Darkglass Electronics ( ダークグラス )Microtubes B3Kとは?
Darkglassは、フィンランドに拠点を置くベースアンプ・エフェクターメーカーで、「ベースプレイヤーが求める本当のサウンド」をコンセプトに全てハンドメイドで制作されいます。
「B3K」「B7K」のエフェクターでそのクオリティの高さから数多くのベースプレイヤーの中で評判になり、今や「ベース定番の歪み」として新しい基準の一つになりました。
こんなひとにおすすめ
- メタル系のベーシストが数多く使用
- ハイファイでダークな音
- スイッチによる細かい音作り
- むしろは「エフェクトをかけっぱなし」で
- 「Djent」やってるなら
Darkglass/Microtubes B3K V2の使用アーティスト
「Djent」の流行の先駆けとなった「Periphery」のベーシストAdam “Nolly” GetgoodやCANNIBAL CORPSEのAlex Websterを始めとするメタル系のベーシストが数多く使用しています。
また日本人にも使用ユーザが多くゲスの極み乙女の「休日課長」、Suspended 4thの「福田裕夢」さんなど、メタル系以外のジャンルのベーシストにも好まれて使用されています。
Darkglass/Microtubes B3K V2の音質や特徴
B3Kは今までのベース用歪みエフェクターに無かった音を作ることができます。
音の太さを保つことはもちろん、トゥルーバイパスも採用していて、モダンなスペックのエフェクターとなっています。
特徴1 ハイファイでダークな音
B3Kの最大の特徴が「暗くて冷たい音」です。
高域に強く歪みがかかるため、その特徴的なサウンドが生み出されています。
特徴2 スイッチによる細かい音作り
B3Kには「BLEND・DRIVE・VOLUME」の他に、「ATTACK・GRUNT」というスイッチが存在します。
「ATTACK」は歪ませたとき高域の強さの切り替えが可能で「FLAT・BOOST・CUT」と選ぶことができます。
B3Kユーザーの多くは「BOOST」に設定していることが多いイメージがあります。
「GRUNT」は低域の強さの切り替えで「FAT・THIN・RAW」の3種類から選択可能です。
これらをそれぞれ設定することで「ソロでの激しい音」「原音にちょっとしたおかずの歪み」まで、簡単でかっこいい音作りが可能です。
特徴3 かけっぱなしでも使える
ベースといえば「アンプ直で原音重視の音」というイメージがありましたが、むしろB3Kは「エフェクトをかけっぱなし」で使っているユーザーが多いです。
特に「Djent」のジャンルでは激しく歪むギターの中でも馴染めるように「激しく歪む」設定のまま、かけっぱなしで使われています。
Darkglass/Microtubes B3K V2のデメリット
エフェクター自体の完成度はとても高く、特に目立ったデメリットはありませんが、少し気になることがあるのでピックアップします。
デメリット1 電池が使えない
9Vの電源駆動のみで、B3Kだけ単体で使用する際にも電源ケーブルが必要なので、持ち運びに少し邪魔くささを感じます。
デメリット2 値段が高い
B3Kは基本的には「歪み」の機能しか搭載していませんが、2万円以上するのでベース用の歪みエフェクターの中では高い値段だと言えます。
しかし、使用してみると2万円という値段それ以上の音を作ることができるので、本当に必要なのかしっかりと試奏してから購入することをお勧めします。
B3KとB3K V2との違い
初期型のB3Kは現在生産が終了し「V2」にバージョンアップしています。
V2には「TONEノブの増設、MIDブーストスイッチ・GRUNTスイッチが追加」されています。
しかし、B3Kの歪み方に変わりはないので、特にこだわりがない方は「V2」を選択して問題ありません。
Darkglass/Microtubes B3K V2の使い方や音作りのコツ
B3Kの公式サイトや同封されている説明書を見ると、B3Kのオススメのセッティングが紹介されています。
ここでは、それ以外のセッティング方法を紹介するので是非参考にしてみてください。
使い方1 B3Kならではのダークな冷たい歪み
「ATTACKをBOOST、GRUNTをRAW、BLENDをフルテン、DRIVEを11時」に設定します。
「BLEND」を深く掛けて、B3Kの個性を最大限に出したセッティングです。
ハイファイな音となり、プリアンプやアクティブベースを使用し「高域をブースト」することで、さらに「ギャリギャリ」として凶悪な音となります。
また、B3Kと合わせて「ノイズゲート」とピック使用すると、Adam “Nolly” Getgoodの様な音作りが可能です。
使い方2 角のとれた温かいオーバードライブサウンド
「ATTACKをCUT、GRUNTをRAW、BLENDを10時、DRIVEを4時」に設定します。
B3Kは「ハイファイでダークな音しか出せない」と思われている方もいるかも知れませんが、この様にセッティングすることで「軽く歪んだオーバードライブサウンド」を作ることができます。
それでも、「B3Kらしさ」は残っているので、それが気になるからは「BLEND」をもう少し下げると良いでしょう。
使い方3 激しく歪むがベースの原音を損なわないディストーションサウンド
「ATTACKをBOOST、GRUNTをRAW、BLENDを9時、DRIVEを4時」に設定します。
「BLEND」を浅くすると「ベースの原音を残し、高域のみが歪んだ音」を作ることができます。
さらにプリアンプやアンプのセッティングで「中域」を上げることで、音抜けが良くなり、サスティーンを稼ぐこともできます。
使い方4 ファズの様なブーミーなサウンド
「ATTACKをBOOST、GRUNTをFAT、BLENDを3時、DRIVEを4時」に設定します。
このセッテングは「低域が強くなり、ザラザラとした音」となり、ファズに近いサウンドになります。
なので「かけっぱなし」というよりも「ソロ」で使用することをオススメします。
また「低域」が強くでるので、バンドアンサンブルと比べながらのセッティングが必要です。
Darkglass/Microtubes B3Kと似ている同価格帯の機材と比較
同社の「VINTAGE」と比較するとB3Kはやはり「メタル向き」な音となっています。
「VINTAGE」は昔ながらのオーバードライブサウンドで中域がよく出て、B3Kよりも汎用性が高いセッテイングになっています。
どちらのエフェクターもクォリティの高いので、自分が演奏する音楽ジャンルに合わせて選択すると良いでしょう。
Darkglass/Microtubes B3Kを実際に使った感想
原音を損なわず、かけっぱなしでも問題なく使えて、意外にも音作りの幅が広いことに驚きました。
また、アクティブベースととても相性が良く、プリアンプの「高域」を上げることで、指弾きでも「ギャリギャリ」としたB3K特有のサウンドを出すことができます。
また、「Djent」で使われいる音作りをしようと思ったら、「イコライザー・プリアンプ」は必須です。
それらを持っていない方は上位機種の「B7K」はプリアンプを搭載しているので、そちらをオススメします。
値段はB3Kよりも更に高くなりますが、買って後悔しないエフェクターです。
最近の音楽ではこのB3Kの様な歪みサウンドが使われている楽曲が多いので、コピーする際にも役に立つ場面が多いです。
Darkglass/Microtubes B3Kはこんな人におすすめ
メタルや「Djent」のジャンルを弾く方は必須と言っても過言ではありません。
また、クオリティの高い歪みが欲しい方にも強くオススメしたいです。
歪みの音が特徴的なので、初心者の方は「自分が好きなジャンル」が定まってきて、「激しく歪むかっこいい音のエフェクターが欲しい」と思ったら、是非B3Kを試してほしいです。
Microtubes B3Kの代替品
B3Kの上位機種の「B7K・B7KUltra」や、最近流行している日本のエフェクタメーカー「Vivi」の「Rhinotes」もB3Kに近い歪み方をしているのでそちらもオススメです。
また、ZOOMなどのベースマルチエフェクターにもB3Kのエフェクターモデリングがされているので、B3Kに限らず様々なエフェクターを試奏してみてください。
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