BEHRINGER/ADI21 V-Tone Acousticのレビューと使い方

BEHRINGER/ADI21 V-Tone Acousticのレビューと使い方

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BEHRINGER ( ベリンガー ) /ADI21とは?

低価格ながら、なかなかのクォリティーを持ったBEHRINGER(ベリンガー)から発売されているエレアコ用のプリアンプです。

アクティブタイプのエレアコのアンプ部分よりも進化した音作りができるだけでなく、驚きの低価格で注目のアイテムです。

目次

ADI21 V-Tone Acousticのスペック

商品名ADI21 V-Tone Acoustic
メーカーBEHRINGER
概要アコギ用プリアンプ
特徴とにかく安いが使える

ADI21ならサウンドハウスがおすすめ!

  • エレアコプリアンプの中でコスパは最高峰
  • チューブアンプのような深みも作れる
  • くっきりとした存在感のある音に
  • 3バンドイコライザー装備
  • ミキシングコンソールのような細かい音作り
※価格は各通販サイトで比較して下さい

BEHRINGER ( ベリンガー )というメーカーの特徴

ベリンガーとは?

BEHRINGERというメーカーを知らない人も多いと思いますので、まず、メーカーについて解説します。

BEHRINGERはドイツの音響機器メーカーですが、コスパに優れた製品を数多く販売していることで、プロの音響屋さんやミュージシャンの間でも評判のブランドです。

今回ご紹介しているADI21も3000円前後という、信じられないような低価格で販売されています。

他にも、低価格で高性能な製品を数多く生産販売しているので、アマチュアからプロまで幅広いユーザーに愛用されています。

しかし、高評価なBEHRINGERの製品ですが、良いことばかりではありません。

耐久性に難あり

BEHRINGERの製品は、コスパをよくするために生産コストを下げる工夫がなされているようです。

生産コストを下げる工夫と言うと、とても良い企業努力に聞こえますがそれは一長一短。

なぜならば、使用されている部品にチープなものばかり目立つからです。

私もレコーディングスタジオや放送局でBEHRINGERの製品をよく見かけますが、「なんでこんな壊れやすいスイッチを使っているのか?」と疑問に思う製品をいくつも見かけました。

BEHRINGERの製品はライブの音響で使用したら、数回で壊れるものもあると思います。

移動を前提としないスタジオや自宅録音ユーザーなら、大きな問題ではないと思いますが・・・

当たり外れが大きい

コスパに優れているからと言って、BEHRINGER製品の全機種を信用してはいけません。

たまに、とんでもない外れがあります。

私が知る限り、BEHRINGERのダイレクトボックスがそれでした。

ミキサーにつなぐと、「サー」というノイズが消えません。
どんなにセッティングを変えてもダメでした。

同機種のダイレクトボックスが2台ありましたが、どちらも同じでした。

使い方や同機種の個体差ということではなく、これはBEHRINGER製品の設計によるものです。

このように、BEHRINGERの機種は、外れがありますので、購入前には口コミ評価などを参考にしたほうが賢明だと思います。

機種のあたり外れは同じ機種の個体差ではなく、機種によって良い悪いの差が激しいと意味です。

さて、今回のADI21は当たりの機種でしょうか、外れの機種でしょうか?

BEHRINGER/ADI21アコースティックギター用プリアンプの特徴

特徴1 驚異のコスパ

ADI21のすごい点は、何度も申し上げますがコスパです。

3千円前後で買えるエレアコ用プリアンプなんて、聞いたことがありません。

ネットでこれを見つけた時に、バンドの仲間にネタとして見せようと思い、冗談交じりでポチってしまいました。

冗談で買えるほど、気軽に買える価格設定になっているのです。

もちろん使用感は良く、ベリンガーの外れではありませんでした。

特徴2 キャノン(バランス出力)搭載

ADI21の「A」はアコースティックギター、「DI」はダイレクトボックスを意味していると推測できます。

ダイレクトボックスには、シールド(アンバランス信号)をキャノン(バランス信号)に変換することで、インピーダンスを下げて音質劣化を防ぎ、ケーブルに混入したノイズをミキサー内部で消すことができるというメリットがあります。

更に、グラウンドループによるノイズを除去するための『グラウンド・リフト・スイッチ』も装備しているので、本格的なダイレクトボックスと同じ機能がADI21にはそろっているのです。

そのダイレクトボックスの機能を持ったプリアンプがたったの3千円前後で買えるのは、まさに奇跡といっても過言ではありません。

なぜならば他のプリアンプは

もするのですから。

特徴3 プリアンプ機能

ADI21には3バンドイコラーザーが装備されています。

しかも、中音域はパラメトリック・イコライザーになっているので、ミキシングコンソールのような細かい音作りが可能です。

更に『チューブ/マイクエミレーション』機能が内蔵されているので、チューブアンプのような自然な温かみと存在感がある音を実現してくれます。

特徴4 2種類の電源

ADI21は9V(006P)のバッテリーかDCパワーサプライのいずれかの電顕で稼働します。

あくまで、エレアコ用のプリアンプとして設計されているせいか、ファンタム電源には対応していませんが、パワーサプライが使えれば問題ないと思います。

BEHRINGER/ADI21のデメリット

デメリット1 スイッチが壊れそう

ADI21のフットスイッチは金属製ではありません。

プラスチック製なので、力強く踏みつけると割れてしまうと思います。

エレキギターのエフェクターではないので、堅牢性はそこまで高くはありません。

「アコースティックギター」というライブ感の特性上、プレイヤーがエキサイトして踏んづけることはないと思いますが、それでも耐久性が心配です。

デメリット2 筐体がプラスチック

上でも言ったようにフットスイッチがプラスチック製で心許ないと思いましたが・・・

何と!

筐体もプラスチックでした。

実際に分解して分かったのですが、本体の重量の半分以上は裏蓋の重さだったのです。
※ちなみに底の止めねじを3本外すと簡単にバラすことができました。

ズシっと重い裏蓋とは異なり、基盤を含めた筐体がやたらと軽いので「あれっ?」と思いよくよく観察して判明したのです。

そうなると、筐体がシールドされていないので、外部ノイズに対して無防備です。

ですから、エフェクターの分解や組み立てスキルがある人ならば、一度、基盤を取り外して、ボディ内部にアルミ箔を貼り付けるなどの改造をしたほうが良いと思います。

デメリット3 ツマミ類の微調整が難しい

デメリットというほどの問題ではありませんが、ADI21のツマミ類は少し動かしただけでも、効き方がかなり変わります。

ですから、慣れるまではセッティングに時間がかかるかもしれません。

対バンがいくつも出演するようなライブの際には、注意が必要です。

ADI21の使い方やセッティング、音作りのコツ

使い方1 かたい音より太い音を目指す

ADI21の特徴は、チューブアンプのような深みや奥行きがある音が作れることです。

ですから、ピエゾのようなシャリシャリ、パキパキした音を何とかしたいという方向に音作りをするのが良いでしょう。

口コミの多くも、「音が太くなった」とか「クッキリした存在感のある音になった」というように、ペラペラな音が改善されたという意見が多いです。

説明書に記載された「FOLK」のセッティングにすると、ピエゾ臭さを減らすことができ、深みがあるマイルドな音質になりました。

使い方2 コンプレッサーと併用

エレアコをラインで録ると、どうしてもピークの音がきつくなります。

それを解決する方法として、ADI21の後に軽くコンプレッサーをかける方法をおすすめします。

私の好きなアーティストにアナログ盤時代のサイモン&ガーファンクルというデュオがいるのですが、コンプレッサーをちょっと強めにかけると、ポール・サイモンぽくなって良い感じになりました。

ただし、あまり強くかけすぎると、ペタペタな音になりますので、ほどほどに!

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使い方3 最後に軽くリバーブをかける

ADI21に限らず、どんなエレアコのプリアンプにも言えるのですが、いくら音作りのうまい人でも、マイク録りの音にはなりません。

しかし、工夫次第でそれなりの音は作ることができます。

マイクとラインの一番の違いは「エアー感」です。

つまり、マイクの場合はアコギのボディの鳴りまで含めて録ることができるので、弦の共鳴や深みも集音することができますが、ラインの場合は単に弦の振動を拾うだけなので深みの部分が欠けてしまいます。

それを改善する方法として、ADI21の後に短めのリバーブを軽くかけてあげるのです。

「ADI21 → コンプレッサー → リバーブ」

この順番でつなぎます。

あくまで隠し味程度に軽くかけることがコツです。

BOSSのAD-8など、ハイエンドなプリアンプは、こうすることでエアー感を演出しているので、それを真似たわけです。

ADI21と似ている同価格帯の機材と比較

アコースティックギター用プリアンプなら様々あります。

しかしADI21の「ライバル」となるエレアコ用プリアンプは、存在しません。

なぜならば、同様の製品は色々なメーカーから販売されていますが、ADI21のように約3千円程度で買えるものはないからです。

現在は販売されていませんが、ちょっと前まではBOSSのAD-3などのプリアンプがありました。

現在は中古市場で見かけますが、それでも7千円程度なので、ADI21の2倍以上の価格です。

しかし、AD-3にはキャノン出力はありませんので、その面からもADI21が勝っていると思います。(AD-3にはコーラスとリバーブ機能はあります)

唯一、ADI21がBOSSのADシリーズと酷似している点は、カラーリングです。

どちらも『あずき色』なので、どちらかが真似をしたのかと考えると、ちょっと笑えてしまいます(笑)。

圧倒的に価格差があるBOSSのADシリーズですが、ADI21と比較して率直な感想を述べたいと思います。

私はBOSSのAD-8(3万6千円程度)を所有していますが、もっと早くADI21を知っていればAD-8は買わなかったと思います。

AD-8には、モデリング機能とプログラミング機能、4バンドイコライザー、リバーブ、ミュート機能付きチューナーなど多彩な機能が付いていますが、大きくて重いのが難点なのです。

AD-8をライブで使おうと思うと、ギターケースのほかにAD-8を入れるバッグが必要になるので移動が大変です。

それに比べて、ADI21はアコギの小物入れにスッポリ入るコンパクトなサイズなので、ギターケースだけ持ち運べばOK!

さらに、AD-8を1台買う価格で、ADI21が10台以上買えるのですから、どちらが経済的かは一目瞭然です。

BEHRINGER ( ベリンガー ) / ADI21を使った感想

冒頭でBEHRINGERの製品は、機種によって当たり外れが大きいと書きましたが、ADI21は間違いなく大当たりの製品です。

唯一、残念な点を挙げますと、フットスイッチです。

プラスチック製で耐久性に疑問があることは書きましたが、踏んだ感触も心許ない印象があります。

エレキギターのエフェクターのように頻繁にオン/オフするものではないので気にならない人もいると思いますが、個人的には踏んだ実感がないので、是非、改善してほしい点です。

又、使用するDCアダプターにも注意が必要です。

楽器用のアダプターを使わないと、ノイズが乗ることがありました。どうしてもノイズが乗る場合は、バッテリー駆動に切り替えるといいでしょう。

BEHRINGER ( ベリンガー ) / ADI21はこんな人におすすめ

  • 機材にお金をかけたくない人
  • 現在のエレアコの音に満足できない人
  • 耐久性よりも性能を重視する人
  • 高級志向でない人
  • コスパ重視の人
  • ライブ中心のプレイヤー

ADI21の一番のメリットは、コスパです。

つまり、性能と価格を考慮するとおすすめの製品ということです。

言い換えると、「3千円でこのクォリティーなら十分に納得できるレベル」なので、数万円のプリアンプやシミュレーターと比較して良いと言っているわけではありません。

品質ならもちろん数万円のプリアンプやシミュレーターの勝ちです。

ですから、「ADI21は最高の音がする」と言っているわけではありません。
コスパが高いというわけです。

でも、ADI21は、ちょっとした外食程度の金額で買えるのですから、決して損な買い物ではないと思います。

個人的には、断然おすすめですよ!!

ADI21ならサウンドハウスがおすすめ!

  • エレアコプリアンプの中でコスパは最高峰
  • チューブアンプのような深みも作れる
  • くっきりとした存在感のある音に
  • 3バンドイコライザー装備
  • ミキシングコンソールのような細かい音作り
※価格は各通販サイトで比較して下さい
BEHRINGER/ADI21 V-Tone Acousticのレビューと使い方

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