Ibanez/TS9 Tubescreamerのレビュー!使い方や音作りのコツ

Ibanez/TS9 Tubescreamerのレビュー!使い方や音作りのコツ

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この記事ではIbanezのTS9 Tubescreamerのレビューを詳しく解説しています。実際に使ってみての使い方や音作りのコツをご紹介します。TS9 Tubescreamerを使用すべき理由はいったいどこにあるのでしょうか。

目次

Ibanez/TS9とは?

TS系というカテゴリーを生んだ名機「Ibanez Tube Screamer TS-9」は永遠に使われ続けるオーバードライブではないでしょうか。ハイエンドなエフェクターを作る「ブティック系」のメーカーは、必ずと言っていいほど「TS-9」の回路を参考にしています。その個性的な音が故にモディファイの素材にされてもいますが、オリジナルのチューブスクリーマーのサウンドには確固たる魅力があります。

Ibanez/TS9DXとは?

形的にはTS-9に「4つの切り替えモード」が付いたのが「TS9DX」となります。
4つの切り替えモードとは
▪ TS9
ノーマルのTS9サウンド
▪ +
TS9より少しざらついた歪みが得られるモード
▪ HOT
特徴的な中音域をブーストさせるモード
▪ TURBO
全体的なゲインを上げられるモード
以上のように音が変化していきます。

単体でも使えて現代音楽のどんなシーンにもマッチできる「自社モディファイ」のイメージです。

Ibanez/TS9 Tubescreamerの使用アーティスト

「故スティービー・レイ・ボーン」の使用が有名です。この人の使用をきっかに日本製のチューブ・スクリーマーは世界に広がりました。レイ・ボーンはTS808をアンプの前にクリーン・ブースターとして常にオンで置いて、足元にTS-9「年代によってTS808やTS10の時もあった」でゲインをプッシュする2台使いをしていました。フェンダー・ストラトキャスターとアンプ。そして2台のチューブ・スクリーマーでサウンドを作り上げていたのです。ですから、レイ・ボーン・サウンドの要であるチューブ・スクリーマーを世界中にいるレイ・ボーンのフォロワーが、そのサウンドに近づこうと買い求めているのです。

映像で足元が確認できますが、必要に応じてTS-9を踏んでいます。音源にはTS-9の使い方のお手本が詰まっていますので購入前の参考にされてみてはいかがでしょうか。

残念ながら1990年に「ヘリコプター墜落事故」で亡くなっていますが、閃光のようなギター・プレイは色あせることなく、今でも生きてるかのごとく鳴り響いています。

Ibanez/TS9 Tubescreamerのスペック

商品名TS-9
メーカーIbanez
概要オーバードライブ
歪みレベル
緩やか
強い
操作
簡単
難しい
音質設定
ザックリ
繊細
汎用性
じゃじゃ馬
何でも
コスパ
低い
高い
おすすめ度
微妙
おすすめ
  • コスパ高し
  • 良いブースターを探している
  • 真空管アンプでの使用がイイ
  • ・MID寄りのサウンドが特徴
  • 一度は試して欲しいサウンド
  • スティービー・レイ・ボーンのファンなら是非!

Ibanez/TS9とTS808の違い

TS808は初代のチューブ・スクリーマーです。中域にばかり寄ることはなくバランスよい出音が特徴です。すべてのコントロールの効きが緩めで落ち着いた印象です。音の作り方や使用方法はTS-9と同じでよいですが「ガツン」音を目立たせたい場合はTS-9で、クリーン・ブースターとして音質のまとめに使うならばTS808がよいです。

Ibanez/TS9とOD9の違い

TS-9とは兄弟機にあたるMAXON OD9です。初期型は基盤や筐体や歪み成分を決める「オペアンプ」までも同じでしたが少々の音や機能の違いはあります。
OD9の特徴は
▪トゥルーバイパスである。
▪ LEDが明るく見やすい
▪ ゲイン幅は少し広くTS-9よりは低域がある。

現行品ではTS-9のオペアンプが変わってしまい回路も性能もかけ離れてきました。OD9は「シングル限定」と言ってもいいぐらいにストラトキャスターやテレキャスターと相性がよいです。TS-9はどちらでもいけますがブースターとしての使用が向いています。

Ibanez/TS9の音質や特徴

特徴1 ここに特徴や音質の概要

■ LEVEL
音量の調整ができます。
■ TONE
音質の調整ができます。
■ DRIVE
歪みの量が調整できます。

特徴2 MID寄りのサウンドが特徴

踏んだ瞬間に「ググッ」と音が引き締まり抜けが良く感じます。これはギターの芯の部分のミドルが強調されるからです。バンドのアンサンブルの中では、高音「ドラムのハイハットなど」や低音「ベースやバスドラム」などが混在していますが、どんなに音が混ざり合ってもミドルが抜けていますので埋もれません。

特徴3 あまり歪まない

歪み量は少ないです。ドライブを上げていきますと、もちろん歪み量は上がってはいきますが、少しずつブライト感が出てきます。ドライブで音を際立たせてトーンで微調整していく調整方法が、TS-9の特徴をいかせると思います。トーンの効きも独特で絞り切っても「モコモコ」とこもらずに使えそうな音が出ます。上げていきますとエッジが立っていきますので、ご使用のギターに合わせて調整してみてください。

Ibanez/TS9デメリット

デメリット1 個体差が激しい

やたらと歪みやすかったりトーンの効きのポイントが違う個体があります。弾き比べたのは5個でしたが、分かる程度に微妙に違いましたので書かせて頂きました。ノブが止まる位置が違うだけで最終的にはTS-9の音になってくれますので、ご心配は無用です。

デメリット2 LEDが暗い

野外や明るい会場での使用は経験上まったく視認できませんでしたので、即LED交換のモディファイを施しました。確認は出来ていませんが、最新現行品はLEDが明るくなっているそうですので、新品を買えばこのデメリットに出会うことはないようです。

Ibanez/TS9の使い方や音作りのコツ

使い方1 歪んだアンプをプッシュするブースター

ある程度歪んだアンプをプッシュするブースターとしての使い方が有名です。和音弾きは少しダンゴになってしまいますが、単音のソロ弾きの抜けの良さは抜群です。アンプをクランチ気味にしておいて、ロングトーンのサスティーンが欲しい時にプッシュすればロックなリード・サウンドに早変わりしてくれます。

使い方2 真空管アンプでの使用

TS-9を購入して「使えない」とすぐに手放してしまう人の特徴として「真空管アンプで使用していない」があります。Tubeの名の通り真空管アンプで本来の実力を発揮いたしますので「だめだ」と決めてしまう前に試して頂きたく思います。

セッティングはツマミ全部フラットでもそこそこの効果はわかります。スタジオで大きな音で確認してみてくださいね。

使い方3 ピックアップ別の使用感

シングル、ハムバッキング両方とも使えます。ハムバッキングではマーシャル・アンプでブースターとしての使用が最強です。クリーンに少し歪みを足す使い方ですと、ハムバッキングの悪いところが目立つような気がしますのであまりお勧め致しません。シングルでは「何でも来い」ではありますが、フェンダー系のアンプでクランチで使う場合はフロント・ピックアップを選択すると良い感じです。

Ibanez/TS9と似ている機材と比較

BOSS SD-1との比較

今となってしまっては「BOSS SD-1」は大幅に値下げされてしまい同価格帯とは言えませんが、TS-9とは双璧を成す人気のオーバードライブです。使用感や用途も似ていますが、TS-9よりはコンプ感が少なく中域にピークはありますが広がりのある歪みです。

両方ともブースターとして優秀ですので、ロックよりのギラついたソロを弾きたいならSD-1を。少しトーンが丸みを帯びたブルース系のリード・サウンドを弾きたいならTS-9を選択するのが良いでしょう。

TC ELECTRONIC MojoMojo Overdriveとの比較

「TC ELECTRONIC MojoMjo Overdrive」もコスパが高く使えるオーバードライブです。シングル・コイルのリアピックアップで使うと良くわかるのですが、低域に凄く特徴があって「レスポールJr」などに搭載されているピックアップ「P-90」のトーンを少し絞ったような太い音になります。トーン・コントロールは「TREBLE」と「BASS」の2つが付いていますので細かい設定は出来ますが、特徴をいかしたロー寄りの太いサウンド作りをしてみましょう。

歪み量はTS-9と同じぐらいですしブースターとしても優秀ですが、サウンドは全然中域よりではないです。

有名ギタリスト「ポール・ギルバート氏」の使用で有名です。ポール自身もかなり推していますのでファンの方は買いでしょう。

Ibanez/TS9を実際に使った感想

いつの間にか増えてしまった「歪み系」エフェクターですが、時々思い出したようにTS-9をブースターとして使用しています。使うギターやアンプが変わると「これはTS-9で弾いたほうがいいな」と歪み選びの基準になっているのは確かです。単体でハードなディストーション・サウンドは無理ですが、ブースターとしてはヘヴィメタルのギタリストにも使われています。

Ibanez/TS9はこんな人におすすめ

■ 良いブースターを探している。
■ スティービー・レイ・ボーンのファンだ。
■ BOSSのエフェクターばかり使ってきた。

ほとんどのギタリストが一度は気になった事があるオーバードライブは「TS-9」でしょう。ギターを始めたばかりの人が「ハードな歪みを求めて」最初に手にするオーバードライブがTS-9だとしたら想像していた音とは違うかも知れません。使いやすいのが売りですが「少しの経験」と「音楽への探求心」が必要なエフェクターかも知れません。ですから、すぐに手放さず必ず必要となる日が来ますので持っていてくださいね。

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