ノイズゲートエフェクターと言っても様々なメーカーから販売されており、いまいちどのノイズゲートを選んだらよいかわかりません。
また、オーバードライブなどと比較し、ノイズゲートというあまり使用されないエフェクターであればなおさらどれを得欄らだ良いかわからないかと思います。
そこで本記事では、音響に詳しい筆者からの観点でおすすめのノイズゲートエフェクターをランキング付けし比較しています。
どのノイズゲートエフェクターを使用したらよいかわからないと言う人は、以下で紹介するものや、選ぶ基準を知れば納得のものが得られるはずです。
ノイズゲートエフェクターを選ぶ4つの基準
1:操作性で選ぶ
ノイズゲートのパラメーターには、スレッショルド、アタック、ホールド、リリース、レンジ、ダックなどがあり、更に詳細な設定ができる機種には、キーソース用のフィルターまで装備しているものもあります。
コントロールできるパラメーターやツマミの数が多いほど、細かい設定ができるので高性能と言えますが、逆に細かすぎて使い方が分からないという人もいるでしょう。
せっかく高いお金を払って高性能なノイズゲートを買っても、本人が使いこなせないのでは意味がありません。
パラメーターの意味がわからないと、音がブツ切れになったり、思うようにゲートが開かなかったりと、むしろ逆効果です。
ですから、自分に必要な最小限の機能が付いているノイズゲートを選ぶのが最重要な基準なのです。
最もシンプルなノイズゲートになると、スレッショルドしか付いていないものもあります。
細かい設定が苦手な人や、パラメーターがよくわからない人は、そのような製品が良いと思います。
2:原音に影響が少ないものを選ぶ
どんなエフェクターでも、その回路を経由するわけですから、元の音に影響が出ないわけはありません。
ですから、「原音に影響することなくノイズだけをカットする」などのキャッチコピーを、そのまま信じてはいけません。
ノイズゲートの場合、あからさまに原音に影響が出るような製品は少ないと思いますが、どのような変化があるかを自分の耳で確かめてから購入したほうが良いと思います。
特に、初心者の人が「こんなはずじゃなかった」という後悔をしないためには、ネットで買わずに楽器屋さんへ行くことをおすすめします。
かかり方や使い方も教えてもらえるので、是非、実奏してから購入してください。
3:ノイズゲートとノイズリダクションはどちらを選ぶべき?
ノイズゲートとノイズリダクションは、どちらを選ぶべきか?
ノイズゲートは、音を出すか出さないかというコントロールだけで、ノイズを目立たなくするエフェクターです。
ですから、ギターの音が鳴っている間は、ノイズも一緒に出ています。
それに対して、ノイズリダクションはノイズゲート機能にプラスして、ノイズ自体を弱めてくれる働きも備えています。
特定の周波数のノイズをカットしたり弱めたりするわけですから、多少なり、原音に手が加わってしまうことは避けられません。
どちらをチョイスしたらいいのかという基準ですが、原音を変えたくない人や弾いていない時のノイズだけが気になる人は、ノイズゲートがおすすめです。
一方で、ギターの音と一緒に「ブーン」とか「サー」という音が出て気になる人はノイズリダクションの方が良いでしょう。
4:自分のプレイスタイルに合ったものを選ぶ
高ければ、それなりに良い性能であることは間違いありません。
でも、数千円クラスのノイズゲートでも、それなりに使えるものはたくさんあります。
安くても自分のプレイスタイルに合うかかり方をするノイズゲートが見つかれば、何も高いお金を払う必要がないということなのです。
一番のポイントは、音の消え方(リリース又はディケイ)です。
ブリッジミュートやバッキングが多い人は、短く切れるほうがあっていますし、ギターソロが多い人は、リリースを長めにしてもブツブツと途切れ途切れにならないできれいにフェードアウトがかかってくれるノイズゲートを選びましょう。
ノイズゲートエフェクターおすすめランキング
1位 DECIMATORⅡ
メーカー | ISP Technologies(アイエスピーテクノロジーズ) |
特徴 | シンプルかつ高性能 |
ここがオススメ | 原音に影響が出にくい |
コントロール | スレッショルド |
多少、価格は高めですが、これぞノイズゲートと言った確実性で1位にチョイスしました。
コントロールはスレッショルドしかないので、初心者でも簡単に使うことができます。
しかし、コンパクトエフェクターでは最強と言えるハイクォリティなノイズゲートです。
ノイズゲート選びで失敗したくない人には、絶対におすすめの1台です。
2位 DECIMATORⅡ G String Pedal
メーカー | ISP Technologies(アイエスピーテクノロジーズ) |
特徴 | DECIMATORⅡにセンドリターンを追加 |
ここがオススメ | シンプルで使いやすいが高性能 |
コントロール | スレッショルド |
DECIMATORⅡにセンドリターンのループ機能を追加したモデルで、つなぎ方のバリエーションが増え、より詳細なセッティングが可能になっています。
個人的にはイチオシなのですが、2万円を超えるので、2位にしました。
価格的にはハイレベルユーザー向けですが、コントロールはスレッショルドだけなので、センドリターンに歪み系などのノイズが多いエフェクターを繋いでしまえば、あとの調整は簡単だと思います。
ちなみに、ノイズ除去効果は、その価格の通り、最高レベルと高評価です。
3位 Sentry Noise Gate
メーカー | tc electronic(ティーシーエレクトロニック) |
特徴 | 超ハイテクなノイズゲート |
ここがオススメ | アプリでセッティング&コピー |
コントロール | スレッショルド、ディケイ(リリース)、ダンプ、トグルスイッチ (マルチバンドゲート・モード、クラシカルハードゲート・モード、TonePrintモード) |
このノイズゲートの最大の特徴は、フリーバンドノイズゲートです。
このシステムは、ピンポイントで特定の周波数にのみゲートを設定することができるので、通常のノイズゲートのように全体の音域に効くものよりも自然な効果が得られるのです。
これらの詳細なセッティングは、無償のTonePrint Editorをダウンロードすることにより、パソコンのディスプレイで確認しながら行うことができます。
更に無償のTonePrintアプリをスマホにインストールすることで、世界中のトッププレイヤーたちが作成したしシグネイチャー・セッティングを自分のSentryにコピー&ロードすることができるというスグレモノ!!
又、センドリターンのループ回路も装備しているので、歪み系などノイズの原因となるエフェクターを接続すれば、ギター信号とエフェクトパスを分けることができて、より自然なゲート効果を得ることができるのです。
機能的には1位の製品なのですが、パソコンやスマホを使うので、操作が複雑と感じる人もいると思いますから、3位にしました。
4位 Noise Surppressor(NS-2)
メーカー | BOSS(ボス) |
特徴 | 原音とノイズを分離して処理をするのでノイズだけを除去できる |
ここがオススメ | アタックやリリースなどに影響が出にくい |
コントロール | スレッショルド、ディケイ、モード切替スイッチ(リダクション/ミュート) |
NS-1は単なるノイズゲートではなく、ギターの音とノイズを分離して検知するオリジナル回路を採用することで、アタックやリリースに影響なくノイズだけを除去できるのが特徴です。
モード切り替えスイッチについては、リダクションモードはノイズサプレッサー機能、ミュートモードはノイズゲート機能を切り替えるスイッチです。
又、他のエフェクターへ電源を供給するパラ出力が付いているのも特徴的です。
(ただし、NS-2自体にアダプター機能はありません)
5位 M135 Smart Gate
メーカー | MXR(エムエックスアール) |
特徴 | 切り替えスイッチタイプのリダクション機能を装備 |
ここがオススメ | シンプルで使いやすい |
コントロール | トリガーレベル(スレッショルド)、ハイトリガーレンジスイッチ、 リダクションタイプ切り替えスイッチ(ヒス・ミッド・フル) |
昭和の時代、日本のロックギタリストの憧れだったMXR。
そのMXRから発売されているノイズゲートです。
特に、ハイゲインペダルで威力を発揮してくれます。
ハムだけでなく「サー」という高音域のノイズ(リダクション切り替え→ヒス)も消してくれるので、メタラーの愛好者が多いようです。
6位 NIOSE GATE
メーカー | ROWIN(ローウィン) |
特徴 | シンプルで初心者でも簡単に扱える |
ここがオススメ | 驚異のコスパ |
コントロール | スレッショルド、モード切替スイッチ(ハード/ソフト) |
ローウィンは低価格なエフェクターを提供してくれるメーカーとして有名です。
このノイズゲートは、1回飲み会をキャンセルすれば、十分に変える価格ですね。
取り扱いも簡単で、コントロールはスレッショルドだけです。
モードスイッチはリリースの選択で、ハードがリリース速め、ソフトは遅めの2段切り替えです。
ですから、モードを選択してスレッショルドを調整すれば良いだけなので、ノイズゲート初心者でも簡単に使うことができます。
唯一の難点は、エフェクトをオンにしたときに音量が上がる点です。
しかし、ノイズゲートは頻繁にオン/オフするエフェクターではないので、この点は大きな問題ではないと思います。
とにかく、コスパ面ではイチオシのノイズゲートです。
7位 NOISE REDUCER NR300
メーカー | BEHRINGER(ベリンガー) |
特徴 | 価格の割に多機能 |
ここがオススメ | 驚異のコスパ |
コントロール | スレッショルド、ディケイ(リリース)、モード切替スイッチ(リダクション/ミュート) |
NR-300はBOSSのNS-2を意識した設計になっている印象です。
コントローラーはスレッショルドとディケイの2つ、スイッチも、回転式(BOSS)とスライド式(BEHRINGER)の違いはありますが、MUTEとREDUCTIONの切り替えは同じです。
センドリターンを装備している点も、NS-2と同じです。
NS-2と比較すると性能面で劣るという口コミも見られますが、NS-2の1/3程度の価格ですから、コスパを考えれば納得できると思います。
こちらも、飲み会1回程度の価格設定なのですから・・・
8位 IRON CURTAIN NOISE GATE
メーカー | tc electronic(ティーシーエレクトロニック) |
特徴 | オーソドックスなノイズゲート |
ここがオススメ | オールアナログ回路でシンプルかつ効果的 |
コントロール | スレッショルド、ディケイ |
スレッショルドとディケイ(リリース)だけのシンプルな構成となっています。
ディケイも可変式なので、ノイズゲート経験者にとっては詳細な設定が可能なため、痒い所に手が届く設計となっています。
反面、初心者は、慣れないと音がブツ切れになったり、ノイズが残ったりするので、あまりオススメできませんが使いこなせればコスパにも優れていると思います。
9位 Silencer
メーカー | electro-harmonix(エレクトロハーモニックス) |
特徴 | リダクションコントロール機能を装備 |
ここがオススメ | 個性的なエフェクターを持ちたい人向け |
コントロール | リダクション、スレッショルド、リリース |
ビッグマフで有名なエレクトロハーモニックス社のノイズゲートです。
一般的なノイズゲートは、スレッショルドとディケイ(リリース)という2コントロールなのですが、Silencerには、それ以外にリダクションコントロールが装備されています。
これは、ノイズゲートが起動したときの音量の下がり方をコントロールするもので、音の伸びに関係するパラメーターです。
又、センドリターン機能も装備されているので、ディストーションなどノイズの原因となるエフェクターにだけかけることも可能です。
10位 Micro Hush
メーカー | ROCKTRON(ロックトロン) |
特徴 | かかり方がナチュラル |
ここがオススメ | とにかくコンパクト |
コントロール | スレッショルド |
ノイズリダクションの定番エフェクター、Hushがコンパクトになって登場です。
サイズが小さいので、エフェクターボードの中が整理しやすくなります。
何せ、先代のHushはエフェクター2台分を占拠する横綱サイズだったので、そのメリットは大きいですね。
サウンド面では、ノイズゲートのように開いたり閉じたりするタイプではないので、音がブチ切れになる不自然さもありません。
又、ノイズフィルターでもないので、原音が変わるリスクも少ないようです。
この辺りは、さすがにHushといったところです。
ノイズゲートエフェクターおすすめランキングまとめ
ノイズゲートにも若干の違いがあり、誰にでもこれがおすすめ!と一概に言えるわけではありませんが、まったらノイズゲートの代表格のDECIMATORⅡであれば、失敗する確率はかなり低いのではないでしょうか。
DECIMATORⅡは筆者おすすめの1台です。
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