エレハモ/OP-AMP Big Muff Piのレビュー!使い方や音質は?

「OP-AMP Big Muff Pi-Distortion / Sustainer-」とはどんなものなのか?普通のBig Muffとは何が違うのか?

少し分かりづらいBig Muff。

今回はOP-AMP Big Muff Pi-Distortion / Sustainer-にある疑問を踏まえつつ、さまざまな「OP-AMP Big Muff」をレビューしていこうと思います。

目次

OP-AMP Big Muff Piとは?

「OP-AMP Big Muff Pi-Distortion / Sustainer-」は、1970年代にElectro-Harmonixから発売されたファズ”OP-AMP Big Muff(通称:オペマフ)”の復刻版です。

ごくわずかな生産数であったにも関わらず、いまでも非常に人気のあるオリジナルのOP-AMP Big Muffは、現在少ない市場流通のなかで相当な高値で取引されています。

そんな伝説のOP-AMP Big Muffを低価格に、そしてコンパクトに実現したのが今回ご紹介するOP-AMP Big Muff Piなのです。

機材の音質や特徴

扱いやすい轟音ファズサウンド

OP-AMP Big Muff Piはオペアンプが搭載されている(オペアンプについては後述)ということもあり、Big Muffシリーズの中でも少し変わったサウンドキャラクターを持っています。

サウンドの第一印象は「やっぱりBig Muff」という感じです。

図太く出力される低音に突き抜けるほどのサスティンが組み合わさった轟音サウンドは、まさに「音の壁」と言えるでしょう。

しかし、OP-AMP Big Muff Piはそれだけではなく、音の「扱いやすさ」も兼ね備えているのです。

ファズというエフェクターはそもそも扱いにくいエフェクターだと言えます。

Big Muffシリーズに限らず、通常のファズは音の個性が色濃くでるあまり、耳が痛くなるほどピーキーなサウンドになってしまったり、モコモコと音像のボヤけたサウンドになってしまったりすることが多々あるのです。

さらに、「こもったサウンドにキレを持たせるためにTONEをあげたら、低音が薄くなって迫力のない音になってしまった」ということもあるように、音作りが極端に難しいのもよくあることです。

しかし、OP-AMP Big Muff Piではそのようなことはありません。

OP-AMP Big Muff Piは、広がりすぎず、キツすぎない適度な締まり具合の低音域による、土台のしっかりした安定感のあるサウンドが持ち味なのです。

たとえTONEをグッと上げたとしても、低音を適度に保ちつづけ、音の太さはそのままに高音を強めることができます。

そのため、ブーミーにもピーキーにもなりにくい、非常に安定した音作りが可能なのです。

Big Muffらしい「轟音サウンド」+「扱いやすさ」によって、轟音でありながらも非常に聞きやすいサウンドに仕上がっています。

このサウンドは、もしかしたら「ずっしりとした重みのある図太いディストーション」のように聞こえるかもしれません。

ディストーションのようにまとまりのある扱いやすいサウンドに、ファズのように図太い轟音サウンドが組み合わさった感じがこのエフェクターの特徴だと言えそうです。

コンパクトなボディ

オリジナルのOP-AMP Big Muffのサウンドを忠実にしながらも、OP-AMP Big Muff Piのボディはコンパクトにまとめられています。

その大きさは、通常のコンパクトエフェクターとほぼ同じサイズ。

「Big Muffを使いたいけど、エフェクターボードに空きがない…。」とお悩みの方にピッタリでしょう。

TONEバイパススイッチ

OP-AMP Big Muff PiのコントロールはBig Muffシリーズと同様に「VOLUMEノブ」「TONEノブ」「SUSTAINノブ」の3つと大変シンプルです。

VOLUMEで音量調整、TONEで音質調整、SUSTAINで歪み量調整です。

しかし、OP-AMP Big Muff Piにはあとひとつ重要な機能を備えています。

それが「TONEバイパス」です。

TONEバイパススイッチはちょうどTONEノブのすぐ真下にあり、ON/OFFによってTONEバイパスを切り替えることができます。

このON/OFFの切り替えによって、音質の変化を楽しむことができるのです。

TONEバイパスをOFFにしてみると、TONEが無効になります(ノブをいじっても音が変化しなくなります)。

その代わり、低音域から高音域まで全ての音域が前に押し出され、音圧のある大迫力のサウンドになるのです。

TONEでは低音と高音のどちら側を前に押し出すかを調整しますが、TONEバイパススイッチをOFFにすることで全音域が前に押し出されるのです。

コードをかき鳴らして音の壁をつくったり、大迫力なリードサウンドを奏でたりしたいときにTONEバイパススイッチをOFFにするなど、このエフェクター自体の用途をより拡張することができるのです。

Big Muff Piとの決定的な違い

OP-AMP Big Muff PiとBig Muff Piがどう違うのかは意外と気になるところではあります。

ここで大事になってくるのは、そもそも”OP-AMP”とは何かということです。

OP-AMPとは日本語でいうと「オペアンプ」、つまりエフェクター内部に搭載されている小さなパーツのことであり、これについては少し知っているという人もいるかもしれません。

改めて簡潔に説明すると、オペアンプとは「エフェクターの特性を決定づけるチップ」のことです。

そして、このオペアンプによってそのエフェクターの音質がほぼ決定されます。

一方、オペアンプを使用しないエフェクターもあり、その場合、トランジスタの配置などの回路全体によってエフェクターの特性が決定づけられます(ディスクリート回路)。

通常の場合、ほとんどのファズの回路は基本的にかなりシンプルな構造となっているため、ディスクリート回路が採用されています。

Big Muff Piもそのひとつであり、Big Muff Piはオペアンプを使用していません。

あの「暴れ馬」のような荒々しいBig Muffサウンドもこの回路のおかげで生まれたと言えるでしょう。

しかし、OP-AMP Big Muff Piは文字通り、あえてオペアンプを使用しているのです。

その結果、普通のBig Muffとは異なる新たなサウンドキャラクターを獲得したのです。

前述したとおりの、ディストーションのようにまとまりのある扱いやすさとファズのような力強さの組み合わさったOP-AMP Big Muff Piのサウンドは、このオペアンプによるものなのです。

つまり、Big Muff PiとOP-AMP Big Muff Piはそもそも内部の回路異なるために、サウンドキャラクターに違いが生じたのです。

より具体的にサウンドキャラクターの違いをまとめると、

  • Big Muff Pi→荒々しくキレのあるファズサウンド
  • OP-AMP Big Muff Pi→まとまりのある扱いやすいディストーション風ファズサウンド

といった感じです。

ここがデメリット

どちらかというと無個性なBig Muff

Big Muffといえば、扱いにくくも強烈に個性のあるサウンドでしょう。

しかし、OP-AMP Big Muff Piは、扱いやすさによってその個性が少し犠牲になってしまっています。

確かにBig Muffらしさはある程度感じられはしますが、どちらかというと万人受けするようなファズ・ディストーションサウンドだと言えそうです。

Big Muffシリーズの中で比べてみると、このOP-AMP Big Muff Piは面白くて個性的だとは言えないかもしれません。

なので、「Big Muffのあの個性的な音が欲しい!」という方よりも、「もっと扱いやすいBig Muffが欲しい!」という人に向いているかと思います。

自分なりの使い方やアレンジ方法、つなぎ方など

ギターソロに使う

OP-AMP Big Muff Piは使いやすいファズサウンドで、特にギターソロの際にその真価を発揮できます。

ギターソロの場面でこのOP-AMP Big Muff Piを踏み込むことで、ファズらしくも安定感のある、非常にバランスの良いリードサウンドを奏でることができるのです。

また、本体中央にあるTONEバイパススイッチによっても音質がかなり変わってくるので、ON/OFFを試してみると新しい音を発見できるかもしれません。

パワーコードでガシガシ鳴らす

レスポールといったハムバッカーピックアップを載せているギターでパワーコードをかき鳴らすと、その音圧に驚くことでしょう。

ハムバッカーはもともと低音がよく出るピックアップであるため、普通のファズだとかなり低音がブーミーになってしまいます。

しかし、OP-AMP Big Muff PiのTONEを適当にセッティングして鳴らしてみると、ゴッと出るけれども適度に引き締まった低音がマッチしてガッツのあるロックサウンドになるのです。

このグランジっぽいロックサウンドがとにかくたまりません。

こんな人におすすめ

いかがだったでしょうか。

OP-AMP Big Muff Piは、

  • 初めてファズを買う人
  • 扱いやすいファズを求める人
  • コンパクトなBig Muffが欲しい人

が、満足できるファズだと思います。

サウンドは図太くも音作りがしやすく、まさに優等生Big Muffであるといえるでしょう。

そのため、ファズ初心者の人やすぐに狙ったファズサウンドを出したいという人にはピッタリな選択肢だと言えそうです。

OP-AMP Big Muff Piは、Big Muffシリーズの一つでありながら、Big Muffらしくないオールラウンダーなファズ・ディストーションだと思います。

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