テクニカルで壮大な曲展開で有名なドリームシアター。
そのギタリスト、ジョンペトルーシ使用ギター機材をエフェクターからピックまで全解説しています。その機材のセッティングや音作りについても解説しています。
ジョンペトルーシのプレイスタイル
プログレッシブ・メタル・バンド、ドリーム・シアターのギタリストであり、超高難易度のフレーズを完璧に弾きこなす超人的ギタリストです。ジャンルレスとも言えるくらいにどのような楽曲も弾きこなしますよ。上手すぎてライブ中にミスをしたら話題になるくらい正確です。変拍子やほかの楽器とのポリリズムを使ったフレーズが特に特徴的です。
マシンガンピッキングやタッピング、聴かせるフレーズも素晴らしいです。ライブでのステージングはほとんど動かなくて地味ですが、技術でカバーしています。ギターの持つ位置が高く、弾きやすさ重視の演奏スタイルです。
超名門音楽大学バークリー音楽大学で学んだ経験や、バンドメンバーであるジョン・マイアングから毎日6時間の練習を義務づけられているので、上手さの秘訣はそこにもあるかもしれません。
ジョンペトルーシが多用するテクニック・奏法
全ての奏法において、ハイレベルで圧倒的な演奏力です。中でも印象的な奏法を紹介します。
正確な速弾き
音の粒のそろい方が素晴らしく、力強いピッキングでもほぼ乱れがありません。変則的なリズムでも崩れることなく完璧に弾きこなしますよ。楽曲As I Amで長時間のマシンガンピッキングを聴くことができます。
複雑なタッピング
とても複雑なタッピングを弾きこなすだけでなく、ベースとユニゾンで完璧に合わせる超高等テクニックを使いこなします。速弾きフレーズから間髪入れずにタッピングに移動したりと、決まったポジションへの移動力も素晴らしいです。
潰れないスウィープピッキング
ノイズがなく音が潰れていないクリアなサウンドであることはもちろんなのですが、通常ではあまり見慣れないポジションでのフレーズが多いです。コピーすれば演奏の幅を広げることができますよ。
甘いビブラート
デビュー当時は上手いけど機械的で感情がないといわれていましたが、現在は完全に克服して武器にしています。スローテンポの楽曲で、聴き手を惹きつける甘いビブラートを聴かせてくれますよ。
ジョンペトルーシの使用ギター
毎年のように最新モデルを発売しています。キャリア初期はIBANEZのギターを使用し、シグネチャーモデルも発売されていましたが、2000年頃からMUSICMANに変更しています。3枚目のアルバムから7弦ギターも使用するようになりました。
ボディ材の変更も多く、多くの可能性を試している実験的なモデルが多いです。
MUSICMAN MAJESTY
現在メインで使用されているシグネチャーギターです。高級感のある見た目で、きれいな模様が特徴ですよ。とてもステージ映えがしつつ、プレイアビリティも素晴らしいギターですよ。2014年から販売されており、マイナーチェンジが繰り替えされています。
スペックは
- ネック・ボディ
- マホガニー
- ボディウイング
- メイプルトップ、バスウッドバック
- ピックアップ
- DIMARZIO DP256、257 ILLUMINATOR(初期のMAJESTYで搭載)
- DIMARZIO DP281 RAINMAKER(最新のMAJESTYで搭載)
スルーネック構造で、ボディの鳴りが良く音の立ち上がりも速いです。ピエゾピックアップ搭載で、ゲインブースターも搭載されています。ギターだけで音作りができるほどの実戦向きなギターを求めて作ったと考えられます。
7弦モデルも発売されており本人も使用しています。
MUSICMAN John Petrucci 6st
MUSICMANに移籍してから初めて製作されたシグネチャーギターです。プロでも使用者が多く、プレイアビリティがとても高いギターですよ。2000年頃から使用していました。
ボディの肘が当たる部分がえぐれており、フィットしやすいギターですよ。ミスティックドリームというマジョーラカラーのような見る角度で色が変化するギターです。
スペック
- ボディ
- バスウッド
- ネック
- メイプル
- ピックアップ
- (ネック)DIMARZIO DP227 Black Liqui Fire Neck
- (ブリッジ)DIMARZIO DP228 CRUNCH LAB
ピエゾピックアップ搭載で、スイッチで通常のピックアップの音とミックスして使用することも可能です。プレイアビリティを重視したギターですよ。ジョン・ペトルーシといえばこのギターの印象が強いです。
7弦モデルも存在するようです。
MUSICMAN JP15
比較的新しいJPモデルです。JP16も発売されていたのですが、JP15を使用しています。JP16はブリッジがフロイドローズに変更されたりとても実験的なモデルだったのですが、気に入らなかったのかもしれません。そのためJP15が現在も活躍しているようです。
スペック
- ボディ
- メイプルトップ、マホガニーバック
- ネック
- メイプル
- ピックアップ
- DIMARZIO DP256、257 ILLUMINATOR
7弦モデルも発売されており本人も使用しています。
MUSICMAN JP11
スペックは
- ボディ
- アルダー
- ネック
- マホガニー
- ピックアップ
- (ネック)DIMARZIO DP227 Black Liqui Fire Neck
- (ブリッジ)DIMARZIO DP228 CRUNCH LAB
このモデルからボディシェイプの変更があり、よりプレイアビリティを高めるためにハイポジションの演奏性を上げました。このギターの後に何度もモデルチェンジがおこなわれていますが、現在もラインナップに入っている信頼されたギターです。
7弦モデルも発売されており本人も使用しています。
Taylor 916CE
アコースティックギターセクションでの使用で、クリアなサウンドが特徴です。インレイが特徴的な高級感あふれるギターです。細めの弦を張って使用しています。
Taylor 856CE
12弦アコースティックギターです。ボディ鳴りを追求しており、塗装も薄く仕上げられています。フィンガリングのストレスが少ないボディ構造ですよ。パワフルで、低音域にパンチがあるギターです。
ジョンペトルーシの使用アンプ
MESA/BOOGIE製のアンプを使い続けており、シグネチャーアンプも販売されました。重低音ときれいなクリーンが特徴のメーカーです。
MESA/BOOGIE JP-2C
現在メインで使用しているシグネチャーアンプです。本人は幅広く多彩な音作りができると発言しており、出来にとても満足しています。
セッティングは以下のようになっています。
CH1 DEDICATED TO CLEAN
- GAIN 11時
- MASTER 12時
- PRESENCE 13時
- TREBLE 12時と13時の間
- MID 8時
- BASS 13時
- EQ 1
バランスの良いきれいで暖かい印象を受けるサウンドです。
CH2 EVOLUTION OF THE ORIGINAL MARK IIC+ CIRCUIT
- PULLGAIN 14時
- MASTER 11時と12時の間
- PRESENCE 10時
- TREBLE 13時
- MID 11時
- BASS 8時
- EQ 1
若干高音域が強めな、食いついた感覚があるサウンドです。なかなかのハイゲインサウンドです。
CH3 HIGH GAIN SUSTAIN AND EXPLOSIVE ATTACK
- PULLGAIN 16時
- MASTER 11時
- PRESENCE 10時
- TREBLE 13時
- MID 11時
- BASS 8時
- EQ 1
グラフィックイコライザーはどちらもV字になるように設定して使用しています。スイッチはすべて上に設定しているように見えますが、切り替えている可能性もあります。
低音域が力強く太くパワフルなサウンドですが、余計な歪みが少なくクリアなサウンドキャラクターです。
2台準備されており、もう1台は
CH1のMIDが12時、CH2のPULLGAINが15時と16時の間、BASSが9時になっています。サウンドの変化は、あまりわかりませんでした。
MESA/BOOGIE MARK V
シグネチャーモデルが制作されるまでメインで使用していたアンプです。過去の名演奏はこのシリーズのアンプで演奏されました。
セッティングは以下のようになっています。
CH1 DEDICATED TO CLEAN
- GAIN 11時
- MASTER 12時
- PRESENCE 13時
- TREBLE 12時と13時の間
- MID 8時
- BASS 13時
- EQ 1
音が太めできれいなクリーントーンです。低音域がしっかりとした印象です。
CH2 BACKING
- GAIN 16時
- MASTER 11時
- PRESENCE 11時
- TREBLE 13時
- MID 10時
- BASS 11時
CH2 LEAD
- GAIN 13時
- MASTER 11時
- PRESENCE 13時
- TREBLE 14時
- MID 10時
- BASS 9時
CH3 HIGAIN
- GAIN 13時
- MASTER 11時
- PRESENCE 11時
- TREBLE 13時
- MID 11時
- BASS 10時
スイッチは左上段から、MKⅣ、EQ ON、90W、つまみの間のスイッチはBRIGHTです。
イコライザーは真ん中はカット、他はすべて1番上の白線に合わせています。低音が良く響きつつも輪郭のはっきりしたクリアなサウンドです。じゃりっとしたサウンドキャラクターです。
MESA/BOOGIE4×12 キャビネット
同じメーカーのキャビネットを使用することで、アンプヘッドのキャラクターを生かす目的があると考えられます。耐久性が高く、細かい調整で音質のバランスをとっているキャビネットです。
ジョンペトルーシの使用エフェクター
最近は、ライブではラックエフェクターをフットスイッチで操作。イベントなどでは、コンパクトエフェクターを使用することが多いようです。ラックで音を作れるけど足元にもエフェクターを並べたいという希望で、コンパクトエフェクターを使用しています。
エフェクトボードの横には、イヤーモニターを使用するので、ライブの臨場感を感じられるようにButtkickerという振動装置をフットレストに装着して配置しています。
近年は、TC ELECTRONIC製のエフェクターを使用することが多く、シグネチャーペダルも発売されました。
頻繁にエフェクターを入れ替え、セッティングも変更するので最新情報とは異なる場合があります。
オーバードライブ
主にギターソロで使用するエフェクターです。頻繁に入れ替えており、最新のエフェクターをいろいろ試しているようです。
Keeley Red Dirt Overdrive
セッティングは
- DRIVE 10時
- TONE 12時
- LEVEL 14時
- スイッチはLOで使用
どの音量でもピッキングのニュアンスが残る特徴があり、ジョン・ペトルーシのピックアップと似た特徴があるエフェクターです。この効果を期待して使用しているものと思われます。バランスの良いサウンドキャラクターです。
Boss SD-1w Super Overdrive
BOSS SD-1のアップグレードモデルで、低ノイズで中音域がブーストされる特徴があります。アンプでは中音域をカットする設定にしているので、ソロで少し持ち上げるための使用だと思われます。サステインが伸びるという特徴もありますよ。
Analogman King Of Tone
2チャンネル仕様のオーバードライブペダルです。はっきりとしつつも粘りのあるサウンドが特徴です。
セッティングは
CH1
- V(ボリューム)MAX
- D(ドライブ) 16時
- Tone 12時
CH2
- V(ボリューム)16時
- D(ドライブ) 15時
- Tone 10時
で使用しています。中古でも10万円近くする高級エフェクターです。
どちらの設定も中音域に特徴があり、丸くも輪郭のはっきりしたサウンドが出力されます。
Keeley Ibanez Tube Screamer TS9DX
Keeley製のIbanez Tube Screamer TS9のモディファイエフェクターです。モードを変更することでサウンドキャラクターを変更できます。
セッティングは
- DRIVE 12時
- LEVEL 12時
- MODE TS9
- TONE 12時
スイッチは下に下げて、歪みが控えめなモード使用。中音域に特徴がある粘りのあるサウンドが出力されます。
MXR WYLDE OVERDRIVE ZW-44
Boss SD-1w Super Overdriveにキャラクターが似ている、ザック・ワイルドシグネチャーオーバードライブです。こちらも中音域を持ち上げるためとサステインの向上目的使用していると思われます。
MXR CSP037 RAIJIN Drive
ギターのキャラクターを損なうことなく歪むペダルです。オーバードライブモードとディストーションモードの切り替えが可能です。2020年に使用しているという情報があったのですが、セッティングはわかりませんでした。
コーラス
音の広がりを持たせるために使用しています。クリーンサウンドでも活躍するエフェクターです。
TC ELECTRONIC John Petrucci THE DREAMSCAPE
セッティングは
- SPEED 13時
- DEPTH 13時
- FXLEVEL MAX
CHO2で使用しスイッチはNORMALです。様々なモードが搭載されており、汎用性の高いエフェクターです。全体的に音が広がり、太めのサウンドが特徴です。
TC ELECTRONIC Viscous Vibe
セッティングは
- SPEED 11時
- INTENSITY 12時
- VOLUME MAX
TonePrintモードで使用しています。古き良き暖かいサウンドと現代サウンドを合わせたエフェクターです。このエフェクターを使用する場合は、TC ELECTRONIC John Petrucci THE DREAMSCAPEはFLA2モードに設定します。
フェイザー
クリーンサウンドなどで、音に広がりを持たせるために使用しています。
TC ELECTRONIC Helix Phaser
セッティングは
- SPEED 12時
- DEPTH 12時
- FEEDBACK 12時
- MIX 12時
TonePrintモードで使用しており、本来のサウンドをつぶすことなくエフェクトがかかります。低音へのかかり方が強い印象です。
BOSS PH-3 Phaser
- RATE 12時
- DEPTH 12時
- RES 10時
- STAGE 10
の設定で使用しており、2010年代での使用が確認できました。フェイザー特有の揺らぎがありつつも、癖が少なくカッティングなどでもさわやかに鳴るサウンドキャラクターです。
フランジャー
クリーンサウンドの揺らぎなどで使用していたと思われます。
MXR EVH117 Flanger
セッティングは
- MANUAL 11時
- WDTH 13時
- SPEED 12時
- REGEN 11時
- EVH ON
エディ・ヴァン・ヘイレンシグネチャーペダルで、EVHモードで深いジェットサウンドが出力可能。揺らぎが強く、ジュワジュワとしたクセの強いサウンドがでます。
コンプレッサー
クリーンサウンドで使用されることが多く、きれいなアルペジオサウンドの中心を担っています。
TC ELECTRONIC HyperGravity Compressor
セッティングは
- SUSTAIN 14時
- LEVEL 13時
- ATTACK 10時
- BLEND 12時
TONEPRINTモードで使用しています。自由度の高い設定が可能なエフェクターです。音がはっきりとして、音の粒がそろいます。
Carl Martin Compressor Limiter
セッティングは時期により変更しながらの使用です。下記は2012年時です。
- THRES 12時
- COMP 12時
- RESP 12時
- GAIN 14時
音の抜けや、歪みの調節で使用しています。クリーンサウンドで活躍するペダルです。輪郭がはっきりとした太いサウンドに仕上がっています。
エンハンサー
TC ELECTRONIC BodyRez pedals
アコースティックギターの音抜け調整で使用しているエフェクターです。つまみが1つなので、直感的な操作が可能です。
オクターバー
オクターブ効果でユニゾンフレーズや音に厚みを出すための使用です。
BOSS OC-3
セッティングは
- DIRECT LEVEL MAX
- OCT1 LEVEL 9時
- MODE LEVEL 8時
- MODE OCT2
ダイレクトアウトが搭載されており、2つのアンプから別々の音を出力することも可能。原音に忠実なかかり方が特徴です。
オートワウ
2019年時に使用しているペダルです。ピッキング時に自動でワウ効果が得られる飛び道具的なエフェクターです。
BOSS AW-3
セッティングは
- DECAY MAX
- MANUAL 10時
- SENCE 8時
- MODE UPで12時
控えめなかかり具合が特徴で、ピッキングへの反応の速さが魅力です。
ワウペダル
JIM DUNLOP JP95 John Petrucci Signature Cry Baby Wah
シグネチャーワウペダルで、細かい調整ができるペダルです。音作りを細かく変更するジョン・ペトルーシの希望に沿って製作されたワウペダルです。裏蓋をあけて調整が可能ですが、ラックエフェクターでさらに細かく調整しています。しっかりとした太めのワウサウンドが出力されます。
ボリュームペダル
ミュートやボリュームを抑えたフレーズを演奏するときに使用しています。
ERNIE BALL 25K Stereo volume pedal
細かくスムーズなボリューム調整が可能なペダルです。耐久性が高いことが魅力です。音やせがないことも特徴。Fractal Audio Systems Axe-Fx IIと連動させて使用しています。
チューナー
ラックエフェクターとペダルボードの両方チューナーを準備しています。
TC ELECTRONIC Polytune 2 Blacklight
以前はBOSS TU-3を使用していましたが、TC ELECTRONIC製のエフェクターに変更しています。
ダイレクトボックス
Radial J4 phantom powered active direct box
どの音域でもはっきりとした音質で出力するための使用です。アコギでも使用可能で、プリアンプとしての効果も期待できます。
パワーサプライ
こちらはコンパクトエフェクターに使用しています。
VOODOO LAB ( ブードゥーラブ ) / Pedal Power 2 Plus
プロでも使用者が多いパワーサプライです。ノイズが少なく安定した電力供給が魅力。1つ1つが独立しているので、エフェクター同士の干渉を防ぐことができます。これらの効果を狙っての使用と思われます。
フットコントローラー
RJM Mastermind GT
Fractal Axe-Fx III FX Processor操作用のフットコントローラーです。プリセットの登録が可能で、名前がモニターで表示されます。ステージでの認識賀しやすいフットコントローラーです。
ルーパー・バッファー
RJM Mini Effect Gizmo
ループスイッチャーであり、バッファーで、最大256種のプリセットを保存できます。Mastermind GTと連動させての使用だと思われます。
Tone Saver audio buffer
コンパクトなバッファーで、音の劣化を抑えるための使用です。
ラックシステム
ラックシステムもコンパクトエフェクター同様入れ替えて使用しています。メインのサウンドはアンプとラックエフェクターで作られており、サウンドの肝といえる役割をはたしています。
Fractal Axe-Fx III FX Processor
空間系エフェクトはこのエフェクターで作られています。レコーディングでも使用可能で、どこでも使えるエフェクターです。デジタルですがアナログのような臨場感のあるサウンドが魅力です。モニターが大きく、設定が見やすいです。2台準備してあるのですが使い分けは不明です。
KORG DTR-1
表示が大きく明るいので、暗いステージや遠くからでもわかりやすいです。
JIM DUNLOP DCR-2SR Cry Baby Rack Module
ワウペダルと連動して使用しています。ラックエフェクターのつまみで、細かくワウの音作りをするために使用しています。
DBX 166XL Compressor/Noise Gate
コンプレッサーとノイズゲートの役割を持ったエフェクターです。滑らかにエフェクトが効くので、不自然なサウンドにならないことが特徴です。この効果を狙っての使用だと思われます。
その他
MESA/BOOGIE製のパワーアンプをFractal Axe-Fx III FX Processorと合わせて使用しているようですが、モデル名やセッティングはわかりませんでした。
電源供給にはFURMAN製のシステムを使用していますが、こちらもモデル名がわかりませんでした。停電などのアクシデントにも対応できるメーカーです。
ジョンペトルーシの使用ピックアップ
6弦用
- DIMARZIO DP227 Black Liqui Fire Neck
-
若干ざらつく印象のサウンドです。輪郭がはっきりしており、明るいサウンドキャラクターです。
- 使用ギター
- John Petrucci 6st
- JP11
- JP12
- 使用ギター
- DIMARZIO DP256、257 ILLUMINATOR
-
ネックとブリッジ両方で使用しており、輪郭がはっきりしたクリアなサウンドが特徴。歪ませたサウンドからクリーンサウンドまで使用可能。パワフルで甘いサウンドが出力されます。
- 使用ギター
- JP13
- JP15
- Majesty2014~2018
- 使用ギター
- DIMARZIO DP269、270 SONIC ECSTASY
-
ネックとブリッジ両方で使用しており、音が太く歪んだサウンドから繊細なクリーントーンまでしっかり出力できます。深みがあり暖かいサウンドです。
- 使用ギター
- JP16
- MajestyBFR
- 使用ギター
- DIMARZIO DP281 RAINMAKER
-
出力を若干落とすことで、ボリュームを下げたときにも音が潰れない効果を実現しました。中音域に特徴があります。
- 使用ギター
- Majesty2020
- 使用ギター
- DIMARZIO DP282 DREAMCATCHER
-
中低音域に特徴があり、輪郭がはっきりとしています。出力を押さえることで、ボリュームを下げても輪郭がはっきりとします。
- 使用ギター
- Majesty2020
- 使用ギター
- DIMARZIO DP228 CRUNCH LAB
-
若干高音域が強めのサウンドキャラクターで、パワーがあるピックアップです。ハイゲインでも音が潰れない特徴があります。
- (使用ギター)John Petrucci 6st
- (ブリッジ)JP11、12(ブリッジ)
- (使用ギター)John Petrucci 6st
7弦用
7弦ギター用に作られてピックアップで、6弦モデルとキャラクターは変わりません。それぞれのシグネチャーモデルのピックアップを7弦仕様に変更して使用しています。
ジョンペトルーシの使用ピック
全てJIM DUMLOP製のシグネチャーピックです。数種類発売しており、フレーズにより使い分けているものもあります。
JOHN PETRUCCI PRIMETONE PICK
1.3㎜のウルテックス製ピックです。JAZZⅢをアップグレードした印象のピックです。音が太くつやのあるサウンドが出るピックで、単音フレーズでの使用がメインだと思われます。
JOHN PETRUCCI TRINITY PICK
1.4㎜のウルテックス製の小さめのトライアングルピックです。ジャズピックとトライアングルピックの良いところを合わせたピックですよ。主にバッキングパートで使用することが多いです。
JOHN PETRUCCI FLOW PICK
2.0㎜のウルテックス製のピックです。程よいマット感があり滑りにくく弦に食いつく印象です。弦離れが速いながらもピッキングしている感覚が残るピックですよ。速弾きメインで使用しているようです。
JOHN PETRUCCI SIGNATURE JAZZ III PICK
1.5㎜のウルテックス製の先端がとがったジャズピックです。今回紹介したピックの中では1番に発売されたピックです。ロゴが滑り止めになっており、ピッキングしやすいですよ。現在もラインナップには入っていますが、どの場面で使用しているかは不明です。
ジョンペトルーシの使用弦
全てのギターでERNIE BALLの弦を使用しています。おそらく、契約上の問題もあると思われます。
ERNIE BALL RAINFORCED SLINKY
通常のワウンド弦に補強材を組み合わせることで、耐久性を上げた弦です。アクシデントが少なくなるメリットがあり、チューニングの安定性も上がりますよ。アーム付きギターに適した弦です。
ライブ中のアクシデント対策や、安定性を求めての使用だと思われます。
ERNIE BALL Regular Slinky 7Strings
7弦モデルで使用している弦です。音が明るく、抜けの良いサウンドが特徴です。各弦がバランスの良いゲージで、演奏時の違和感が少ないですよ。
ERNIE BALL EARTHWOOD EXTRA LIGHT
アコースティックギターで使用している弦です。輪郭がはっきりしており、サステインが長いことが特徴の弦です。エレキ弦と同じ感覚で弾けるという評価があるので、違和感を無くすことを狙っての使用だと思われます。
ERNIE BALL EARTHWOOD 12STRING MEDIUM
12弦ギターで使用しており、きらびやかなサウンドが特徴でサステインが長い弦です。
ジョンペトルーシの機材と奏法まとめ
いかがでしたか、今回はジョン・ペトルーシ機材とセッティング音作りを紹介しました。技術だけでなく、フレージングやエフェクトと学ぶところがとても多いギタリストです。努力して技術を身に着けたギタリストであり、ギター演奏者としての姿勢も素晴らしいですよ。
音楽性とは真逆のフランクな性格なので、メディアによく登場します。この機会にジョン・ペトルーシをチェックしてみてはいかがでしょうか。
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