今回の記事ではISP TECHNOLOGIES ( アイエスピーテクノロジーズ )から出ているノイズリダクションDECIMATOR IIのレビューをしていきます。
DECIMATOR II G STRING PEDALとの違いも比較していますので、どちらかで迷っている人は必見です」。
ISP/DECIMATOR IIとは?
60年代ロックなどの古い映像を見ていますと、ノイズはかなり出ていますがプレイヤーが、ギター側のボリュームをこまめに絞ったり、歪みエフェクターをこまめにオンオフしたりと「ノイズも味のうち」の許容範囲内です。
ですが、ハイゲインアンプやメタルディストーションの普及で、ノイズ対策をせねば聞くに堪えられない状況になってきました。
そんな中「ノイズリダクション」の大ヒット作「Rocktron HUSH」が発売され、世界中のエレクトリックギターのノイズは一旦消えましたが、ヘヴィメタルという音楽ジャンルの発展と共にノイズを除去するエフェクターへの進化が求められました。
要望を満たすべく、彗星の如く現れた「isp」と名乗るメーカーの「DECIMATOR(デシメーター)」というコンパクトなノイズリダクションは瞬く間に世界に広がり、筐体サイズが大きくエフェクタボードを圧迫していたHUSHの代わりとなりました。
一瞬にして世界を変えてしまった感のあるispのデシメーターですが、実はRocktronの創設者の一人である「Buck Waller」氏がHUSHの開発チームを引き連れ、新たに設立したのがispというメーカーなのです。
全てが繋がる納得のいくエピソードですね。
ISP/DECIMATOR IIのスペック
商品名 | DECIMATOR II |
メーカー | ISP TECHNOLOGIES ( アイエスピーテクノロジーズ ) |
概要 | ノイズリダクション |
特徴 | ・原音に影響が出ない ・圧倒的コスパのノイズリダクション |
DECIMATOR IIならサウンドハウスがおすすめ!
ISP/DECIMATOR IIの特徴とメリット
特徴1 コントロール部
THRESHOLDのノブでノイズをカットする位置「しきい値」を調整できます。
たったこれだけ…これがノイズゲートエフェクターおすすめランキング1位なのか…と思うかもしれませんが順番に読んでいけばこのエフェクターの凄さの秘密がだんだんわかってきます。
特徴2 シンプル設計の強み
シンプルすぎて不安になるぐらいのツマミ1つのコントロールですが、これで良いのですから凄いですよね。
たった1つのツマミが良く機能して動きにくいので、ライブ中の事故やコントロールミスはほぼ皆無です。
特徴3 ふりきってしまうと音が出ない
ツマミをふりっきてしまうと音が出なくなります。
ギターやアンプやエフェクターに応じてノイズの量や求めるスレッショルドレベルは違うでしょうから、音を出しながらツマミを回し良いポイントを探るしかないです。
特徴4 つなぐだけで音が良くなる
BOSSのNS-2ノイズサプレッサーを使用してからのデシメーターでしたので、つなぐだけで良い音になったように思えてしまいました。
見た目はBOSSのコンパクトエフェクターとよく似ていますが、性能はDECIMATOR IIの方が一歩も二歩も抜き出ていますね。
特徴5 減衰のタイミングが自然
今までのノイズリダクションはサスティーンの切れ目が不自然で、必要な時にだけオンにする使い方しかしていませんでした。
しかしISPのデシメーターは素晴らしいです。減衰のタイミングが普通に弾いていても自然です。
特徴6 リンク機能
DECIMATOR IIを2つ準備して筐体の上面にある「LINK INとLINK OUT」をミニプラグでリンクさせる事で、一台はギターから出るノイズをカット、もう一台はアンプの「エフェクトループ」に繋ぐことでアンプ自体から出るノイズをカット。
DECIMATOR IIとDECIMATOR II G STRING PEDALを比較
DECIMATOR II
直列での接続しか出来ませんが、お好みの位置に配線するだけで十分な効果が得られます。
DECIMATOR II G STRING PEDAL
センドリターン機能も備えていますので「歪みエフェクター」を縛ってのノイズ処理が出来ます。
ココがすごい!!
便利機能を全て詰め込んだ「最強ノイズリダクション」ですが、お値段が高めですね。
サウンドハウスなら確約で購入することができますよ!
筆者もサウンドハウスでデシメーターⅡを買いました。
DECI-MATE MICRO DECIMATOR PEDAL
DECIMATOR IIの機能を必要最低限にコンパクトのしたのが「DECI-MATE MICRO DECIMATOR PEDAL」です。
変更点は電池駆動が出来ない事ですが、ほとんどの方が「パワーサプライ」での運用でしょうから、電池駆動が出来ないのはデメリットにはなりませんよね。
DECIMATORの比較まとめ
- ☆詳しいことは分からないと言う人
-
「詳しいことはわからないが、とにかくノイズを消したい」という方にはサイズも小さくシンプルな「DECI-MATE MICRO DECIMATOR PEDAL」がおすすめです。
クリックで詳細が開きます - ☆今はリンク機能は使わないがノイズを消したい人
-
「アンプのノイズも気になるので将来的には二台リンクさせて使うかも知れない」という方は「DECIMATOR II」を。
クリックで詳細が開きます - ☆アンプもエフェクターもノイズを完全に消し去らないと気に入らないという人
-
「ノイズというノイズを消し去らないと演奏に集中できない」という方は、最強ノイズリダクションの「DECIMATOR II G STRING PEDAL」で決まりです。
クリックで詳細が開きます
BOSS人気のノイズリダクションのレビュー
ISP/DECIMATOR IIのデメリット
デメリット1 クリーンサウンドでの違和感
-20dbぐらいまでは本当に自然な減衰ですので、設定のツマミはそのあたりにしている方が多いです。
それ以上にしても曲調によっては全然よいのですが「クリーンサウンド」の時に不自然な違和感を感じてしまいます。
-20dbあたりの選び方がジャンル別の設定の肝となりそうです。
デメリット2 重たい
見た目も重量感のある「メタリック」ですが、実際の重さもあります。
ボードを出来るだけコンパクトにしたい方や、ボードは持たずにギターケースのポケットに入れていく方には問題になるかも知れません。
ISP/DECIMATOR IIの使い方やセッティング、つなぎ方
使い方1 アンプエミュレーター使用時
このメーカーのエフェクターは接続方法も非常に個性的で、ギターからインプットにアウトプットからアンプにと普通のディストーションペダルの様な使い方に加え、アウトプットのジャックを半差しにしてアンプのリターンに繋ぐという方法があります。
この接続方法により、プリアンプに直接エフェクターの機能が働きアンプの機能は無視して「エミュレート」してしまうのです。
ROLAND JC-120が一瞬にして「改造マーシャル」の音になってしまったのは本当に感激しました。
ですが、ノイズが凄まじかったのです。
メーカー側の回答は
「ISP DECIMATOR IIでのノイズ処理をお勧め致します。アンプのセンドリターンにベロシティのエフェクターとデシメーターを挟みますと良い感じです」
との回答でした。
最新鋭の人気メーカーも「ノイズリダクションは作っても、デシメーターにはかなわないから」と認めていました。
そう思いISP DECIMATOR IIを使ってみたら、ノイズ処理は完璧。
ISP DECIMATOR IIのノイズ処理のクオリティに納得いたしました。
使い方2 つなぎ方
色々とやってみたISP DECIMATOR II繋ぎ方の実験結果です。
- ■ セオリーの歪み、デシメーター、空間
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問題なく機能していますが歪みが強力ではない場合はこれ以外にも良い結果がでました。
- ■ コンプ、デシメーター、歪み
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コンプの機能が減衰されてはいけないので、このように繋いでみました。コンプを強めの時はノイズも出てしまうので後の方が良いかも知れませんね。
- ■ 歪み、デシメーター、空間など
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-20dbで収まるノイズでしたらこちらの方が減衰も自然で良い感じでした。
- ■ ワウ、歪み、デシメーター、空間など
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。ワウを繋ぐときはワウが前の方が良いです。ハイインピーダンスでしか受けられない古いタイプのワウは特にそうですね。
ISP/DECIMATOR IIを実際に使った感想
ノイズに関しては皆様それぞれの意見しゅちょうがあると思います。
「ノイズもサウンドの一部」という強者いれば、神経質にサスティーンの消える位置を割り出して調整する方もいます。
エレクトリックギターを使う限り「ノイズは永遠のテーマ」なのです。
DECIMATOR IIとG STRINGを比べながら使い方や繋ぎ方を研究していくうちに「どちらを選ぶかがノイズ処理の究極の二択」ではないかという事でまとめたいと思います。
筆者的にはノイズは敵という結論に至り、DECIMATOR II G STRING PEDALを使用しています。
ISP/DECIMATOR IIはこんな人におすすめ
ことわざ「餅は餅屋」がぴったりくるエフェクターです。
他のメーカーもDECIMATOR IIの性能を認めていることでしょう。
初めての一台はこれにしておいた方が後々後悔しなさそうです。
DECIMATOR IIはどのノイズゲートと比較してもダントツの性能です。
ノイズゲートランキングについてはコチラ
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