BOSS/SY-1シンセサイザーのレビュー!使い方や音作りのコツ

BOSS/SY-1シンセサイザーのレビュー!使い方や音作りのコツ

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SY-1とは?

1976年に世界初のギター・シンセサイザー「GR500」をローランドが発売して以来、BOSSは積極的にギター・シンセサイザーを開発してきました。

次々と発表された機種たちは、その時代時代の最新技術で構成された素晴らしいものでした。

「SY-1」は、今までの必須項目であった専用のピックアップ「GK-2」を取り付けなくても使用でき、121種類ものプリセット・トーンをコンパクト・エフェクター・サイズにまとめています。

しかも破格値で手軽にギター・シンセサイザーのサウンドが楽しめます。

今回はそんなBOSS/SY-1シンセサイザーのレビューをしていきます。

目次

BOSS/SY-1シンセサイザーのスペック

商品名SY-1
メーカーBOSS
概要ギターシンセ
特徴新境地開拓に

SY-1なら最安値保証のサウンドハウスがおすすめ!

  • 今までのギターシンセの値段が高すぎて躊躇していた。
  • ギター・ソロの音作りに悩んでいる。
  • 既存の空間系やモジュレーションで作る音作りに「やりつくした感」を感じている。
  • バンドにキーボードディストがいないのに、どうしてもオルガン音が必要だ。
BOSS/SY-1 Synthesizer

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SY-1とSY-300との違い

専用のピックアップ「GK-2」が無くても接続でき「GK-2も使えます」レイテンシー・ゼロという触れ込みで2015年に発売されたのが「SY-300」です。

発売の順番は「SY-1」の方が後ですが、SY-300は事実上「SY-1」の上位機種です。

SY-300は通常のギター音で必要なディストーションやコーラス、デイレイなども組み合わせて使用できますので、これ一台でサウンド・メイクの全てを完結させることができます。

SY-1とSY-1000との違い

「SY-300」をさらに進化させたものが「SY-1000」となります。

SY-1000は現在発表されているBOSSのギター・シンセサイザーでは最上位機種となります。

今までのBOSSの研究成果の集大成のような製品。

シンセ・サウンドはもちろんのことアナログ感覚で作り込んでいけるモデリング・ギター・サウンド。

それを3つ自由に組み合わせ重ね合わせていく事により、今までに聞いたことのないサウンドが作り上げていけます。

SY-1000のサウンド・バリエージョンは無限大と言っても過言ではないかもしれません。

BOSS/SY-1の音質や特徴

特徴1 コントロール部

BOSS/SY-1をつなぐ
DIRECT/EFFECT

2軸になっています。

  • 外側がダイレクトでギターの原音の音量調整ができます。
  • 中側がエフェクトでエフェクト音の音量調整ができます。
DEPTH/TONE.RATE

こちらも2軸になっています。

  • 外側がデプスでシンセ効果の強さの調整ができます。
  • 内側がトーンとレイトです。

こちらは選択した音色で役割が変わります。ギターのトーン・ノブのように使えたり、コーラスの揺れの調整ができるレイトとして使えたりします。

VARIATION

11種類のバリエーションが選択できます。

このツマミは鍵盤楽器になれていないギタリストのために直感的に選択できるようにシンプルに作られていますね。

TYPE

こちらは11種類の音色のタイプを選択できます。先ずは、こちらを選んでバリエーションでさらに好みの音を探していくという流れの音作りです。

  • LEAD 2種類の使える派手なリード・サウンドがプリセットされています。
  • PAD コード弾きをした時に隙間を埋めるようにパッドサウンドがついてきます。
  • BASS シンセサイザー・ベースです。太さや煌びやかさや奇妙なベース音が作れます。
  • STR ストリングス・サウンドです。ROLANDのキーボードにプリセットされていた音を思い出しました。
  • ORGAN このタイプだけでもお金を払う価値があるような気がします。素晴らしいオルガン・シュミレートです。
  • BELL 金属的な響きのサウンドです。ローランドのアナログ・シンセサイザーの音を思い出してしまいました。
  • SFX 2種類選べます。変な音がたくさん作れます。効果音ですね。
  • SEQ 2種類選べます。コードや単音にフレーズがついてきます。シーケンス・サウンドがリズミカルに鳴りますので曲のテンポにレイトで合わせる必要があります。

特徴2 すべての音色がポリフォニック対応

単音はもちろんコードを弾いてもシンセ・サウンドがついてきます。

どのプリセットにも対応していますので、いつもギターを弾いている様に直感的に音を探していけます。

特徴3 複合エフェクトの簡素化

今までオクターバーやディレイやフランジャーなどを重ねがけして、何とか個性的なシンセっぽい音を作ろうとしてきたことが、SY-1単体で簡単にできてしまいます。

沢山つながなくてよくなるのはもちろんですが、121種類の音色にトーンやレイト通しているギターの生音や歪みなんかがプラスされるのですから、人とは違う音が必ず作れますよね。

特徴4 センド/リターン端子

シンセサイザーのデジタル音に影響を与えそうなギター用の歪み系のエフェクターなどをセンド/リターンで縛ってしまえば、SY-1内で分別して出力できますので、本来の音を濁すことなく音作りができます。

特徴5 追従性が優れている

とても追従性が優れていて、普通キーボードではありえないギター・プレイにもシンセ音がついてきます。例えばフィードバックやアーミングです。他にも探していけばどんどん新たな魅力に気がつきそうです。ここではギター専用のような書き方をしていますが、電源プラグのインプットの横にギターとベースの切り替えスイッチもついていますので、ベースでの使用もできます。

特徴6 エクスプレション・ペダル

別売りのエクスプレション・ペダルを接続できます。

シンセのピッチベンド風に出来たり、リアルタイムでレイトやトーンが変えられます。

また、本体のペダル長踏みで弾いた瞬間の音が「HOLD」出来ます。

BOSS/SY-1のここがデメリット

ライブで使用し辛い

全て使える音ですし、選んでいますと時間がいくらあっても足りない音数なのですが、いざライブでの使用となりますと、プリセットを変えるたびに音量やスピードを調整しなくてはなりません。

したがって、実際にライブで使えるのは、目盛を覚えて2~3種類に絞って使うしかなさそうです。

ギタリストのために操作をシンプルにしているが故に

SY-1をどんどんと音作りを追い込んでいきますと「もう少し立ち上がりの音を早めたいな」や「もう少しギターの原音とのブレンドが自然にならないかな」などの不満もでてきます。

ですが、ギタリストが直感的に扱いやすいように設計されているので割り切って使えば問題はありません。

BOSS/SY-1の使い方や音作りのコツ

使い方1 シングルコイル搭載のギターにはコンプレッサーを

巻弦の音には太く反応してきますが、プレーン弦の音は細くなってバランスが悪くなるような印象を受けます。

特にシングル・コイル搭載のギターですと感じてしまいました。

ですが、ハムバッカー搭載のギターでしたらそれほど気になりませんでした。

シングルコイル搭載のギターでも、コンプレッサーで音を揃えて軽くブーストしてあげると良い感じになりましたので、こちらの使い方をオススメします。

使い方2 ギターの原音とのミックスを前提に

ここは好みの分かれるとこでしょうが、シンセ音のエフェクト音のみの出力ですと少し頼りない様な印象を受けてしまいます。

個人的にはせっかく仮想でギターとのツイン・プレイができるのですから、ギターの原音とのミックスを前提に音を作る方がバンド・アンサンブルにもしっくりと馴染むと思います。

また、演奏に厚みも出ますので、ギターの原音とのミックスを前提に音作りをする方が良い様に思えます。

使い方3 ディレイや歪みのエフェクターとの併用

OD-200とSY-1
OD-200との組み合わせ

SY-1は歪みやディレイとの併用はかなりおすすめです。

常に薄っすらとかけているだけでも広がりある豊かなサウンドになります。

もちろん曲のタイムに合わせて音作りをするのもハマりますし、ディレイを使うことによって新たなる可能性が広がります。

歪みのエフェクターはオルガンにかけてディストーション・オルガンを演出してあげるとカッコイイです。

使い方4 アコースティックギターでの使用

弾き語りでアコースティック・ギターに使うのも面白いです。

オルガン選択して1曲オルガン・サウンドで弾ききってしまうなどの簡単なことから、ペダルを長踏みして得られるホールドの効果を使い、オルガンの和音の上でソロを弾くなどたくさんの奏法が思いつきます。

SY-1は思い付き次第で無限の可能性を秘めているエフェクターと言えます。

使い方等5 キーボードとの掛け合いを演出

キーボードのいるバンドのライブのハイライトでよく見られる、ギターとキーボードの掛け合いを一人で演出できてしまいます

エフェクト・オンでキーボードのとしてのフレーズを弾き、オフでギターとしてのフレーズを弾くというシンプルな使い方ですが、ライブの中でのアドリブに使いますと効果的です。

BOSS/SY-1と似ている同価格帯の機材と比較

Electro HarmonixのPOGシリーズやB9シリーズが値段も近く専用ピックアップもなしでシンセ効果が得られます。

ですが、POGはオルガンの音が出ませんし、B9はシンセサイザー的な音は出ません。

ギターシンセサイザーを多用するギタリスト達は、ほぼBOSSの製品を使っていますので、信頼もあり値段も安く使える音がたくさん出るSY-1の方がお得ですよね。

BOSS/SY-1を実際に使った感想

ギター・シンセも「遂に、この値段でここまできたか」と思いました。

どんどん音作りにハマっていきますと上位機種の「SY-300」が欲しくなってしまいます。

SY-1は前述したように、プリセットを変えるたびに音量やスピードを調整しなくてはならないためライブでの使用は限られてしまいそうですが、ギター・シンセサイザーという新たな世界の入り口には確実に行けます

レコーディングですと、さらに真価を発揮できそうです。

個人的にはSY-1を使い多重録音してライブでの登場SEを作ったこともあります。

面白い作品になりましたよ!新境地開拓にはギター・シンセサイザーは必要不可欠ともいえるのかもしれません。

BOSS/SY-1はこんな人におすすめ

SY-1なら最安値保証のサウンドハウスがおすすめ!

  • ギター・シンセサイザーに興味はあったが値段が高すぎて躊躇していた。
  • ライブでギター・ソロの尺をもらったのだが音作りに悩んでいる。
  • 既存の空間系やモジュレーションで作る音作りに「やりつくした感」を感じている。
  • バンドにキーボードディストがいないのに、どうしても一曲だけオルガン音が必要だ。

この様なお悩みを抱えているギタリスト様にはBOSSのSY-1をおすすめいたします。

手軽に入手できる本格的なギター・シンセ・サウンドを体感して次なるステージに向かって欲しいです。

BOSS/SY-1 Synthesizer

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