MXRカーボンコピーアナログディレイの違いを比較!M169/M292/M299/M269SE Carbon Copyの何が違うのか

MXR/カーボンコピーアナログディレイとは、手頃なお値段でテープエコーのような自然な残響音の減衰が楽しめるアナログディレイです。

この記事では使い勝手抜群、でも意外と分かりづらいMXR/カーボンコピーアナログディレイ(Carbon Copy Analog Delay)の種類を比較しています。

この記事で紹介する機材

  • M169 Carbon Copy Analog Delay アナログディレイ
  • M292 CARBON COPY DELUXE ANALOG DELAY
  • M299 Carbon Copy Mini
  • M269SE Carbon Copy Bright Analog Delay
目次

M169 Carbon Copy Analog Delayの音質や特徴

M169 Carbon Copy Analog Delay

MXR/カーボンコピーアナログディレイ(Carbon Copy Analog Delay)の種類は色々ありますが、基本的な音色はM169と共通しています。
ここでは最もベーシックなM169Carbon Copy Analog Delayを例に出して解説。

M169 Carbon Copy Analog Delayとその他の種類と違いについては順番に説明していきます。

M169の特徴1 テープエコーのような揺れ感のあるディレイサウンド

間違えやすいのですが、Carbon Copyはあくまでもアナログディレイ。
ですので、磁気テープは使用していません。

本物のテープエコーというのは、カーボン素材の磁気テープを使用しています。
この磁気テープが伸びてしまうことで、ピッチに若干の揺れが発生してしまい、結果としてテープエコー独特のサウンドが生まれます

もう一度言いますが、Carbon Copyはあくまでもアナログディレイですので、当然磁気テープは使用していません。

しかしながら、MXRカーボンコピーアナログディレイはMOD(モジュレーション)スイッチを搭載しており、こちらでピッチの揺れをON/OFFできます。
これによって、テープエコーのようなサウンドを出すことが可能となります。これはただのアナログディレイでは出せない音です。

ちなみに本物のテープエコーで発生するピッチの揺れは極微弱なもの。

MXRカーボンコピーアナログディレイ以外にも、テープエコーをシミュレートしたディレイは存在していますが、MXRのカーボンコピーアナログディレイは、他の機種と比較すると多少このピッチの揺れが弱めに設定されています。

したがって、むしろピッチの揺れが弱いMXRのカーボンコピーアナログディレイは本物のテープエコーに近いと言えます。

尚、機体の裏ブタを開けると、MODスイッチの揺れ幅と速さを調整できるトリマーがあります。(プラスドライバーが必要です。)

演奏中の変更は不可能ですが、お好みで調整できるのは他のディレイにはない利点です。

M169の特徴2 温かく、かつ自然な音質

MXRのカーボンコピーアナログディレイ(Carbon Copy Analog Delay)も一般的なアナログディレイと同じく、若干のディレイ音の音質変化具合が、温かみを感じさせます。

しかしながら、テープエコーを基にした音の質感は、音質劣化したと感じるような嫌な感じがありません。

むしろ、音に太さと深み、さらには広がりをも感じさせます。
筆者的に常にかけっぱなしの状態にして使うのもおすすめ。

M169の特徴3 アナログディレイでありながら最大600msのロングタイム設定が可能

アナログディレイは、タイムをロングに設定できない機種が非常に多いです。
アナログディレイでは定番の使い方である、ショートディレイをかけっぱなしにする、というような用途以外にも使用することができます。

MXR/カーボンコピーアナログディレイ(Carbon Copy Analog Delay)は、アナログディレイでありながら最大600msのロングタイム設定が可能なのもうれしいですね。

M169 Carbon Copy Analog Delayのここがデメリット

デメリット1 低音が強めのサウンドに合わせるとディレイ音がこもった音質になってしまう

歯切れの良い軽めのサウンドのときは気になりませんが、低音がよく出ているサウンド(特にディストーション)で弾いているときに、ディレイ音がこもりがちです。

これはアナログディレイの避けられない特性なので、低音域を強調したサウンドで演奏する際は、OFFにすることを推奨します。

ただし、後述するM299のBRIGHTスイッチもしくはM269SEを使用することで、ディレイ音の高音域を明るく保つことで対応も可能です。

デメリット2 TAILスイッチがない

TAILスイッチとは、エフェクトをOFFにした瞬間に残響音を完全に消してしまうか、残すかを選択できる機能です。

エフェクトの切り替え時はディレイ音が完全に消えてしまうので、少しでも残したいという方は、別の機種を使うことを推奨します。

その場合は、少しグレードが上がってはしまいますが、DigiTechのDOD TUBBERNECK ANALOG DELAYがオススメ。
モジュレーション機能が搭載されたアナログディレイで、他の機種より近いサウンドでTAILスイッチ機能も得られます。

MXRカーボンコピーアナログディレイの種類と違いを比較

MXR/M299 Carbon Copy Mini

MXR/M299 Carbon Copy Mini

オリジナルモデル(上述したM169)を小型化した機種です。

オリジナルとの違いは2点あります。

  1. 電池が使用不可になっている
  2. 側面にBRIGHTスイッチが増えている

電池に関しては、ディレイはそもそも消費電力が多いため使用する方はあまり居ないかと思いますので、特に問題とならないでしょう。

BRIGHTスイッチは、ONにすることでディレイ音に高音域をしっかりと残すことができます。
基本サウンドはそのままで、高音域も殺したくないという方はこちらをお試しいただくことをオススメします。

MXR/M292 CARBON COPY DELUXE ANALOG DELAY

MXR/M292 CARBON COPY DELUXE ANALOG DELAY

オリジナルモデル(M169)との違いは6点あります。

  1. TAPスイッチを搭載している
  2. エクスプレッション・ペダル、フット・スイッチを接続できるEXP端子を搭載しており、外部操作が可能となっている
  3. 最大2つの設定をパッチ保存できる
  4. TAP DIVを搭載している
  5. 裏ブタを外さないと弄れなかったSPEED、WIDTHつまみが表側に移動している
  6. 最大ディレイタイムが1,200msにまで増えている

サウンド自体にオリジナルモデルとの違いはありませんが、機能が多数増えています。

やはり、TAPスイッチの存在と外部ペダルが接続できるという点が、MXR/M292を選ぶ決め手になるかと思います。

TAP-BEATスイッチを長押しすることで、2つまでパッチを保存可能。
これで、MIX、REGEN以外のつまみ及びボタンの状態を保存することができます。
詳しい使い方は後述させていただきます。

また、TAP DIV機能によって、4種類の譜割を切り替えることも可能になっています。内訳は、8分、付点8分、3連符、16分です。

他にも、SPEED、WIGTHつまみが表に移動しているので、頻繁に切り替えるという方はこちらの方が良いです。

MXR/M269SE Carbon Copy Bright Analog Delay

MXR/M269SE Carbon Copy Bright Analog Delay(生産完了、中古市場で手に入る)

オリジナルモデルよりブライトなディレイ音にチューンナップしなおしたモデルとなっています。

オリジナルモデルは、ディレイ音が自然に周りを包み込むような減衰をしていきますが、こちら(MXR/M269SE)は明るいサウンドのまま残り続けます。

尚、こちらは生産完了品となっています。M299のBRIGHTスイッチが同様の役割を果たしますので、現状では、そちらを使うのが良いでしょう。

自分なりの使い方やアレンジ方法、つなぎ方など

使い方1 ショートディレイかけっぱなしでカントリーサウンド

テープエコーに近いサウンドのアナログディレイなので、カントリーにとても良く合います。

テレキャスターなどのシングルコイル系のギターは、元の音がはっきりしているため、ディレイ音が音質変化してもこもった感じにならず、むしろ太くなったように聴こえます。

使い方2 新感覚のモジュレーションディレイ

裏ブタを外すことで、モジュレーションの揺れ幅と深さを調整できると前述しましたが、こちらを強めに設定することで、フランジャーとトレモロが混ざったかのような、他のエフェクターでは得られないモジュレーション効果を得ることができます。

これでアルペジオなどを弾くと、それだけで存在感のあるサウンドが出せますので、ぜひ試してほしい使い方です。

使い方3 外部タップスイッチを使用した外部操作(M292限定)

この使い方はEXP端子が増設されているM292に限った使い方です。

BRIGHT、MOD、TAP BIV、TAP-BEATの4種類のどれかのスイッチを押しながら電源ケーブルを接続すると、その押したスイッチを外部タップスイッチでON/OFFの切り替えすることができます。
(例:MODスイッチのON/OFFを切り替えたい場合は、MODスイッチを押しながら、電源ケーブルを接続する)

また、BRIGHT、MOD、TAP BIVを同時に押しながら電源ケーブルを接続すると、前もって保存しておいたパッチのA/B切り替えが外部タップスイッチでできるようになります。

同価格帯の機材と比較した場合の感想

同価格帯のアナログディレイの定番と言えば、この機種ともう一つBOSSのDM-2Wが挙げられます。

こちらも高品質なアナログディレイですが、モジュレーションは搭載されておりません。

そのため、サウンドメイキングの自由度という点では、Carbon Copyに軍配が上がると言えます。

感想と印象

今回はアナログディレイの定番機種「MXRのカーボンコピーアナログディレイ(Carbon Copy Analog Delay)」を4種類レビューしてきましたが、やはりレコーディングやライブでも第一線で活躍できると再確認させられました。

トゥルーバイパスを採用しているので、OFFの音痩せも気にならずノイズ等も問題ありません。

Carbon Copyという名前だけあって、テープエコーへのリスペクトを非常に強く感じます。

この価格帯のアナログディレイとしては最もコスパの高いモデルと言えますので、自信を持ってオススメできます。

  • どこに持っていっても戦える、手頃な値段で購入できるアナログディレイが欲しい方
  • よりリアルなテープエコー感を得たい、もしくは他のモジュレーション系エフェクターを使ったときとはちょっと違った揺れ感を得たい方
  • 外部スイッチを使った制御をしたい方(M292に限る)

このような方にMXRカーボンコピーアナログディレイの「M169」「M292」「M299」「M269SE」はオススメできます。

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