エレハモ/Green Russian Big Muffのレビューと特徴

普通のディストーションに飽きた方や攻撃的で個性的なサウンドを求める方、また初めてBig Muffシリーズを使うという方にとってもGreen Russian Big Muffは、まさに最適解であることでしょう。

今回はそんなGreen Russian Big Muffについてより詳しく見ていきたいと思います。

目次

Green Russian Big Muffとは?

1990年代半ばから2000年頃まで製造され非常に高い人気を得たロシア製Big Muffが、小型の”Nano”サイズになって2017年に復刻しました。

このGreen Russian Big Muffは、そのコンパクトな見た目からは想像のつかないほどの図太い低音サウンドが魅力的なファズ・ディストーションです。

Green Russian Big Muffの音質や特徴

忠実に再現されたロシア製Big Muff

Big Muffというファズ・ディストーションについてはご存知の方も多いかと思います。

Big MuffはEHX社から1960年代からのベストセラーを誇る大人気ファズ・ディストーションです。

発売当初から衰えないその人気を支えているのが、Big Muffにしかない「唯一無二の個性」と言えるでしょう。

爆発音のような音圧を感じさせる轟音サウンド、「お弁当箱」とも称されるほど大きく重たいアルミ製ボディ、爽快感すら感じさせられるほど力強いサスティン…。

そんなBig Muffは、カルロス・サンタナ、ジミ・ヘンドリックス、カート・コバーン、その他大勢の有名ギタリストからの絶大な支持を受け、プロ・アマ問わず非常に多くのプレイヤーを魅了してきました。

また、Big Muffといえば、その種類の豊富さも特徴的です。

最もスタンダードなのは”Big Muff Pi”ですが、その他にも”Triangle(トライアングル)”、”Ram’s Head(ラムズ・ヘッド)”、”Civil War(シビル・ウォー)など、それら一つ一つにしっかりとした個性を持っています。

またどの種類も人気であるため、最近ではEHX社に限らずさまざまなエフェクターブランドから復刻版が発売されています。

そして、このBig Muffシリーズの中でも特に異色な存在”Army Green(アーミーグリーン)”を復刻したのが、今回ご紹介するGreen Russian Big Muffなのです。

“Army Green(アーミーグリーン)”は、今までアメリカで製造されてきたBig Muffとは異なり、ロシアで製造されていたモデルです。

現在、”Army Green(アーミーグリーン)”は製造されてはいないものの、その独特なサウンドを求めるマニアはいまだに数多く、オークションサイトなどで当時の定価よりもさらに高い価格で取引されています。

Green Russian Big Muffは、そんな”Army Green(アーミーグリーン)”の独特なサウンドを完全再現させたエフェクターなのです。

唯一無二の重低音サウンド

Big Muff Piといえば、ゴッと出てくる低音と耳に突き刺さるような高音が強烈で、非常に攻撃的なサウンドが特徴的ですよね。

このような音が潰れるほど強烈なサウンドは、「轟音」とも称されるくらい普通のディストーションでは考えられない破壊力を持っています。

そして、Green Russian Big Muffも同様のサウンドの傾向を持ちつつ、このGreen Russian Big Muffにしかないサウンドキャラクターも同時に持ち合わせているのです。

Green Russian Big Muffの特徴はなんといっても、その図太い中低音でしょう。

Big Muff Piよりも太さのある中低音によって、Big Muffとは違った迫力のあるサウンドになっています。

例えるなら、Big Muffが「ゴッ!」という感じに対し、Green Russian Big Muffは「ブオォ!」といった感じでしょうか。

また、太さのある中低音によってBig Muffの耳に突き刺さるような高音はある程度抑えられているので、迫力がありながらもそこまで耳には痛くないような聞きやすいサウンドになっています。

そのため、Big Muffシリーズの中ではサウンドのバランスが良く、ある意味「Big Muffシリーズの中では扱いやすいサウンド」と言えるでしょう。

Big Muffを買いたいけれど、ピーキーな高音は苦手という方にGreen Russian Big Muffは適しているかと思います。

さらに、適度に抑えられた高音、豊富な中低音によって音の潰れが抑えられ、結果的にリードサウンドを際立たせるサウンドメイクも可能となっています。

いざという時にGreen Russian Big Muffをオンにすることで、アンサンブルに埋もれない大迫力のギターソロを演出できるのです。

コンパクトなボディ

Big Muffシリーズは総じて本体がデカいです。

現行品のBig Muff Piを見てもらえば分かる通り、ボディがなかなか大きいのです。

また、本体はアルミ製であることが多いので、重量もそこそこあります。

そのため、エフェクターボードのスペースをかなり占有したり、またアルミ製ボディのために重たく、取り回しにくいという点がBig Muffのデメリットでした。

この理由でBig Muffを敬遠していた人も少なくはないかと思います。

しかし、Green Russian Big Muffは全くそんなことはありません。

Green Russian Big Muffは本家のアーミーグリーン(これもかなりデカい)を通常のコンパクトエフェクターと変わらないほどのサイズに抑え、また重量もかなり軽量です。

軽量コンパクトなボディでありながらも、図太いロシアンマフサウンドをかき鳴らせるのは大きなメリットであること間違いなしです。

Green Russian Big Muffのここがデメリット

サウンドがかなり個性的

これはメリットであり、またデメリットでもあることでしょう。

初めてディストーションエフェクターを買うという場合に、試聴もせずGreen Russian Big Muffを選ぶと後悔してしまうかも知れません。

というのも、サウンドが強烈に個性的だからです。

「最近のポップスの曲をカバーしたい」という方や「扱いやすくて色んなジャンルの曲で使えるディストーションが欲しい」という方は特に注意が必要です。

あくまで、自分のギターサウンドに「個性」を付加させるという使い方が、Green Russian Big Muffの最も良い使い方なのではないかと思います。

音像がボヤけやすい

中低音が強調された迫力のあるサウンドはBig Muff Piほどではないにしても、扱いにくさを感じられることでしょう。

無理に中低音域を膨らませようとするなど下手なセッティングをしてしまうと、ボワボワとした暑苦しいサウンドになってしまいます。

これでは、バンドの中でも悪目立ちしたサウンドになりがちです。

なので、バンドアンサンブルの中で使用する際は、他の楽器パートとの兼ね合いも視野に入れてサウンドメイクを行いましょう。

バンドアンサンブルを考慮しつつ、聞き苦しいサウンドにならないようサウンドメイクを行うのは、最初は少しシビアに感じてしまうかもしれません。

そういう意味では、初心者向けというよりかは中・上級者向けのエフェクターだと言えるでしょう。

見た目がBig Muffらしくない

「Big Muffはデカくてなんぼ!」という方には、このコンパクトなボディは少し不満に感じるかも知れません。

Big Muffにそこまで思入れがなかったり、取り回しの良さを重視する方にはむしろこのコンパクトなボディはメリットでしょう。

Green Russian Big Muffの使い方やアレンジ方法、つなぎ方など

リードサウンドを一気に持ち上げる

普段はアンプかエフェクターで作ったクランチサウンドでバッキングを鳴らし、サビやギターソロといったここぞという時にGreen Russian Big Muffをオンにする使い方です。

この使い方によって、ギターをグッと前に、そして単音でありながらもまるでコードを弾いているかのような極太のリードトーンを演出することができます。

また、Big Muffシリーズ特有の伸びのあるサスティンはGreen Russian Big Muffでも健在で、このサスティンの力強さはギターソロとの相性抜群です。

ノイズサウンド風に

ある程度歪ませたオーバードライブにGreen Russian Big Muffを追加します。

こうすることによってオーバードライブとGreen Russian Big Muffが合わさり、何を弾いているかわからないほど歪んだノイズに近いサウンドを作り上げることができます。

音楽的にとしてではなく、効果音的に使うことで音楽に新たな色付けをもたらすことができます。

オリジナル曲のマンネリ感を打破するという意味でも、この使い方は十分役に立つことでしょう。

ベースにつなげる

この使い方も意外とアリです。

太さのある中低音域はベースとの相性が良く、ブリブリ(ブチブチ?)としたサウンドは意外と心地よく病みつきになります。

指弾きでもピック弾きでも、それぞれ違った良さがあるので、色んな弾き方で試してみるとなかなか楽しめるかと思います。

ギターとベースどっちも持っている方は是非ベースにも繋いでみてください。

また、同じEHX社から発売されている”Nano Bass Big Muff Pi”というベース用のエフェクターもあります。

Green Russian Big Muffのベースの音を気に入った方には、こちらもおすすめです。

Nano Bass Big Muff PiはGreen Russian Big Muffと同様にアーミーグリーンを基にしつつ、ベース用にカスタマイズされたエフェクターですので、こちらも是非チェックしてみてください。

Green Russian Big Muffはこんな人におすすめ

Green Russian Big Muffを紹介してきましたが、実際に使用感も踏まえて挙げてみると、

  • 自分のギターサウンドに「個性」が欲しい方
  • 中低音のでた大迫力のサウンドをライブでかき鳴らしたい方
  • 初めてのBig Muffシリーズを買ってみたいという方
  • Big Muffは欲しいけど、エフェクターボードのスペースに余裕がない方

に向いているように感じました。

Big Muffシリーズは人気が高いものの、総じてサウンドメイクが難しい傾向にあります。

しかし、Green Russian Big Muffは他のBig Muffと比べてサウンドバランスが良いために音作りがしやすく、Big Muffシリーズの中ではかなりとっつきやすいように感じました。

なので、一番最初のBig MuffとしてGreen Russian Big Muffを選ぶというのは、非常におすすめです。

また、「アーミーグリーンの音が大好きだけど、高すぎて買えない!」と嘆くエフェクターマニアの方にも納得していただけるほど、アーミーグリーンのサウンドをGreen Russian Big Muffは忠実に再現しています。

Big Muffは初めてという方にも、またBig Muffが大好きな方にも、さらにアーミーグリーンを手頃な価格で手に入れたい方にも、Green Russian Big Muffは最適な選択肢であることでしょう。

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