思います。

権力やネームバリューだけでなく、本質を自身で見抜くことが大事とも言い換えることができるのではないでしょうか。

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