BOSS/DM-2Wディレイのレビュー!機能の使い方や音質について

アナログコンパクトエフェクターの中でディレイを選ぶとしたら、その選択肢の中に最も多く入るのがBOSSのDM-2ではないでしょうか。

BOSSのDM-2と言っても本記事で紹介するのは「w」がついているバージョンのディレイペダル。

では「w」が付いたBOSS/DM-2wにはどのような特徴と違いがあるのでしょうか。

その詳細について解説していきます。

目次

BOSS/DM-2Wディレイとは?

DM-2の『技』WAZA CRAFTシリーズ

2014年、エフェクター ブランドBOSSから『技』WAZA CRAFTシリーズが発売。
最初に3種類のエフェクター をリリース(BDー2w、SDー1w、DMー2w)、その後シリーズを増やし現在(2020年)8種のラインナップがあります。(品番のwはWAZA CRAFTの意)

『技』WAZA CRAFTシリーズはBOSS熟練のエンジニア、クラフトマンが再設計、再構築したハイエンドモデルで、単なるモディファイではなく、これまでリリースしたエフェクターのコンセプトを残しつつ更に新しい音楽、時代に対応できる製品に再設計、再構築したエフェクターシリーズです。

同時期にリリースされたXシリーズは最新のデジタル技術、回路を前面にアピールしたモデルだったのに対し『技』WAZA CRAFTシリーズは昔ながらのアナログ回路にこだわり、現代の技術をフル活用、歴代のコンパクトエフェクターの名機を再設計、再構築したモデルになっています。

今回はその中の「DMー2w」アナログディレイの紹介をしていきます。

1981年登場、元祖アナログディレイ「DMー2」

その昔、テープエコー(大型機械の遅延エフェクト装置)が主流だった音楽業界で、1981年BOSSは世界で初めての小型遅延エフェクト装置 「DMー2」アナログディレイをリリースしました。
現在、BBD素子機構が使われているアナログディレイの元祖が「DMー2」であり、この製品からディレイの歴史は始まります。
1984年に廃番になってからもその人気は衰えることなく、その後30年間も支持されてきました。

2014年『技』WAZA CRAFTシリーズ「DMー2w」として復活

2014年、伝説のアナログディレイ「DMー2」が『技』WAZA CRAFTシリーズ「DMー2w」として帰ってきました。

「DMー2w」はBOSSの熟練クラフトマンの再設計、再構築によって、アナログ回路特有の素朴さ、自然さ、懐かしさ、暖かさなどアナログディレイの音質を残しつつ製品の粗さを改善、バッファも良くなり余計なノイズが出にくくなりました。

新機能「カスタムモード」はより洗練されたクリアなサウンドと長いディレイタイムを搭載しています。

2017年再リリース、日本製

それまで台湾で生産されていた「DMー2w」を2017年に日本で再リリース。
BOSS初期のエフェクターの仕様が取り入れられています。

  • スイッチペダルの黒ネジをBOSS初期のコンパクトエフェクターで使用されていた銀ネジへ変更
  • 本体に添付されていたシールの「INSPECTED IN JAPAN」(台湾製)表示を「MADE IN JAPAN」へ変更
  • 箱に「MADE IN JAPAN」明記

製品スペックに大きな違いはありませんがこの仕様変更によりBOSSヴィンテージエフェクターの雰囲気が追加されています。

BOSS/DM-2Wディレイの音質や特徴

元祖アナログディレイのサウンド

「DMー2」アナログディレイを再現したディレイサウンドを持っています。
暖かみのある自然なディレイサウンドは81年に登場して以来、たくさんのギタリストに選ばれています。

どうしてアナログディレイは暖かみのある自然な音として支持されるのか、それは1983年に登場したBOSSのDDー2デジタルディレイに関係しています。

「デジタルディレイ」はデジタル回路の高い技術により、入力された原音を忠実にコピー、出力することで再現度の高いハッキリとした音がディレイ音として続いていきます。
一方「アナログディレイ」はアナログ回路(BBD素子)の特性で少しずつディレイ音がぼやけ、劣化していきます。
これは感じ方によっては自然のやまびこのような暖かさ、素朴さに感じることができ、アナログディレイの特徴として定着していきました。

こうしてパリッとクリアでハッキリとしたデジタルディレイ少しぼやけている暖かみのあるアナログディレイでミュージシャンの好みが分かれていく事になりました。

DMー2との違いと新機能の使い方

ここでは主に「DMー2w」の新しい機能を見てみたいと思います。

2つのディレイモード

「DMー2w」ではDMー2のサウンドを再現した『S』(スタンダード)モードと新しくカスタマイズされた『C』(カスタム)モード2つのディレイモードが楽しめます。

・『S}スタンダード(300ms)、名機「DMー2」のサウンドを再現したモード
・『C』カスタム(800ms)、よりクリアなアナログディレイサウンドに。ディレイタイムが長めに強化され、ロングディレイにより発振しやすくなっています。

新機能『C』モードのディレイサウンドは従来のアナログディレイの温もりを継承しつつ洗練されたクリアなサウンドになっています。
独特の煌びやかさを手に入れた新アナログディレイ、そんな印象を受けました。

ダイレクト(DIRECT)端子、ステレオ出力へ、

通常の「OUT PUT」端子に加え新たに「DIRECT OUT」端子が追加されています。
「DIRECT OUT」端子を活用することでステレオ出力にすることができ、広がりのある空間演出が可能になりました。

それぞれの端子から1台ずつ別のアンプに接続(2台アンプ使用 )することで、エフェクトがかかっていないダイレクト音が出力されるアンプ(DIRECT端子)、ディレイ音だけが出力されるアンプ(OUT PUT端子)、音色の違うサウンドが別々に出力されるので、通常のモノラル出力より幻想的で広がりのあるディレイサウンドを演出できます。

パラレル接続

パラレル接続を使えばトリッキーなサウンド演出ができます。

ギターアンプのSEND/RETURN端子に「DMー2w」を接続すれば(DIRECT端子に空プラグ)アンプから原音をカットしてディレイ音のみを出力することができます。

ディレイ音のみを聴かせる演出で少し変わった空間演出にすることができます。

エクスプレッションペダル

RATE端子からエクスプレッションペダル(Roland EVー5)を接続すれば、足元でディレイタイム調整が可能になります。

ペダルによるディレイタイム調整はより感覚的、直感的なコントロールが可能になります。加えて演奏中でも簡単にディレイタイムが調整できるので、奇抜なエフェクト効果が期待できます。

BOSS/DM-2Wディレイのここがデメリット

個人的に唯一残念と思った部分がタップテンポ機能が付いていない点です。

スイッチペダルを踏むことで感覚的なディレイタイム調整、テンポ入力ができるとても便利な機能ですが「DMー2w」には付いていません。
BOSS、DD(デジタルディレイ)シリーズには付いていたので勝手に付いているものだと思っており、無いとわかった時のショックは大きかったです。

BOSS/DM-2wディレイはこんな人におすすめ

さてここまでBOSS「DMー2w」アナログディレイのレビューをしてきました。

ここで最後に簡単にこんな人におすすめというところをまとめたいと思います。

・『DMー2が欲しかった人に』
・『元祖アナログディレイのサウンドに興味がある人』
・『アナログディレイ選びに迷っている人』

DMー2が欲しかった人に

30年以上前に生産完了となった「DMー2」、希少価値が高く今ではプレミアがついて高額なエフェクターになっています。
ただでさえ手に入れ難かった「DMー2」が「DMー2w」として復活したことはファンにとって嬉しいことですよね。

元祖アナログディレイのサウンドに興味がある人

アナログディレイの歴史は「DMー2」から始まりました。

これまでも様々なブランドからアナログディレイが発表されましたが、一番最初のアナログディレイの音が聴きたい、試したいという人も多いのでは無いでしょうか。

アナログディレイ 選びに迷っている人

アナログディレイが欲しいけど、どれが良いか分らないという方も「DMー2w」が良いのではないかと思います。

元祖アナログディレイは言い換えれば基本のディレイと言えると思います。
まずは「DMー2w」を試してみてアナログディレイがどのようなエフェクターなのか図ってみるのも良いと思います。

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