MAXON/TOD9 True Tube Overdriveのレビューと使い方、音作りのコツ

MAXON/TOD9 True Tube Overdriveのレビューと使い方、音作りのコツ

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TOD9とは?

「真空管サウンドがお手軽に」オーバードライブによく使われそうなキャッチコピーですが、筐体の中にリアル真空管を入れてしまったのが「MAXON TOD9 True Tube Overdrive」です。「ミリタリー・リアイアブル」なる極小の真空管らしいですが、電圧の問題など難関を突破しての実装です。

この記事ではMAXON/TOD9 True Tube Overdriveのレビューと使い方を解説しています。

ここがオススメ

  • トゥルーバイパス
  • 真空管が明るいオレンジに光る
  • よく効くトーン
  • 単体オーバードライブとして!
  • アンプライクなエフェクター
目次

MAXON/TOD9の音質や特徴

特徴1 コントロール部

■ LEVEL
音量を調整できます。
■ TONE
音色を調整できます。
■ DRIVE
歪み量を調整できます。
■ TUBE
真空管への信号量を調整できます。

特徴2 TUBE

TOD9の最大の特徴である「TUBE」機能ですが「DRIVE」と別にあるもう一つの歪みを調整するツマミと言いますと、少し語弊があるかもしれません。チューブを右に回していきますと「音が真空管を通ってるな」って感じの太くて張りがある音に変わっていきます。変化は「もさっり」と効いてきますが、中域よりのまとまりのある音になります。ゲインも少し上がっていくのですが、もう一つのゲインの調整ツマミというより「真空管らしさ」を混ぜていくツマミと思ってもらう方がイメージに合います。王道ロックギターサウンドが好きな方は常にフルでのご使用をお勧め致します。

特徴3 トゥルーバイパス

MAXONのオーバードライブではお馴染みな機能ですが、バイパス時に中の回路を原音が通らない機能です。TOD9も「4PDTメカニカル・スイッチ」を採用しています。

特徴4 LEDの代わりの真空管

オンにしますと真空管が明るいオレンジに光ります。ですから、オンオフを知らせるLEDライトは付いてませんね。真空管が光っているとテンションが上がってきますから良い相乗効果を得られますよね。

MAXON/TOD9のデメリット

デメリット1 フットスイッチ

踏みなれないとオンにしそこなったりしてしまいます。「踏み込めたな」と思える、足の裏にくる感覚が小さくて、二度見してしまいます。MAXONのペダル全体に言えるかどうかはわかりませんし、使い慣れている方は問題にしていないと思いますがTOD9には感じてしまいました。

デメリット2 真空管搭載だからハウりやすくノイズが出る

使用環境や好みの音のセッティングによるのでしょうが「ハウりやすい」と思いました。それと、チューブとドライブをある程度上げますと気になるレベルのノイズが出ます。真空管の影響でしょうが、ドライブサウンドを真空管で作るのですから、立ち位置やギターの操作を気を付けるのは必須テクニックですよね。あくまでも、他のMAXONのオーバードライブと比較しての感想です。

デメリット3 電池使用不可

極小ですがリアル真空管が入っていますので、消費電力が「260mAP」と大食いです。当然、電池での使用は出来ません。ですが「よくこれぐらいに抑えたな」と感心してしまいます。一応、手持ちのパワーサプライ「VITAL AUDIOの物」で試しましたら普通には動きました。ですが、もしかしたらエフェクターに何らかの負担がかかっているかも知れません。MAXONの推奨している専用アダプター「AC2009」は9VDC/2000maと大容量出力の物です。真空管の機能をフルに発揮させたり無理させないためにも専用のアダプターの使用が良いかも知れません。

MAXON/TOD9の使い方音作りのコツ

使い方1 TONEに特徴あり

トーンはよく効きますが少々癖があります。TOD9はトーンを上げると音量が上がりトーンを下げると音量が下がります。ですから、音作りをしている最中はレベルとの連携作業になりますね。人間の耳は音が大きくなると「良い音」と思ってしまう傾向にあるようですので、トーンを調節していて音が下がってしまっても「使えない」などとすぐに判断せずにレベルと連携させてください。TOD9はちょっと大げさにレベルが上下しますが、この音作りの方法は全てのエフェクターに使えますので、知らなかった方はぜひ覚えておいてください。

使い方2 自宅の練習用のアンプでも

他のMAXONのオーバードライブは、小さなトランジスターアンプですと良さが分かりずらかったのですが、TOD9は真空管効果でチューブライクな音で気持ちよく練習できます。もしかすると「このような使い方をしてほしくて作ったのかな」と思えるほど、他のMAXONのオーバードライブとは違い使い勝手がよいです。

使い方3 単体オーバードライブとして

TOD9の特徴的な癖のひとつに「ゲインゼロだと音量が極端に小さくなる」というのがあります。レベルを上げても原音のアンプの音量との差が埋まらないので、チューブを上げて音量を底上げしてやると揃ってきます。ですが、無理してこのような使い方をせずに持ち味が生かせる、単体のオーバードライブとしての使用をお勧め致します。クリーンブースターやゲインブースターでしたら、他のMAXONのオーバードライブに向いている機種がありますしね。

MAXON/TOD9と似ている同価格帯の機材と比較

各メーカー真空管搭載のオーバードライブを発売していますが、TOD9と値段が近い物に「Ibanez TK999HT TUBE KING」がります。MAXONとIbanezは切っても切れない関係ですが、今回の勝負はMAXONに上がりそうです。TK999HT TUBE KINGは、チューブライクを推しすぎて低音が出過ぎてしまいノイズも多いですね。あと、筐体のサイズが大きいですので、ボードに収まりが悪そうです。早々に廃ってしまい中古市場でも安価で出回っています。

MAXON/TOD9を実際に使った感想

電源の問題、踏み込みに慣れが必要、お値段の高さなど、デメリットも目立ってしまいますが、自宅での練習のトランジスターアンプの底上げには持って来いのオーバードライブです。スタジオでの練習をイメージしならが練習出来ます。空間系やモジュレーション系のエフェクターのセッティングのシュミレートをする場合などは、TOD9はアンプの一部のコントロールと捉えて最後に繋いで常にオンで使います。初めて使う空間系のエフェクターをスタジオに持っていく場合などは、あらかじめ自宅でアンプライクなサウンドが出るTOD9を使ってシュミレートしていけば、スタジオで一から試すより時間の節約にもなりますよね。

MAXON/TOD9はこんな人におすすめ

■ チューブサウンドに憧れているがアンプは買えない。
■ アンプライクなエフェクターを探している。
■ あまりエフェクターは繋ぎたくないので歪みもひとつに絞りたい。

MAXONのオーバードライブシリーズでは「じゃじゃ馬」の部類に入ってしまうTOD9ですが、乗りこなす楽しみと価値はあります。個人的には自宅練習用に収まってしまっていますが、単体での仕様でしたMAXONのオーバードライブの中では一番使えそうです。一度気に入るとずっと使っていけそうなオーバードライブです。

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