エフェクターの世界でのモディファイ品「既存のエフェクターの部品を変えて少し修正した品物」は昔から存在はしていました。
市場にたくさん出回りだした歴史は浅いでのですが、段々と当たり前のようになってはきています。
先駆けとして海外から入って来たモディファイ・メーカー「Keeley」などを積極的に国内に広めたのが、東京にあるHARRYS工房のエンジニア達だそうです。
WEEDとは、このHARRYS工房のエフェクター・ブランドです。
また、オリジナルのエフェクター製作も積極的で、ミュージシャンの意見を取り入れた使える機種を発表しています。
WEEDエフェクターの音質
一般的な大量生産エフェクターの場合
大量生産のコンパクト・エフェクターの場合、コストを下げるために仕方なくパーツは最低ラインの物を使用する必要があります。そのために「ノイズが大きい」や「音痩せする」などのデメリットがついてきます。
「音は好きなんだけど何か一歩足りない」という状況が生まれてしまいがちです。
通常のモデファイ品の場合
そこを惜しげもなく厳選した高級パーツに変えてしまい、そのエフェクターが本来持っているポテンシャルを引き出すのがモディファイです。
WEEDエフェクターの場合
WEEDによってモディファイされたエフェクター達は、ノイズが減り音痩せが解消され音抜けが良くなっていると評判です。
WEEDの中にも別物に聞こえるぐらいにモディファイされた物もありますが…(笑)
私の周りのギタリストでもWEEDの評判はもっぱら良いです。
WEEDのモディファイのコスパ
自分で行う場合とのコスパの比較
これを高いととらえるのか妥当だととらえるのかですが、私は妥当だと思います。
モディファイに詳しいクラフト・マンの友人に色々と聞きましたら、たとえば、BOSSのSD-1をモディファイするとしたら、WEEDが選んで使っているパーツは全部で1万5千円ぐらいするそうです。
これに元の値段(SD-1)を加えますと約2万円です。
WEEDにモディファイされたSD-1は30,000円で売られていますからWEEDの利益が1万ぐらいになります。
かかる手間を考えますと安いと思います。2万(モデファイ&部品料金)+1万(工賃)といった感じです。
改造にかかる工程がとてもめんどくさいのです。
他のモデファイとWEEDモデファイとのコスパを比較
数あるモディファイされたエフェクターの中でも、海外の物よりWEEDの製品は安いと思います。
モディファイ品も出回り始めて15年以上は立っていますので、中古市場でも半額くらいの値段でよく見受けられますので、手に入れる事が不可能ではなくなりました。
素人のMODは安いけど怖い
ヤフオクなどで自作でモディファイした物を売っている方を見かけます。
WEEDの製品と比べますと格段に安い値段設定にはなっていますが、素人のMODに金を払うのは怖いですよね。
それなりに回路の知識があるモディファイ初心者の方でしたら、音のカラーを決める「オペアンプ」だけを変えてみるなどでしたら失敗も少なそうです。
オペアンプ自体も数百円ぐらいから売られているので、自分でモディファイしてみるのも楽しそうです。
しかし高価なエフェクターはプロのショップにお任せするのが結果的に得をするような気がします。
WEEDエフェクターの評判と感想
馴染みのあるBOSSやMXRのエフェクターがWEEDの手にかかりますと高級ブティック・ペダルに変身してしまいます。
WEEDがオリジナルの良さを理解しているからこそなせる業だと思います。
全機種、価格はオリジナルの約3倍ぐらいしますが是非一度体験して欲しいです。
ですが、本家BOSSが「モディファイ封じ」のためかどうかは定かではないですが、構造変更を行い、BOSSの製品に関しては今まで通りのモディファイが出来なくなったそうです。
おすすめのWEEDエフェクター
歪み系 BOSS/SD-1 mod
BOSSの定番オーバードライブ「SD-1」が、WEEDの手によりノイズレスで音色を選べるエフェクターにモディファイされた物です。
主要部品を高級パーツに交換して、LEDランプはWEEDお馴染みの見やすい大きなグリーンとなっています。
特徴といたしましてはミニスイッチが2つ追加されています。
- ▪ Deep Bottom Boost SW
-
右側のミニスイッチです。Upでボトム・ブースト・モードです。歪ませた時に「クシュ」と薄まってしまう低音部を持ち上げてくれ、よりヘヴィな音になります。
Downはノーマル・モードです。 - ▪ Dual Mode SW
-
左側のミニスイッチです。Upでゲルマニウム・モードです。SD-1の特徴であるちょとしたコンプ感がパスされてスッキリとした歪みになります。
Downはシリコン・モードで通常のSD-1モードですが、ノイズレスでオリジナルよりは音が太く感じます。
今現在ノーマルのSD-1は新品で破格ですが、WEEDによりモディファイされたこちらは、これだけの追加機能が付いていますので価格は少し高くなりますです。
WEED/SD-1 modはこちら
歪み系 MXR/Microamp mod / Hi-Fi
元々、優秀なMXRの「micro amp」をWEEDがモディファイすることで、クッキリとした音像になる仕上がりとなっています。
このモディファイで面白いのは。色々と主要部品を高級パーツに交換したが故に、交換していないmicro ampのバッファが相乗効果で更に良くなっているということです。
抵抗をオーディオ・レベルに変更したので本来持っていた良さが強調されたのでしょうか。
コントロールはゲインひとつですが振り幅が広く、頭につないでクリーン・ブースターとしてでも良し、歪みの前や後につないで音量アップしたりゲイン・アップでも良しです。
サウンドハウスなら新品の在庫があります!
モジュレーション系 「WEED Freezer」
ELECTRO HARMONIXの名機「Small Clone」のモディファイでも有名なWEEDですが、それを更に進化させたのが、オリジナル・エフェクターの「Freezer」です。
〈コントロール〉
- ▪ RATE
-
音の揺れを調整ができます。
- ▪ DEPTH
-
揺れの深さを調整ができます。
- ▪ LEVEL
-
音の音量を調整ができます。
- ▪ BOTTOM
-
低域の音色の調整ができます。
特徴といたしましてはやはりBOTTOMでしょう。
弾き手の意見を聞いての追加機能だそうですが、確かにあるとないでは音作りの幅が変わってきます。
WEED Freezerはサウンドハウスで新品のお取り寄せ可能
アンプ系 「BEEF 」
WEEDオリジナル・エフェクターの「BEEF」はバッファとイコライザーとエハンサーを1台に兼ね備えています。
WEEDのオリジナル・エフェクターの第一弾として発売されたのがBEEFなのですが、あえて歪み系や揺れ系じゃないところがWEEDらしいといいますか、ニヤリとしてしまいます。
コントロール
- ▪ TOP
-
高音域の調整ができます。
- ▪ BOTTOM
-
低音域の調整ができます。
- ▪ VOL
-
音量の調整ができます。
TOPとBOTTOMは2バンドのEQと思って調整していただければ良いです。
VOLはMINでバッファを通さないバイパス状態です。
上げていくとクリーン・ブースターの役目も担いつつバッファとしても機能していきます。
個人的には「これは凄い」と思ってしまいました。
ボードの頭に繋ぎ音を決定づけておいてバッファも効かせ音も元気にする。理想を箱に詰め込んだ便利エフェクターではないでしょうか。
WEED BEEFはサウンドハウスで新品のお取り寄せ可能
現時点でWEED BEEFの中古は比較的手に入れやすいです。
Weedエフェクターの一覧
上記のおすすめ以外にも様々なエフェクターがモデファイされています。
以下では紹介しきれなかったWeedエフェクターの一覧を載せておきます。
WEEDオリジナル
- SWEET DRIVE-GREEN【オーバードライブ】
- SWEET DRIVE-RED【オーバードライブ】
- FREEZER 【コーラス】
- BEEF【イコライザー/バッファー】
- SWEET BASS 【オーバードライブ】
- BEPEE【ベース用プリアンプ】
Stoners FX
- DISTORTION【ディストーション】
- TINY REEF 【コーラス/フランジャー】
- JAZZ FUZZ【ファズ】
- UGEEE【ディストーション】
- BATTERY PARK【バッテリー】
BOSS
- BD-2 MOD 【オーバードライブ】
- SD-1 MOD【オーバードライブ】
- DS-1 MOD【ディストーション】
- MD-2 MOD【ディストーション】
- MT-2 MOD【ディストーション】
- TR-2 MOD 【トレモロ】
- ODB-3 MOD【ベース用オーバードライブ】
MXR
- dynacomp MOD【コンプレッサー】
- distortion+ MOD【ディストーション】
- phase90 MOD【フェイザー】
- microamp MOD【プリアンプ】
PROCO
RAT MOD【ディストーション】
Ibanez
TS-808 MOD【オーバードライブ】
ELECTRO-HARMONIX
- BIG MUFF MOD【ファズ】
- weed SMALL CLONE MOD 【コーラス】
JIM DUNLOP
GCB-95 MOD【ワウ】
Weedエフェクターの評判まとめ
現在はなかなか手に入りにくくなってしまったWEEDエフェクターですが、その品質はやはり本物。
私の知り合いのクラフトマンでさえ絶賛していました。
コンパクトエフェクターの根本的な原因である音痩せ問題やノイズ対策をはじめ、その他高級パーツによってさまざまなメリットを生み出しています。
一度Weedエフェクターをチェックしてみてくださいね。
また、サウンドハウスならWEEDのエフェクターが安く手に入ります。
新品在庫があるものと、お取り寄せのもの、取り扱いがないものがありますので、チェックしてください。
以下はサウンドハウスのWEEDエフェクター一覧ページです。
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