ストラト/フロイドローズロック式トレモロとは?ナットとブリッジで安定性抜群

フロイドローズはナットとブリッジによってチューニングの安定性抜群になったビブラートユニット。

安定性があるといっても手間という大きなデメリットがあるのも事実。

本記事ではストラトに搭載されているフロイドローズロック式トレモロとは?の疑問を解決していきます。

目次

フロイドローズとは?

ビブラートユニットの1つ

フロイドローズは、エレキギターの弦を、ナットとサドルで挟み込むことで弦をロックするビブラートユニット(トレモロユニット)システムです。

フロイドローズが誕生したきっかけは、ストラトのチューニング問題が原因だったので、その構造はFender社のシンクロナイズドトレモロユニットがベースになっています。

ですから、ストラトのボディ裏側に設置されているスプリングは、そのまま流用できるようになっているのです。

そのため、ストラト以外のギターに組み込もうとした場合、ストラトのトレモロユニット収納部と同じようにボディを加工しなければならず、大掛かりな改造が必要でした。

最新型フロイドローズとは

しかし、最新型のフロイドローズFRXユニットは、ボディを加工する必要がなく、レスポールでも、そのまま装着できるように改良されています。

ちなみに、現在のフロイドローズのように、ナットとサドルの両方をロックするユニットは「ダブルロッキング・トレモロシステム」と言います。

かつて生産されていた廉価版のフロイドローズは、トレモロブリッジ側のロックが無かった時代がありました。いまいち、チューニングが安定しなかったため、現在では生産されていません。

フロイドローズの歴史

ストラトのシンクロナイズドトレモロの不安定なチューニングのために開発

シンクロナイズドトレモロユニットのチューニングの不安定さに悩んでいたフロイドローズ氏が1976年からガレージで製作を開始したのが発端です。

1980年代に入り、エドワード・ヴァン・ヘイレンが使い始め、ダイナミックなアーミングで話題を集めました。

同時に、彼が操るビブラートユニットが注目され、それに飛びついた有名ミュージシャンの影響で、フロイドローズは爆発的な勢いで普及したのです。

フロイドローズが日本に浸透した理由

日本では、いち早く手にしたのが、バウワウのギタリストである山本恭司氏。

雑誌インタビューの中で、「アームを付けたままギターケースへ押し込んで、弦がグニャグニャに緩い状態になっても、翌日、ケースから取り出し、そのまま使える」と絶賛していました。

ところで、なぜ、山本恭司氏が、アームを付けたまま、強引にギターをしまっていたかと言いますと・・・

第一世代のフロイドローズ(現在のFRT-3の原型)は、ハウジング部分が無く、アームのネジ部分に六角ナットを直付けするもので、複数のナットでユニットを挟んで固定する構造でした。

フロイドローズFRT-3のナット

ですから、アームを取り外してケースに収めるのは、かなり手間がかかるものだったのです。

そのため、いちいちアームを取り外してケースにしまう人は、ほとんどいなかったと思います。

又、第一世代のフロイドローズは、ファインチューナーがありませんでした。

チューニングは、その都度、ロックナットを緩めて行っていたため、常に六角レンチは手放なせませんでした。

又、チューニングしてロックナットを締めると、チューニングがシャープしてしまうことも頻発していたので、チューニングの際には、あらかじめロックした時の変化を計算に入れておく必要もありました。

その後、フロイドローズオリジナルモデルが開発され、アームハウジングやファインチューナーの搭載により、これらの不具合は解消。

フロイドローズの1号機から現在まで

アメリカのロックバンド、ナイトレンジャーのブラッド・ギルスが、自身が出演していたビデオインタビューでフロイドローズ創世記の様子を答えていました。

フロイドローズの1号機はエドワード・ヴァン・ヘイレンへ渡り、2個目はカルロス・サンタナ(実際にはサンタナでギターを弾いていたニール・ショーン)へ、そして3個目をレスポール・カスタムと交換で、やっと手に入れた

と言っていました。

1個目を手にしたエドワード・ヴァン・ヘイレンは、彼のオリジナルギターである「フランケン」に搭載しました。

ヴァン・ヘイレンのギターは、ボディとネックをアウトレットで手に入れたパーツの組み合わせだそうです。
しかし、ピックアップには力を入れており、ギブソンのES-335のPAFが取り付けてあります。

あの独特のストライプ柄は、自転車用の塗料でスプレーされたとのこと。

又、ピックアップが1個しかないのは、彼が配線を知らなかったという意外なエピソードがあったそうです(野村義男氏談)。

一方で、彼のフロイドローズはベタ付けで、アームアップはできなかったらしいです。

フローティングでの細かい調整や弦が切れた時のことを危惧したのかもしれませんが、ヴァン・ヘイレンのプレイスタイルは、アームアップをしなくても、フロイドローズの十分な威力が発揮できたということなのでしょう。

3個目を手にしたブラッド・ギルスのギターも、カスタマイズだらけです。

まず、ボディは62年製のストラトを兄の友人からもらい受け、彼の愛車(日産フェアレディー)を塗装した残りの塗料を吹き付けたそうです。

ネックは1フレット分を継ぎ足して黒くペイントし、フェンダーのロゴを貼り付けた(カマモトという人がリペアした)そうです。

ボディ内部には2台のトランスミッターが仕込んであり、ボディ背面にはアンテナ線が貼り付けられています。

彼のフロイドローズはフローティング状態で、ポジションによっては1音半くらいのアップができるほど浮かせてあります。

この状態でライブを乗り切るのですから、かなり入念に調整されているのだと思われます。

ベタ付けとフローティングという両極端なセッティングのフロイドローズを紹介しましたが、いずれのギターもプレイヤー本人が、自分の楽器に対して興味と探求心がなければ、完成しなかったオリジナルギターです。

その経験と、自分のプレイスタイルに合ったセッティングを追求した結果が、ベタ付けだったり、超フローティングの調整なのです。

フロイドローズは現在進行形で進化中

フロイドローズは、更に進化を続けています。

2014年に発表されたフロイドローズFRXはレスポールの「チューンオーマチック」とテールピースのスタッドボルトを利用してユニットを固定。
ナット側はロック機能を付けたトラストロッドカバーと交換することで、ほぼ無改造で装着できるチューニングロックシステムとなっています。

また、フロイドローズは、他社とのライセンス契約を結んでおり、類似するユニットが数多く販売されています。

  • アイバニーズ社(ibanez)の「Edgeシリーズ」
  • シャーラー社の「S・FRT-Ⅱ」
  • GOTOHの「GE1996T」
  • YAMAHAの「Rockin’ Magic Pro-Ⅲ」
  • タケウチ社の「TRSシリーズ」

などがあります。

フロイドローズと酷似した製品に注意

ところで、某大手中国のネット販売サイトを見ていると、フロイドローズと酷似した製品が数千円程度で販売されています。

これらの製造会社がライセンス料を支払っているかは不明ですが、ロック部分の金属が「焼き」が甘く柔らかいので、数回、弦をロックすると凹みがつくものが多いです。

そうなると、しっかりロックができなくなるので、使い物になりませんから、それらの製品には手を出さないほうが無難であることを、付け加えておきます。

フロイドローズの種類

ノーマル

オリジナルのフロイドローズは、初期型のFRT-3タイプのものと後継機のFRT-5タイプやFRT-7タイプのものがあります。

FRT-3タイプのものは、ファインチューナーが付いていないので、チューニングにはコツと忍耐が必要になります。

しかし一度、チューニングが決まると、ファインチューナータイプのユニットよりも安定感があります。

また、ファインチューナー部分が無いので自重が軽いため、アーミング後の復元性も良いです。

ちなみに、ファインチューナー付きのユニットは、ギターを構えたまま「おじぎ」をするだけでもユニットが起き上がり、若干音程が下がることがあります。

この現象は、トレモロスプリングを2本掛けにした時など、アームタッチを軽くするほど発生しやすくなります。

EVH

フロイドローズの第一番目のユーザー、エドワード・ヴァン・ヘイレンの頭文字を冠したユニットで、EVHの刻印が入っています。

ノーマルのフロイドローズと何が違うのかは、一目瞭然!

6弦のストリングス・ロック・スクリューだけ、やたらゴツイのです。

これは、ヴァン・ヘイレンが考案したもので、フロイドローズオリジナルの6弦(E)を一瞬で(D)へ落とす(ドロップDチューニング)ためのシステムです。

このロックスクリュー部分は、「EVH Dチューナー」という商品名で1万円前後で販売もされています。

Edge-Zero

アイバニーズ社のトレモロユニットです。

ボディトップ側から見るとフロイドローズと酷似していますが、ボディ裏面のスプリング構造が、従来のストラトと大きく異なります

「ゼロ・ポイント・システム」と呼ばれるオリジナルのシステムで、2本のメイン・スプリングでアームダウン方向の張力をコントロール。

メイン・スプリングの強さは、フェンダーのトレモロユニットのようにスプリングハンガーの固定ネジをドライバーで締めるのではなく、スプリング調整ノブ(指で回せるローラー)で調整します。

トレモロユニットがギターのボディと平行になった位置が、基本のポジションです。

一方で、ストップロッドと呼ばれる棒にも、別に2本のサブ・スプリングが取り付けられていて、ユニットが基本ポジションで安定するように工夫されています。

フロイドローズの特徴

ナット固定

ロック式トレモロユニットの一番の特徴は、ロックナットです。

ナット部分でしっかり弦を挟んで固定することによって、ナットからペグまでの摩擦抵抗や張力の変化を無視することができるので、チューニングの安定性が格段に向上します。

特に、フロイドローズのロックナットは硬度が高く、ロックボルトをきつく締めても、ロック部分が凹むことがないので、ベタベタにアームダウンしても、チューニングの狂いはほとんどありません。

アームでの広い演奏の幅

フロイドローズの特徴は、ダブルロッキング・トレモロシステムだけではありません。

トレモロスプリングを取り付けているサスティーンブロック(トレモロブロック)も、シンクロナイズドトレモロユニットのものよりも、かなり小型に作られています。

そのため、オリジナルのストラトよりも、アームダウンの幅が深くとれますので、弦がベロンベロンに緩くなるまでアーミングをすることができます。

又、ノーマルストラトのフローティングは3mm程度が適切となっております。
しかし、フロイドローズの場合はそれ以上フローティングさせてもダウンストロークはとれますので、多めにフローティングすることによって、アームアップ幅も稼ぐことができます。

この機動性は、シンクロナイズドトレモロユニットでは、真似ができません。

ストラトの様々な調整はコチラを参照

フロイドローズとその他のトレモロユニットの比較

音質の違いを比較

ロックシステムでないトレモロユニットの場合、弦を弾くとナットとブリッジ部分の振動以外に、ペグからナット部分、ブリッジからテールピース部分の弦も共振することで音色ができあがります。

しかし、フロイドローズなどのダブルロッキング・トレモロシステムの場合、ナット部分とブリッジ部分でそれぞれ弦をロック(挟み込み)してしまうため、振動はそこでストップしてしまいます。

しかも、ナットもブリッジも固い金属なので、ギターの音も固く金属的な音質になってしまいます。

従って、フロイドローズなどのダブルロッキング・トレモロシステムに乗せ換えた時点で、ギターの材質や音色などの個体差はなくなると言われています。

人によっては、ペラペラで面白みがない音という意見もあります。

音が変わるのを嫌って、ロックシステムを使わない人が多いのも事実。

しかし、エレキギターの場合は生音で勝負する楽器ではないので、ピックアップやエフェクターでカバーするという人にとっては、さほど大きな問題ではないようです。

フロイドローズは安定性こそ上がるものの、音質の面白みは若干下がる。

ストラトのピックアップ

扱いにくさの違いを比較

フロイドローズユーザーが一番手を焼くのは、オクターブ調整だと思います。

フロイドローズのユニットは、シンクロナイズドトレモロユニットをベースに設計されていますが、若干、異なるところがあります。

まず、シンクロナイズドトレモロユニットでオクターブ調整のネジがついていた位置に、フロイドローズではストリングス・ロック・スクリューが付いています。

では、オクターブ調整は、どのように行うのかと言いますと、サドルブロックを固定している六角ナットを緩めて、サドルブロックを前後させてから、六角ナットを締めなおすという手順をとらなければなりません。

この六角ナットは弦の真下にあるので、そのままでは六角レンチは刺さりません。
しかも、六角ナットを緩めた時点で、サドルブロックはネック方向に引っ張られてしまうので、サドルブロックを移動する前に、弦を緩めておく必要があります。

基本的なオクターブ調整の工程を整理してみますと…

  1. 開放弦と12フレットの音程差を確認する。
  2. 弦をテンションがなくなるまで緩める。
  3. サドルブロックを固定している六角ナットを緩める。
  4. サドルブロックを動かす(勘でやるしかありません)
  5. 六角ナットを締める。
  6. 開放弦をチューニングする。
  7. 12フレットの音程を確認する。

調整が完了するまで、ひたすら、この作業を繰り返すことになります。

シンクロナイズドトレモロユニットのオクターブ調整よりも、かなり手間がかかります。

ここが、シンクロナイズドトレモロユニットよりも、はるかに扱いにくい点です。

フロイドローズはシンクロナイズドトレモロと比較するとオクターブ調整がしにくい。

フロイドローズオクターブ調整ツール

ここでフロイドローズのオクターブ調整について寄り道。

フロイドローズユーザーの声を反映して、オールパーツから「フロイドローズ用オクターブ調整ツールという、超便利なグッズが販売されています。

これが超便利なので紹介します。

その名も『ALLPARTS TOOLS 8401 THE KEY Intonating Tool』という商品です。

ALLPARTS TOOLS 8401 THE KEY Intonating Tool

簡単な構造なせいか取説が付属していないので、使い方を理解するまでに時間がかかりました。

以下に、その手順を書いておきます。

ALLPARTS TOOLS 8401 THE KEY Intonating Toolの使い方

① ファインチューナーのネジが一番高くなるように緩めておきます。

② 上の横向きUの字部分をファインチューナーとストリングス・ロック・スクリューの間に入れて

 動かないようにフックさせます。

③ 下側の金具を、ストリングス・ロック・スクリューの六角ナット部分にフックさせます。

④ イントネイション・ツールのネジ部分を回し、しっかりと締め付けます。

⑤ オクターブ調整をします。

このツールは、ロックサドルの六角ネジを緩めた際に、ロックサドルが弦の張力で引っ張られるのを防ぐために、ファインチューナー部分を支点にストリングス・ロック・スクリューが前へ移動するのを防ぐための工具です。

その仕組みが理解できれば、難しい工具ではありません。

今回、これを購入したことで、フロイドローズのオクターブ調整時間が1/3になりました。

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工具が必要かどうかを比較

フロイドローズは、サドルとナットのネジを六角レンチで締め付けることで弦をロックします。

チューニングの微調整はファインチューナーで対応できますが、ドロップチューニングや弦交換の際には、六角レンチが必要になります。

この六角レンチが厄介なもので、ピックケースには入らないし、ギターケースの小物入れにいれておいても、隙間からスルッと出てしまい、結構、無くす人が多いのです。

そんな人には、六角レンチホルダーがおすすめです。

これを、ヘッドの裏に取り付けておけば、六角レンチをなくすことはありません。

ギターヘッドの裏に六角レンチホルダー

大小2種類の六角レンチを固定できるようになっていますので、チューニング時のナットサドル用とオクターブ調整時のブリッジ固定用の両方を保管できますから、断然におすすめのアイテムです。

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見た目の印象を比較

ノーマルストラトとフロイドローズを搭載したストラトを比較した場合、ファインチューナー付きのユニットだと、若干ですが、ゴツくなった印象はあります。

しかし、楽器屋さんでフロイドローズを搭載したストラトが普通に販売されていますから、違和感を覚える人は少ないと思います。

それよりも、ケーラーなどのユニットの方が大型なので、見た目のインパクトや違和感は、ずっと大きいでしょう。

フロイドローズならではのメリット

チューニングが狂いにくい

チューニングが狂いにくいというのが最大のメリットだと感じています。

フロイドローズは、ナットとサドルブリッジ間で弦を挟み込むことによって、物理的に各弦の長さを固定します。

それにより、アーミングやチョーキングによって弦の張力が変わっても、弦の長さが変わらないので、チューニングが狂いにくいという結果が得られるのです。

ですから、アーミング後のトレモロユニットの位置が、アーミング全の位置にキチンと戻るように調整されていれば、理論上はチューニングが狂わないことになります。

より繊細なチューニングができるファインチューナー

初期型のフロイドローズ(FRT-3タイプ)は、シンクロナイズドトレモロユニットにロック機能が付いただけのユニットでした。
それでも、サドルとナットのダブルロッキング・システムだったので、ストラトのチューニングは格段に安定しました。

初期型のフロイドローズといえば物理的には完璧なシステムなのですが、実用上は、少々、難点がありました。
それは、弦が伸びるなどの原因で、チューニングを修正する際の手間です。

どんな些細なチューニングの狂いでも、フロイドローズの場合はロックナットを緩めなければ修正ができませんでした。

そこで登場したのが、FRT-5やFRT-7のように、トレモロユニットの縦方向にネジを取り付け、ネジを締めることによって、ストリングス・ロック・スクリューを押し下げて音程を上げる(張力を上げる)ファインチューナーシステムです。

ロックしたままでも半音程度の調整は可能になりましたので、フロイドローズのユーザーにとって、ファインチューナーは革命的な発明だったと言えます。

もとから優秀だったフロイドローズの唯一の弱点ともいえる、「手間」を解消したのがファインチューナー。

広い音域でのアーミング

フロイドローズは、ただ、チューニングが安定するだけのアイテムではありません。

ナットとサドルが金属ブロックでロックされることにより、ハーモニクスが出やすくなるという副産物もありました

その結果、これまで使われていた12フレットや7フレット以外でも、ハーモニクスが容易に出せるようになったのです。

それを効果的に取り入れたのが、ナイトレンジャーのブラッドギルス。

彼は、5フレットや3フレットでハーモニクスを出し、更にアームアップするという、フロイドローズならではのトリッキーな奏法を編み出しました。

その当時は、

  • 彼がどのようにして「あの音」を出すのか?
  • 1オクターブ近いハーモニクスのアームアップは、どうやって出しているのか?

と論議の的でした。

後に、彼自身の教則ビデオで奏法の解説をしていました。

その方法は、

  1. アームダウンした状態で
  2. 3フレットや5フレットでハーモニクスを出しておき、
  3. ゆっくりとアームを戻して
  4. アームアップまで持っていく

という名人芸でした。

更に、ビデオでは触れていませんでしたが、ピッキングの音が聞こえない楽曲もありましたので、名人芸にボリューム奏法をプラスしていたのだと思われます。

このように、シンクロナイズドトレモロユニットでは考えられなかった奏法が可能になったのも、フロイドローズが誕生した御利益だったということです。

フロイドローズロック式トレモロはこんな人におすすめ

  • とにかく、派手にアーミングをキメたい人
  • 楽器の構造や調整に興味がある人、または、そのようなローディーを雇えている人
  • 気持ちよくプレイをするための準備を惜しまない人

※特に、弦を張り替えるたびにフローティングとオクターブ調整を行う気概が無いと使いこなせません。

このような人達にフロイドローズはオススメできると言えます。

こんな人はロイドローズロック式トレモロを買ってはいけない

  • 初心者の人(特に、初めて楽器を買う人)
  • 楽器の調整方法を知らない人、できない人、面倒くさいと思う人
  • 頻繁にチューニングを変える人

※自分でフローティング、弦高、オクターブ調整ができない人は、絶対に買ってはいけません。

ギターが好きになる前に、手にするのが億劫になってしまいます。

弦が切れただけでチューニングが狂ってしまったら、初心者の人は「なすすべ無し」です。

とにかく、初心者の方はフロイドローズの様な『飛び道具』に手を出す前に、基本をマスターしましょう。

ボーカルの人が、こぶしやビブラートの前に発声練習や音階訓練をマスターするのと同じです。

交換用フロイドローズユニット

現在のフロイドローズ代理店は、ESP(イーエスピー)が担当しています。

ESPは、もともと自社で楽器やパーツを製作していたので、トレモロユニットの部品購入はネジ1本まで可能です。

都内には実店舗がいくつもあるので、店頭で簡単に購入することが可能です。

又、地方在住の方でも、楽器や音響機器の販売サイトを通して、通販で購入することができますので、フェンダーのノーマルパーツよりも簡単に入手できると思います。

フロイドローズロック式トレモロのまとめ

  • ナットとブリッジでチューニング狂いを軽減
  • でも手間がかかる
  • 安定性が故に若干個性が失われれる

フロイドローズロック式トレモロについてザックリとまとめるとこのような感じになるでしょうか。

楽器のセッティングに対しては『これが正解!』という模範解答はありません。

ひとりひとりが、自分に合ったセッティングを見つけて、そのように調整するのが唯一の正解なのです。

現在、フロイドローズは、ファインチューナーやアーミングアジャスターなど、色々なアイテムが開発され、かなり使いやすくなりました。

しかし、フロイドローズが一般化するほど、個性的なギタリストが減ってきたようで、残念な気もします。

ストラトのシンクロナイズドトレモロについてはコチラ

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