ストラトピックアップのおすすめはコレ!タイプ別に特徴を紹介

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ストラトキャスター(以下、ストラトと省略します)を愛用しているミュージシャンは大勢います。

代表的なプレイヤーとして、

などの名前を挙げることができますが、音を聞けば誰のサウンドかが分かるほど、それぞれに個性豊かな音作りがされています。

彼らのサウンドを大まかに分けてみますと、エリッククラプトンやスティーヴィーレイヴォーンのように、歪みが少ない「いかにもシングルコイル」といったタイプ。

リッチーブラックモアやイングヴェイマルムスティーンのように図太いディストーションサウンドという、2つのタイプに分類できます。

使用しているギターは同じストラトなのですが、このように大きく異なるサウンドメイクを可能にした要因の一つにピックアップがあります。

ここに挙げたプレイヤーの中で、一番、ストラトらしいサウンドを出しているのが、スティーヴィーレイヴォーンです。

彼のストラトは「59年製フェンダー純正シングルコイルピックアップ」が搭載されていましたが、それ以外のプレイヤーはピックアップを乗せ換えています。

このように、音の入り口であるピックアップは、サウンドメイクに大きな影響があるのです。

目次

ストラトピックアップの傾向

ストラトが誕生して半世紀以上が経ち、数多くのメーカーからストラト用のピックアップが販売されるようになりました。

それに伴いピックアップのサウンドも多様化し、ピックアップの種類や製品もバリエーション豊かになりました。

その中から、自分の求めるサウンドに合ったピックアップを探すのは至難の業かもしれません。

まずは、ストラトのピックアップを選ぶにあたりいくつかのカテゴリーに分けてみましたので、自分が求めるサウンドはどのタイプかを確認してみてください。

ストラトのピックアップをカテゴライズ

  • ヴィンテージタイプ
  • ハイゲインタイプ
  • シングルハム
  • アクティブタイプ 

上記の様にカテゴライズしましたが、どのような特徴があるのか順番に見ていきましょう。

その後、タイプ別にストラトにおすすめのピックアップをご紹介します。

ヴィンテージタイプ

一般的に「枯れたサウンド」と呼ばれる音がします。

ヴィンテージタイプのピックアップはストラトらしさを満喫できるサウンドになります。

クリーンや、やや歪ませ気味のセッティングで、ブルースなどをプレイする人にはおすすめのピックアップです。

スティーヴィーレイヴォーンや70年代のエリッククラプトンが好きな人には向いています。

ハイゲインタイプ

強めに歪ませて、ハードロックをプレイする人にはおすすめのピックアップです。

太くて力強いサウンドが得られますが、ストラトらしさは薄くなります。

リッチーブラックモアやイングヴェイマルムスティーンのようなジャンルに適しています。

シングルハム

シングルコイルのサイズで、ハムバッキング構造になっているピックアップです。

「シングルハム」は2つのピックアップが横に並んでいるタイプと、上下2段に重なっているタイプがあります。

見た目はストラトですが、サウンドはレスポールのように太くパワフルになります。

ディストーションサウンドがメインのハードロックやメタルプレイヤーにおすすめのピックアップです。

アクティブタイプ

ピックアップにはアンプが仕込んであるタイプや、楽器本体にアンプ部が仕込まれているシステムタイプのものもあります。

いわゆる、乾電池が必要なギターに搭載されているアクティブタイプのピックアップです。

アクティブタイプの一番のメリットは、ノイズが少ないことと、シールドを伸ばしても劣化が少ないことです。

エフェクターの乗りも良くなり、輪郭がハッキリとしたサウンドが特徴です。

クリーンからディストーションまで幅広く対応できるオールマイティなピックアップなので、「〇〇風なサウンドというこだわりがないけれど、取り合えずグレードアップしたい」という人におすすめのピックアップです。

アクティブタイプピックアップは、音響特性上は一番優れているピックアップなのですが、クランチなどでは「音がクリアになりすぎる」「エッジがキツくなる」と言って嫌う人もいるようです。

ストラトのピックアップを選ぶ基準

自分が欲しいサウンド・イメージを固める

エレキギターの改造で、一番、結果が分かりやすいのが、ピックアップの交換です。

ピックアップは、弦の振動を拾う「音の入り口」なので、自分のイメージする「欲しい音」をゲットできるか否かは、ピックアップのチョイスにかかっています。

例えば…

ストラトでブルースをプレイするときのピックアップ

前の項目でストラト用ピックアップの種類を簡単に説明したように、ブルースなどをプレイするならヴィンテージタイプの中高音がきれいに出るピックアップが向いています。

ですから太くてパワフルなサウンドのハイゲインタイプは選択肢から外したほうが良いでしょう。

ストラトでハードロックをプレイするときのピックアップ

逆に、ハードロックをやるのに、高価なヴィンテージピックアップは不要です。

ストラトのノイズが気になるなら

ノイズや音痩せが気になるのなら、アクティブタイプをチョイスするのも良いでしょう。

ストラトのピックアップを替える以上は、現状よりも「良い音(自分の好きな音)」にならなければ意味がありません。

ですから、ピックアップを交換する前に、「自分が欲しいサウンドは、こんな音」というイメージや、交換する目的を明確化しておかなければ、満足するピックアップ選びはできません。

ストラトのピックアップ交換をする際は、購入前にイメージを固めておくことが大事

磁力と音質

エレキギターのピックアップを弦の方向から見ると、金属の棒が6本あることが分かります。

これは「ポールピース」と呼ばれる『磁石の棒』です。

ピックアップの構造は、このポールピースを束ねるような感じで、細い線が数千回巻き付けられており、この部分を『コイル』と言います。

エレキギターは、ピックアップのポールピースの磁界の中で弦が振動することによって、コイルに電気が発生するという構造で音を拾っています。

ポールピースの磁力を強くしたり、コイルの巻き数を増やすと、発生する電気の量が多くなります。

その結果、ハイゲインを得ることができるのですが、磁力が強くなると弦の振動を磁力が妨げることになり、高音が出にくくなったり、サスティーンが短くなる傾向がみられます。

この性質のため、ハイゲインピックアップは太くて丸いサウンドが出やすくなるということです。

反面、ヴィンテージピックアップの中高音が豊かで煌びやかなサウンドなのは、マグネットの磁気が経年劣化で弱くなったためともいわれています。

このように、磁力と音質の関係は、ピックアップ選びでは無視できない要因のひとつと言えます。

  • ハイゲインピックアップは太くて丸いサウンド
  • ヴィンテージピックアップの中高音が豊かで煌びやかなサウンド

ストラトのおすすめピックアップ【ヴィンテージ部門】

ヴィンテージピックアップの特徴として、3、4弦のポールピースが高くなっているのが特徴です。

その理由として、ヴィンテージストラトの指板のRに合わせて、3、4弦のポールピースに高さが付けてあるという説や、昔のエレキギター弦はアコギのように巻き線だった為という説などがあります。

ですから、ヴィンテージピックアップを選ぶ際は、自分のギターの指板に合わせてポールピースの高さを確認することは重要なポイントなのです。

SSL-1・SSL-2(Seymour Duncan:セイモアダンカン)

50年代のヴィンテージストラトの歯切れの良いガラス質な輝きがある高音とクリアな低音を再現したピックアップで、ダンカンを代表する人気モデルです。

ダンカンのピックアップは、イングヴェイマルムスティーン、リッチーブラックモア、ジェフベック、ポールスタンレー、スラッシュなど、一流海外アーティストが愛用しているので、安定感と信頼性は抜群です。

SSL-1とSSL-2の違い

SSL-1とSSL-2の違いはポールピースの高さ。
ヴィンテージタイプの4、5弦が高くなっているものがSSL-1、フラットなものがSSL-2となっています。

ストラトのピックアップの相場は1万円前後なのですが、SSL-1は、何とそれより安いことが多いです。

一流ブランドのヴィンテージタイプのストラト用ピックアップがこの価格で買えるのですから、コスパ的にもイチオシのピックアップです。

ここがおすすめ!

  • 歯切れの良いガラス質な輝きがある高音
  • クリアな低音
  • ダンカンを代表する人気モデル
  • 相場よりも安くコスパが高い

REAL 54Set(LINDY FRALIN:リンディー フレーリン)

54年製のストラトと同じ素材で作られた、こだわりのピックアップです。

手巻きコイルなので、本格的なヴィンテージサウンドが味わえる人気のストラトにおすすめのピックアップ。

同社のVintage Hot-StratやBlues Special-Stratよりも明るく鈴鳴り感がある一方で、パワー感があるサウンドが特徴です。

少々高価ですが、ハイからローまでバランスの良いという高評価なピックアップです。

ここがおすすめ!

  • 54年製のストラトと同じ素材
  • 手巻きコイルで本格的なヴィンテージサウンド
  • 鈴鳴り感がありパワー感もあるサウンド
  • ハイからローまでバランスが良い

Pure Vintage 59 STRAT PICKUP(FENDER:フェンダー)

オリジナルのストラトにこだわる人には、おすすめのPure Vintageシリーズです。

当時の金型や機械を使って作製されるピックアップは、本当のホンモノです。

50年代の後期から60年代前半のサウンドを目指しているようで、温かみがあるスウィートなサウンドに仕上がっています。

ストラトらしいサウンドの中にもウォームなトーンを実現しているので、ブルースなどに向いているピックアップです。

アタック感があり、ヌケが良く、レスポンスも優れているので、心地良くプレイができる印象。

3個セットで2万円程度の価格設定なので、この価格でホンモノが手に入るだけでもウレシイです!

ヴィンテージピックアップの中でもおすすめできるピックアップの一つ。

ここがおすすめ!

  • オリジナルのストラトにこだわる人に
  • 当時の金型や機械で作製された「ホンモノ」
  • 温かみがあるスウィートなサウンド
  • ウォームなトーンを実現
  • ブルースなどに向いているピックアップ
  • アタック感があり、ヌケが良く、レスポンスも優れている
  • 3個セットで2万円程度の価格がウレシイ!

Custom Shop Texas Special Strat Pickups Set(FENDER:フェンダー)

ヴィンテージタイプのピックアップなのですが、コイルの巻き数を増やすことでミッドレンジや出力をアップしたモデルになっています。

テキサスと言えば、スティーヴィーレイヴォーンを連想する人も多いと思いますが、このピックアップはまさに彼のサウンド。

スティーヴィーレイヴォーンのストラトはノーマルのピックアップですが、使用するゲージがアコギ並みに太く、半音下げチューニングすることで、あのサウンドが完成しているそうです。

さらに弦高も高めに設定されていたようで、彼自身も指を痛めることが多く、瞬間接着剤を塗って指先のダメージ対策をしていたというエピソードもあるほど。

ピッキングの強さやアタック感まではマネできなくても、このピックアップに交換することで、せめてサウンドだけは近づけるかもしれません。

ここがおすすめ

  • コイルの巻き数を増やしミッドレンジや出力をアップ
  • 力強いサウンド
  • スティーヴィーレイヴォーンファンなら

True Vintage(Vanzant:ヴァンザント)

50年代のメイプル指板仕様のブライトなストラトサウンドを再現したモデルです。

アタック感やレスポンスが良いのでピッキングのニュアンスが出しやすく、和音の分離感も良いなど、GOOD!

ヴァンザントはもともと、テキサス州のハンドメイドピックアップを製作しているメーカーですから、ヴィンテージストラトの良い部分強調したピックアップの作製は得意のメーカーです。

ピックアップは単体売りですが、ハーフトーン時のノイズキャンセル効果を狙ったリバースワイヤリングも販売されているので、購入の際には組み合わせるピックアップとの兼ね合いを確認する必要があります。

又、ピックアップカバーが付属していませんので、この点も併せて注意しておいてください。

スティーヴィーレイヴォーンやエリックジョンソンなど、海外の有名アーティストが愛用したことで知られているので、信頼度と安定感は抜群のメーカーです。

そのモデルがサウンドハウスなら諭吉1枚で数枚お釣りが返ってくるくらいでゲットできるのですから、コスパ的にはかなりおすすめです。

ここがおすすめ

  • 50年代ブライトなストラトサウンドを再現
  • アタック感、レスポンス、和音の分離感が良い
  • ピッキングのニュアンスが出い
  • メーカー自体ヴィンテージストラトの作製が得意
  • コスパ的にかなりおすすめ!

TRUE VELBET DP175&DP176(DIMARZIO:ディマジオ)

  • DP175(フロント用)
  • DP176(リア用)

世界的な老舗メーカーのピックアップです。

ヴィンテージストラトを追求するというよりは、ストラト本来のブライトさに加えて、程よく中低音を加えてあるので、コード弾きでの明瞭感は最高。
音の立ち上がりが良く、音に立体感が出ます。

もともと、ノイズが少ないピックアップなのですが、センターピックアップにリバースワイヤリングの『DP175S』を搭載することで、フロント(DP175)やリア(DP176)とのハーフトーンでノイズキャンセル効果を利用することができます。

アタックが強く、立ち上りが鋭いサウンドなので、メイプルネック+アッシュボディに搭載すると、最高の組み合わせになるようです。

ヴィンテージストラトの高音域を求める人には物足りないかもしれませんが、ヴィンテージ系のピックアップより中低音を充実されているので音が細くなりません。

非常に扱いやすいピックアップだと思います。

ですから、リアルヴィンテージというよりは、ストラト本来のブライトさに深みが加わった『モダンヴィンテージ』という「新しいサウンド」と解釈するとこのピックアップの良さがわかると思います。

コスパは最高です!!

ここがおすすめ

  • 世界的な老舗メーカーのピックアップ
  • ストラト本来のブライトさ+中低音
  • 音の立ち上がりが良く、音に立体感が出る
  • ハーフトーンでノイズキャンセル効果を利用
  • アタックが強く、立ち上りが鋭いサウンド
  • コスパは最高
・DP175(フロント用)
・DP176(リア用)

ストラトのおすすめピックアップ【ハイゲイン部門】

SSL-4 & SSL-7(Seymour Duncan:セイモアダンカン)

  • SSL-4 Quarter-Pound Flat
  • SSL-7 Quarter-Pound Starggered

このモデルがおすすめです!

リッチーブラックモアが使用していたことでも有名な、セイモアダンカン製ピックアップです。

通常のシングルコイルよりも太いポールピースが特徴で、オリジナルストラトの2倍もの出力を得ることができます。

サウンドは、ストラト本来のクリアな高音域に太く力強いミッドレンジがプラスされて、非常にパワフルになっています。

特に、リアピックアップに使用すると、ストラト特有のペラペラ感やキンキンした高音域が改善されるので、ストラトのマイナス面がかなり軽減します。

又、シングルコイルなので、ハムバッキングのようなノイズキャンセル効果はありませんが、それでもオリジナルよりは、かなりノイズが軽減。

SSL-4とSSL-7の違いはポールピースで、SSL-4はフラット、SSL-7は高さが違う仕様になっており、指板のR形状によって選択できるようになっています。

SSL-4やSSL-7に乗せ換えると、ギターの印象が大きく変わります。
その変貌ぶりは、「まるでギターを買い替えたようだ」というほど強烈な印象を持つ人もいるほどです。

サウンド面は太くパワフルになりますが、ハムバッキングとは異なりシングルらしさは残っているので、他のピックアップと混在させた場合、S-S-H仕様よりトータルバランスは優れています。

何より、価格の安さは最高峰なので、リッチーファンでない人にもおすすめできる一品です。

ここがおすすめ

  • 太いポールピースでストラトの2倍もの出力
  • 高音域に強いミッドレンジで非常にパワフル
  • オリジナルよりかなりノイズが軽減
  • パワフルながらシングルらしさあり
・SSL-4 Quarter-Pound Flat
・SSL-7 Quarter-Pound Starggered

SSL-4とSSL-7の違いはポールピースで、SSL-4はフラット、SSL-7は高さが違う仕様になっており、指板のR形状によって選択できるようになっています。

FS-1(DP-110)(DIMARZIO:ディマジオ)

初期のイングヴェイマルムスティーンが使用していたことでも知られているピックアップです。

FSとは、『ファットストラト』の略で、その名の通り、通常のストラトよりも太くてパワフルなサウンドになります。

ストラト特有のキンキンした高音域や鈴鳴りサウンドを抑えたいという人には、おすすめのピックアップです。

リアピックアップにFS-1を搭載し、フロントにヴィンテージ系のピックアップを載せれば、ハードロックからブルースまで、幅広く対応できるストラトに変身します。

又、3個とも交換することで、アグレッシブなインギーストラトになることでしょう。

ストラトの良さを残しつつ、力強さを求めるならば、このピックアップがおすすめです。

程よい太さが加わるのでコードの分離感も良くなり、クセが付きすぎないので、ピックアップ交換の初心者にはイチオシの製品です。

このピックアップを基準に、色々なピックアップを聞き比べてみるのも良いと思います。

ここがおすすめ!

  • 初期のイングヴェイマルムスティーンが使用
  • ストラト特有の高音域や鈴鳴りを抑える
  • リアにFS-1をフロントにヴィンテージで幅広く対応
  • 3個とも交換でアグレッシブなインギーストラトに
  • ストラトの良さを残しつつ、力強さを求めるならば
  • 程よい太さが加わるのでコードの分離感も良い
  • ハイゲインPUでは一番バランスが取れている印象
※カラーバリエーションあり(黒・白)
黒の在庫は少ないことがあります。

SSL-3 HOT STRAT(Seymour Duncan:セイモアダンカン)

ストラトに強力なミッドレンジと出力を加えてくれます。

ノーマルストラトよりもウォームなサウンドで、ヘビメタのようにリアピックアップで強力なサウンドを求めているギタリストには、おすすめのピックアップです。

つまり、S-S-Hに改造する必要がなくなるということです。

出力の大きさはハムバッキングピックアップ並で、ライブ演奏の際、ギブソン系のギターと持ち替えるときに、アンプのボリューム調整が必要なかったという口コミもあります。

メタルギタリストから、高評価を受けているピックアップです。

ヴァンザンドのロックよりも、歪み系のノリが良いという意見もあります。

これをチョイスしておけば、ハムバッカーに乗せ換えなくてもバッチリ対応できるので、ボディを加工する必要もありません

価格的も手頃なので、試しにリアだけ乗せ換えるというのもアリだと思います。

ここがおすすめ!

  • ストラトに強力なミッドレンジと出力プラス
  • ノーマルストラトよりもウォームなサウンド
  • リアPUで強力なサウンドを求めるなら
  • 出力の大きさはハムバッキングピックアップ並
  • メタルギタリストから高評価
  • ハムバッカーに換えなくても対応可能でボディ加工する必要なし
  • 試しにリアだけ乗せ換えるというのもアリ

ストラトのおすすめピックアップ【シングルハム部門】

SJBJ-1b(Seymour Duncan:セイモアダンカン)

ジェフベックのために開発された同社の人気ハムバッカー『SH-4』をシングルコイルサイズにリメイクした製品で、シングルハムの中では定番中の定番と言えるモデルです。

JBモデルの特徴は、ミドルレンジにピークがあり、倍音が出やすい設計になっていることです。

本来のストラトらしさが残っているため、ヴィンテージタイプのピックアップと組み合わせても違和感なく使えます

シングルハムの中では使いやすいピックアップです。

本家のSH-4と比較しても、ほとんど変わらない(素人耳では区別がつかない)らしいので、ボディを加工してハムバッキングピックアップを載せようとしている人は、その前に、こちらを試してみることをおすすめします。

ボディをザグるだけでも、5~7千円の工賃がかかってしまいますから、これで解決すればダメージは最小限に抑えられます。

ここがおすすめ!

  • シングルハムでは定番中の定番
  • ミドルレンジにピークがあり倍音が出やすい
  • ヴィンテージと組み合わせても違和感なく使える
  • シングルハムの中では使いやすいピックアップ
※カラーバリエーションあり

DP-218 SUPER DISTORTION S(DIMARZIO:ディマジオ)

1970年~80年代の名機『DP100(スーパーディストーション)』をシングルコイルサイズにリメイクしたモデルです。

本家のDP100ほどの出力は得られませんが、ヌケが良く太いサウンドは、まさにスーパーディストーションのサウンドです。

ストラトのリアに乗せると、キンキンした耳障りな音域が落ち着いて、扱いやすいサウンドになります。

本家、ハムバッキングピックアップのスーパーディストーションを愛用してきた人やそのものを期待した人からは、残念な評価が多いです。

しかし、本家ほどパワーがないので、ブルースなどにも用途を広げられるという好意的な意見もあります。

ピックアップ自体は非常にスグレモノなので、評価の分かれ目は、本家と同じ方向を求めるか、別物のピックアップとして受け入れるかがポイントになっています。

個人的には、名機『DP100(スーパーディストーション)』の先入観なしで向き合ったほうが、このピックアップの良さが分かると思います。

ここがおすすめ!

  • 名機DP100をシングルコイルサイズにリメイク
  • ヌケが良いサウンドはまさにスーパーディストーション
  • リアに乗せると耳障りな音域が落ち着く
  • 本家ほどパワーがなく逆にブルースなどにも
※カラーバリエーションあり

DP-182(DIMARZIO:ディマジオ)

ストラトユーザーでハードロックやメタラーの人向けのピックアップです。

通常のシングルコイルピックアップの3倍もの高出力が得られるピックアップで、同社のラインナップ中、一番ハイパワーなモデルです。

ミドルレンジが太く、ローもパワフルなので、ヘビメタギタリストからは絶賛されています。
シングルサイズでも、しっかりハムバッカーの音がします。

反面、クリーンやクランチについては「絶望的」という評価ばかりが目立ちます。

ノーマルストラトをS-S-Hに改造したいのなら、コレをチョイスしましょう。

クリーンやクランチはフロントとセンターに任せて、ディストーションサウンド専門にDP-182というように割り切って使えば、高い戦力になること間違いなしです。

これだけキャラクターがハッキリしているピックアップなのですから、中途半端な使い方では「良さ」は発揮できません。

ここがおすすめ!

  • ハードロックやメタラーの人向け!
  • 同社のラインナップ中、一番ハイパワーなモデル
  • シングルPUの3倍の高出力が得られるピックアップ
  • ミドルレンジが太く、ローもパワフルなので
  • シングルサイズでもしっかりハムバッカーの音
  • ノーマルストラトをS-S-Hに改造したいのなら
※カラーバリエーションあり
※通販サイトによって価格差あり
Dimarzio(ディマジオ) ピックアップ Fast Track 2 WH DP-182

Dimarzio(ディマジオ) ピックアップ Fast Track 2 WH DP-182

17,792円(03/28 19:10時点)
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Hot Rails SHR-1n/SHR-1b(Seymour Duncan:セイモアダンカン)

同社のシングルハムで、最高出力を誇るモデルです。

ミドルレンジとハーモニクスが豊かで、そこが気に入れば手放せなくなるピックアップです。

特にメタル系のロックギタリストには人気があり、アイアンメイデンのデイヴマーレイが愛用していたことでも知られています。

ホットレイルはパワフルなサウンドなのでメタルロッカーに人気のモデルですが、このシリーズには、出力をダウンして高域を伸ばした『クールレイル』や、更にパワーダウンしてヴィンテージサウンドに近づけた『ヴィンテージレイル』もラインナップされています。

リアにホットレイル、フロントやセンターにクールレイルやヴィンテージレイルを載せれば、オールマイティなストラトに仕上がるかもしれません。

ここがおすすめ!

  • デイヴマーレイが愛用
  • 同社のシングルハムで最高出力を誇るモデル
  • ミドルレンジとハーモニクスが豊か
  • 同社のシングルの組み合わせでバランスの良いストラトに
※カラーバリエーションあり

ストラトのおすすめピックアップ【アクティブ部門】

SA SET(EMG:イーエムジー)

アクティブピックアップの代名詞ともいえる『EMG』の中から、オーソドックスな『SA』をチョイスしました。

EMGのシングルコイルは、スティーブスカサーやデイヴギルモアなど、世界的なアーティストが使用していることでも有名なピックアップです。

アクティブピックアップならではの、ノイズの少なさは秀逸です。
ドライブサウンドでも、ノイズが無いことに驚かされます。

EMGはアンプ回路が内蔵されたピックアップなので、ローインピーダンスですから、クリーンも透明度が高く、プレゼンスが効いたサウンドを楽しむことができます。

ピックアップは全面カバーされておりポールピースは確認できませんが、バータイプのマグネットが使用されているのでデットポイントがありません。
そのため、チョーキングをしても音が途切れる心配もありません。

各弦のバランスやエフェクターの乗りも良いので、非常に扱いやすい『優等生』なピックアップです。

ピックアップやボット類はコネクター接続なので、スイッチとアース線などのわずかなはんだ付けで換装できます。
ピックアップはノーマルシングルと同じサイズなので、ボディを加工する手間や費用は要りません。

唯一の心配事は、乾電池(9V:006P)を収納するスペースが必要なことです。

電池が必要

アームを使わない人なら、トレモロスプリングを3本直線掛けにすればスプリングに挟んで固定ができますし、2トーンを1トーン(マスタートーンのみ)にすることで、1つ減ったポットの部分に収納可能です。

私の数本所有しているストラトは、このような方法で乾電池の収納をしていますが、滅多に交換することがないので、不自由さは感じておりません。

トレモロスプリングのかけ方はコチラ:ストラトアーム/シンクロナイズドトレモロの調整方法!フローティングからスプリング、弦高まで完璧に

ここがおすすめ!

  • アクティブピックアップの代名詞『EMG』のSA
  • アクティブピックアップならではの低ノイズ
  • ドライブサウンドでもノイズが無い
  • ローインピーダンスでクリーンも透明度が高い
  • バータイプのマグネットでデットポイントなし
  • PUはノーマルシングルと同サイズで加工なし
※カラーバリエーションあり

AS-1 Blackouts Singles(Seymour Duncan:セイモアダンカン)

ストラト本来のエッジが効いたシングルコイルサウンドに、豊かなミッドレンジが加わったピックアップです。

ヌケが良いサウンドを提供してくれるので、ロックバンドのアンサンブルの中でも、

埋もれることがない、存在感が発揮できるピックアップです。

このモデルはジャンパーピンが装備されているのが大きな特徴です。

このジャンパーピンは出力の切り替えになっており、ジャンパー未接続の場合は『Moderate(低出力)』、ジャンパーピンを接続すると『High Gain(高出力)』に切り替わります。

ジャンパーコネクターから導線を伸ばしてピックガードにON/OFFスイッチを増設すれば、手元で『Moderate⇔High Gain』の切り替えもできます。

又、EMGのクイックコネクターと互換性があるコネクターを使っているので、EMGと交換する場合は、ハンダ付け不要な点もおすすめポイントです。

ここがおすすめ!

  • 豊かなミッドレンジが加わったピックアップ
  • ヌケが良いサウンド
  • ジャンパーピンが装備
  • EMGと交換する場合もハンダ付け不要

ノイズレスピックアップはどう?

シングルコイルは何故ノイズが乗るのか?

エレキギターのピックアップは、ポールピースと呼ばれる磁石(丸い6本の棒)の周りに細い銅線を数千回巻き付け(これをコイルと呼びます)て、磁界を発生させることによって、弦の振動を拾います。

その際、ノイズを拾うのはこの「コイル」です。

ハムバッキングピックアップは、2個のピックアップを並べて固定した構造をしていますが、片方のコイルを逆巻きにすることによって、コイルに乗ったノイズを打ち消しているため、ノイズが乗りにくいのです。

一方で、シングルコイルはコイルが一つしかないので、逆巻きコイルがありませんから、ノイズが乗りっぱなしになるのです。

シングルコイルなのにノイズがない??

これからご紹介するピックアップは『スタックタイプ』と呼ばれるものです。

スタックという単語は、ギターアンプでお馴染みですね。
アンプとキャビネットが別のタイプのギターアンプです。

スピーカーキャビネットにヘッドを載せて使うアンプが、スタックタイプと呼ばれるアンプです。

この『スタックタイプピックアップ』も同じ構造なのです。

1個のシングルコイルピックアップに見えますが、音を拾うピックアップ(正相)とノイズを拾うピックアップ(逆相)が上下2段に重なっているのです。

そのため、弦方向から見ると単なるシングルコイルピックアップなのですが、横から見ると高さ(厚み)がある形状になっているので、スタックタイプのピックアップは、ピックガードを外してみるとすぐにわかります

ストラトのおすすめピックアップ【スタック部門】

DP117(HS-3)DIMARZIO(ディマジオ)

イングヴェイマルムスティーンが使用していたことでも知られているピックアップです。

ブースターと併用することで、当時のインギーサウンドが炸裂!!

ご本人は、リアピックアップに使用しているようです。

ここがおすすめ!

  • イングヴェイマルムスティーンが使用
  • ブースターと併用がおすすめ

STK-10n YJM FURY NECK(Seymour Duncan:セイモアダンカン)

イングヴェイマルムスティーンのシグネイチャーモデル、ブリッジ側のピックアップです。

太く艶がありながら、シングルコイルのクリアなサウンドも兼ね備えたレスポンスの良さが特徴です。

ご本人も、フロント側にはYJM、リアにはHS-3という組み合わせで使用しているそうです。

ここがおすすめ!

  • イングヴェイのシグネイチャーモデル
  • ブリッジ側のピックアップ
  • 太く艶がありながらクリアなサウンド
※カラーバリエーションあり

Hot Noiseless Strat Pickups Set(FENDER:フェンダー)

ジェフベック用に開発されたモデルです。

ハイゲイン仕様で強烈なサウンドを実現していますが、それと同時にノイズも少ない使用となっています。

そのままではストラトらしさがなくなるので、ボリュームやトーンポットの抵抗値を変えたり、ボリュームにバイパスコンデンサー(テレキャスターのボリュームポットに配線されているコンデンサーと同じ原理)を増設することで、ストラトらしいサウンドにすることができます。

サウンドハウスでは口コミも上々で人気のストラトピックアップです。

ここがおすすめ!

  • ジェフベックモデル
  • ハイゲイン仕様で強烈なサウンド
  • ノイズも少ない

Vintage Noiseless Strat Pickups(FENDER:フェンダー)

現行のクラプトンモデルに搭載されているピックアップ。

ハムノイズがかなり抑えられているシングルコイルサウンドが最大のメリットです。

ノイズレスピックアップならコレといっても過言ではないのではないでしょうか。

amazonでもサウンドハウスでも口コミは多く人気で、さすがクラプトンモデルに搭載されているモデルと言えます。

ここがおすすめ!

  • 現行のクラプトンモデル搭載のピックアップ
  • ハムノイズが少ないシングルコイルサウンド
  • ストらに乗せるノイズレスピックアップならコレ
  • 口コミは多く人気のPU
※カラーバリエーションあり

ノイズレスピックアップを使用する際の注意

ノイズレスピックアップに交換した場合、オリジナルストラトのポット類では、その「良さ」が100%発揮できません。

オリジナルストラトは、ボリューム、トーンともに「250kΩ、コンデンサーは0,047μF」が付いています。

しかしこれをレスポールと同じの「500kΩ、0,022μF」に交換する必要があります

その理由は簡単です。

スタックタイプのピックアップは、上下に1個ずつ、合計2個のピックアップが付いている構造だからです。

つまり、上下2段のハムバッキングということです。

私自身、最初にノイズレス(オークションサイトで購入したので本体のみ取説無)をストラトに取り付けて「こんなものかなぁ」と思い数年間使っていましたが 、つい最近、ネット記事で「ポットを500kΩに交換するのが当たり前」という記事を読み、早速、ポット交換をしました。

その結果、驚くほど高音域がバリバリに出たサウンドに変貌し、かなり驚いたことを覚えています。

ボリュームポットをフルで上げれば抵抗値がゼロになるので、サウンドには影響ないと思っていたのですが、大間違いだったようです。

ちなみに、ボリューム500kΩ、トーン1MΩ(M=1000k)に交換する人もいるようですので、色々と追及する余地はありそうです。

ストラトピックアップのおすすめまとめ

ストラトのおすすめピックアップ【ヴィンテージ部門】
  • SSL-1・SSL-2(Seymour Duncan:セイモアダンカン)
  • REAL 54Set(LINDY FRALIN:リンディー フレーリン)
  • Pure Vintage 59 STRAT PICKUP(FENDER:フェンダー)
  • Custom Shop Texas Special Strat Pickups Set(FENDER:フェンダー)
  • True Vintage(Vanzant:ヴァンザント)
  • TRUE VELBET DP175&DP176(DIMARZIO:ディマジオ)
ストラトのおすすめピックアップ【ハイゲイン部門】
  • SSL-4 & SSL-7(Seymour Duncan:セイモアダンカン)
  • FS-1(DP-110)(DIMARZIO:ディマジオ)
  • SSL-3 HOT STRAT(Seymour Duncan:セイモアダンカン)
ストラトのおすすめピックアップ【シングルハム部門】
  • SJBJ-1b(Seymour Duncan:セイモアダンカン)
  • DP-218 SUPER DISTORTION S(DIMARZIO:ディマジオ)
  • DP-182(DIMARZIO:ディマジオ)
  • Hot Rails SHR-1n/SHR-1b(Seymour Duncan:セイモアダンカン)
ストラトのおすすめピックアップ【アクティブ部門】
  • SA SET(EMG:イーエムジー)
  • AS-1 Blackouts Singles(Seymour Duncan:セイモアダンカン)
ストラトのおすすめピックアップ【スタック部門】
  • DP117(HS-3)DIMARZIO(ディマジオ)
  • STK-10n YJM FURY NECK(Seymour Duncan:セイモアダンカン)
  • Hot Noiseless Strat Pickups Set(FENDER:フェンダー)
  • Vintage Noiseless Strat Pickups(FENDER:フェンダー)

この記事でストラトにおすすめのピックアップをタイプ別にご紹介しました。

どれも個性があって、また、ストラトの弱点を補うもの、さらに尖らせるもの色々ありました。

プレイスタイルによって一概に「コレ!」と決めることはできませんが、大切なのはストラトのピックアップの交換前にはどのようなものにしたいかのイメージ。

ストラトのピックアップを参考にして交換してみてくださいね。

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