ギターアンプのノイズの原因と除去方法!バリバリ、ジーなど症状別に全て解説

ギターアンプのノイズの原因と除去方法!バリバリ、ジーなど症状別に全て解説

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アンプノイズは様々な種類があり、その原因や除去方法も千差万別。

つまりギターアンプのノイズを消すのはとても厄介なことなのです。

それに付随してその原因を発見するのも一苦労。

そこで本記事ではギターアンプのノイズ対策や除去をする方法を解説しています。

「擬音」を用いているので直感的にも分かりやすいかと思いますよ。

目次

自分がそもそものギターアンプノイズの原因にならないこと!

要らない音は『雑音』と言います。
雑音は、ノイズとも呼ばれ、ユーザーが注意すれば防げるものもあります。

たとえば、ギターアンプの取り扱いです。
アンプはギターの音以外にも、入力されたすべての音を大きくしてしまいます。

  • 電源を入れるときに発生するスイッチからのノイズ。
  • シールドを抜き差しするときに発生する、バリバリとかブーというノイズ。

これらのノイズは、ユーザーが注意すれば防げます。

アンプから大きな音でノイズが出ると、周囲の人を驚かせるだけでなく、ギターアンプ自体にも大きなダメージを与えてしまいます。

この種のノイズが発生する原因は、アンプのボリュームを上げっぱなしにしていることにあります。

アンプのボリュームが上がっているということは、スピーカーから音が出る状態になっているわけです。

その状態でアンプの電源を入れたり切ったりすると、ボンという電源ノイズがスピーカーから出てしまいます。

また、シールドの抜き差しに関しても、シールドのプラグがアンプのジャックに触れた瞬間にノイズが発生します。
これも、アンプのボリュームが上がったまま行うことが原因です。

このノイズを防ぐ方法は簡単です。

ボリュームをゼロにしておけば、OKです。

ギターアンプのボリュームをゼロに絞っておけば、電源をオン/オフしても、シールドを抜き差ししてもスピーカーから音が出ませんね。

従って、バリバリやボンというノイズはカットすることができるのです。

エフェクターの配線ミスを直す時も、アンプのボリュームをゼロまで絞ってから行いましょう。

このようにまず自分がアンプノイズを作り出している原因にならないことが、ムダなノイズを消す第一歩と言えます。

ギターアンプのノイズの種類

  • 種類1:ジーというノイズ
  • 種類2:ブーンというノイズ
  • 種類3:サーというノイズ
  • 種類4:ブツブツというノイズ
  • 種類5:ピーというノイズ
  • 種類6:ガサガサというノイズ
  • 種類7:バリバリ、ブーというノイズ
  • 種類8:ボソボソ、ガリガリというノイズ
  • 種類9:大音量で出るビリビリというノイズ
  • 種類10:チリチリした小さいノイズ 

ギターのアンプノイズを大まかに分けるとこんな感じでしょうか。

ではそれらのアンプノイズの原因は何なのか。

また、それらアンプノイズの除去方法を順番に見ていきましょう。

ジーというアンプノイズの原因と除去方法

ジーというノイズはアースが原因

ジーというノイズは、アースがキチンととれていないときに発生することが多いです。

ジーというノイズが出たらまずやること

  • エレキギターのボリュームを絞ってみる
  • エフェクターをオフにしてみる
  • シールドを交換してみる
  • アースを取る

ジーというノイズがアンプから発生している場合はまずこれらを試します。

これでスッキリとノイズが消えたらば、ギター自体のシールドが良くないことが考えられます。

これで解消しない場合は以下の方法をお試しください。

アースが原因のジーというノイズの除去方法

ジーというノイズはギターのボディー内部に導電塗料を塗ったり、銅箔テープを貼ってアース線につなげることで改善されます。

ギターにおすすめの導電塗料はSONIC ( ソニック ) / SP-01です。

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又、ジャック部分が汚れていると接触不良でノイズが乗りやすくなりますから、綿棒に金属磨きを付けてジャック内部を掃除するのも有効な方法です。

同様にエフェクターのジャックや、エフェクターをつないでいるパッチコードのプラグも磨いておいたほうがいいでしょう。

これでもまだジーというノイズが乗る場合はエフェクターを確認していきます。
エフェクターを全てオフにしておき、1台ずつオンにしてみて、どのエフェクターがノイズが多いかを確認してみてください。

ノイズが多いエフェクターは、排除したほうがノイズ除去には効果があります。

又、シールドコードやパッチコードは、高くてもメーカー品を使いましょう。
「モンスターケーブル」「カナレ」「ベルデン」などがおすすめです。

そのほかには、アンプ自体のシールドが、良くない場合もあります。

その対処方法は、ギターやアンプに差し込んだシールドコードに針金を結んで、反対側を水道の蛇口などにくくりつければOKです。

ただし、ガス管は危険ですので、絶対にやめてください。

ブーンという低いアンプノイズの原因と除去方法

ブーンという低いノイズは「ハムノイズ」

ブーンという低いノイズは、「ハムノイズ」と呼ばれるノイズです。

ブーンというハムノイズは、交流電源に由来するものです。

日本の場合、コンセントの電圧は100ボルトですが、関東地方は50ヘルツ、関西地方は60ヘルツと周波数が異なるので、それに準じて混入するノイズの高さも異なります。

ブーンというハムノイズの原因は、電子機器に組み込まれたトランスから発せられる電磁波です。

蛍光灯などの照明器具や、冷蔵庫のモーターが回り始めた時など、あらゆる電子機器は電磁波を発生させています。

ですから、どの電気製品がノイズの発生源かを確かめる方法は、1台ずつ電源をオン/オフしていき、どの製品をオンにするとノイズが出るかを確認すれば、ノイズの発生源は、究明できます。

ハムノイズの除去方法

一番のハムノイズの除去方法は、ノイズの発生源となる電気製品をオフにしておくことです。

又、家電はノイズフィルター付きの電源タップなどを使用するのも効果的です。

一方で、アンプ自体からハムノイズが出ている場合もあります。

この場合、アンプをオフにするわけにはいきませんから、アンプのノイズ対策をしなければなりません。

まず、電源回りのシールドです。
電源トランスの周囲を銅板などで囲み、銅板をアースに落とします。その際に、アンプ内部の配線も確認してみてください。

電源の配線がオーディオ回路の側を通っていると、そこからノイズが混入することもあります。

又、ミニアンプなど、ACアダプターを使用するアンプは、アダプターを楽器用のもの(できればアンプ純正)に交換しましょう。

エフェクター用のパワーサプライを使用するのが、確実だと思います。

サーという低いアンプノイズの原因と除去方法

サーというノイズはアンプ自体のノイズ

どんなに高性能なギターアンプでも、電気製品である以上は必ずノイズは出ます。

何十万円もするオーディオアンプでも、ボリュームを大きく上げれば「サー」というノイズが聞こえてきます。

つまり、サーというノイズはアンプ自体の持っているノイズとなります。
カタログデーターに記載されている「SN比(サウンドに対するノイズの割合)で、そのアンプのノイズの多さがわかります。

では、アンプがどのくらいのノイズを出しているかという調べ方はあるのでしょうか?

アンプ自体のノイズを調べるにはアンプに何もつながないでボリュームを上げていけばいいのです。
この際、トレブルを全開にしたほうがわかりやすいです。

又、いつも使用するツマミの位置で、どれくらいノイズが出ているのかを確認しておくのも必要です。

ちなみに、私が好きなギターアンプに、ローランドのジャズコーラス・シリーズがあります。
ローランドのジャズコーラスアンプはブライトでエフェクター乗りも良いアンプなのですが、サーというノイズが多いのが欠点です。

サーというアンプノイズの除去方法

サーというノイズ音はアンプ本来のノイズなので、基本的には仕方がないと思います。

ヘッドアンプ部とパワーアンプ部が独立しているギターアンプやセンドリターンが付いているギターアンプなら、ノイズリダクションやノイズサプレッサーを入れてみるのも、良いかもしれません。

しかし、最初からホワイトノイズ並みに大きなノイズが出るという場合は、明らかに初期不良なので、購入した店舗に相談したほうが得策です。

ブツブツというアンプノイズの原因と除去方法

ブツブツというノイズ音は電源から

ブツブツという音は、電源から乗っている可能性が大きいです。

ですからブツブツというノイズが室内のどの電子機器がノイズの発生源なのかを、突き止める必要があります。

簡単な調べ方は、携帯できるAMラジオを用意して、局間の音声がない位置にチューニングを合わせて、室内の電子機器やその電源コンセント、配線などに近づけてみるという方法です。

ラジオから出てくるノイズが大きくなった場所や電子機器がノイズの発生源です。

ブツブツはフェライトコアで

パソコン用品で見かける「フェライトコア(ケーブルを挟んで止める磁性体)」をノイズ発生源の電源コードに取り付けます。

ギターアンプの電源コードやシールドコードに取り付けるのも有効です。

フェライトコアは、ネット通販で簡単に手に入りますし、価格もそんなに高くないので、一番、リーズナブルなノイズ対策です。

また、ノイズフィルターが内蔵されている電源タップを利用するという方法もあります。

ピーと鳴るアンプノイズの原因と除去方法

ピーというノイズはピックアップが原因

スピーカーから出たギターの音をピックアップが拾っていると思われます。

ギターを持ったままアンプから離れたり、体の向きを変えてピーが止まったら、その可能性が大きいです。

ピーというハウリングの除去方法

ピーという音は、ハウリングという状態です。

ライブなどで、ボーカルマイクがピーとかキーンという高音のノイズを発することがありますが、それと同じ現象です。

ちなみに、ギターのピックアップもマイクの一種なので、弦に向かって大声を上げると、その声がアンプから出てきますよ。
(映画:ボヘミアンラプソディーでブライアン・メイ役の人がやっていましたね)

さて、このノイズ(ピーというハウリング)の除去方法ですが、過大入力が原因です。

アンプのゲインの上げすぎや、エフェクターでブーストしすぎによって、スピーカーから出た音がピックアップに入りやすくなるので、アンプのゲインを下げるのが手っ取り早い解決方法です。

しかし、音が変わるのがイヤだという人は、アンプスタンドを使ってアンプの角度を変えるのも有効な解決方法です

又、シングルコイルのように出力が小さいピックアップは、ハウリングを起こしやすいので出力が大きいシングルハムなどに乗せ換えるのも良い方法だと思います。

ガサガサと音がするアンプノイズの原因と除去方法

ガサガサノイズは劣化した真空管アンプ

ガサガサノイズは劣化した古い真空管アンプなどにみられるノイズです。
電源を入れてしばらくすると、ガサガサとノイズが乗るなどの症状がでてきます。

真空管アンプは、真空管が発熱するので、アンプ内部の熱もかなり上昇します。

そのような状況で長年使用されるわけですから、真空管はもちろん、抵抗やコンデンサーなどの電子部品も、時間が経つにつれて傷んできます。

どの部品が劣化しているかは、素人では探すことが困難です。

特に、真空管アンプは、電源部分に大容量のコンデンサーが使われているので、電気知識が豊富な人でなければ、分解するのは危険です。

真空管アンプの劣化によるガサガサしたノイズについてユーザーができることは、電源を入れてから何分くらいでノイズが出るかという症状を修理屋さんに説明することくらいしかありません。

又、クリーンチャンネル、オーバードライブチャンネルなど、複数のチャンネル設定ができるアンプの場合は、ノイズが発生するのは全チャンネルなのか、片方のチャンネルだけなのかも確認しておきましょう。

真空管アンプのノイズ除去方法

真空管アンプのノイズ除去方法は結論から言って、素人では無理です。

真空管アンプでノイズが乗る原因は、真空管の劣化による場合が多いですが、それだけではないからです。

真空管のソケットに埃が溜まったり、アンプを移動する際の衝撃で真空管がソケットから抜けかかったりするだけでも、ノイズが発生します。

某アンプリペア屋さんのホームページには、

「VOXのAC30というギターアンプが電源を入れてから時間が経つと、ガサガサとノイズが発生するという症状で、修理依頼を受けました。インプットから辿っていったら、アンプ内部の熱が上がった時に、抵抗からノイズが発生していました。抵抗を交換して修理が完了しました。」

という記事が掲載されていました。

このレベルの知識と技術がなければ、真空管アンプの分解、修理は不可能です。

私も、多少は電気知識がありますが、まさか抵抗からノイズが発生するとは思いませんでした。ましてや、アンプ内部の熱が影響するとは驚きです。

ちなみに、私もマーシャルのJCM800をメンテナンスしようと思ってバラしたことがありました。

電源をオフにしてコンセントを抜き、ドライバーが触れた瞬間に、バチッ!!とすごい火花が散り、ドライバーの先端が溶けた経験をしました。

後日、楽器屋に勤務している友人に、そのことを話したら「マーシャルみたいに大容量のコンデンサーを使っている真空管アンプは、コンセントを抜いてから半日以上放置しておかないとダメだよ」と笑われました。

多少なり、電気知識がある人間でもこのようなトラブルに見舞われるわけですから、真空管アンプについては、絶対に素人が手を出してはいけません

ブーブー、バリバリと鳴るアンプノイズの原因と除去方法

ブーブー、バリバリはジャックが怪しい

ギターアンプのジャック部分は、何回もシールドを抜き差ししているうちに、ナット(止めねじ部分)が緩んでくることがあります。

ナットが緩んでくるとジャックがガタついて、シールドを触るたびにブーブー、バリバリなど、大きな音でノイズが出るようになってきます。

シールドコードを刺したときに、プラグ部分がガタガタしていないか確認しましょう。

シールドコードのプラグを触るたびに、バリバリとかブーという大きなノイズが出ていたら、要注意です。

ギターアンプのジャックの緩みをチェック

多くのギターアンプは、ジャックやボリュームポットをアンプの基盤にハンダ付けしてありますから、そのまま使い続けると、はんだ付け部分が割れて、更に接触不良を起こすことになります。

そうなると、立派な故障ですから、楽器屋さんに修理してもらうことになります。
(はんだ付けのスキルがある人なら、自分ではんだを盛りつけなおせば直せます)

ですから、ギターアンプのジャックの緩みは、気が付いたら、すぐに締めなおしたほうが良いと思います。

ボソボソと鳴るアンプノイズの原因と除去方法

ボソボソというノイズの原因はボリュームポット

ギターアンプのボリュームやバス、トレブルなどのツマミ類を回すとボソボソというノイズが出る場合があります。

更に酷くなると、ガリガリ、バリバリという大きなノイズが出るようになってきます。

これを音響関係者は「ガリが出た」とか「ガリノイズ」と呼んでいます。

そもそも、ボリュームポットは消耗品です。
ノイズの原因は、ポット内部に汚れが溜まったり、接点が酸化や劣化することによって発生します。

又、ボリュームなどのツマミは、いつも同じ位置で使いがちになるので、その位置にだけ埃やカーボンが蓄積されてノイズが発生することが、よくあります。

ガリノイズ除去は接点洗浄剤

ガリノイズが出るようになったボリュームポットは、接点洗浄剤などをスプレーすることで改善する場合があります。
接点復活剤、接点復活スプレーなどとも呼びます。

しかし、アンプの外からではポットの接点に洗浄剤を入れることはできません。

腕に覚えがある人なら、アンプをばらして内側からスプレーすることも可能ですが、そうでない人は、楽器屋さんに修理に出して、ポットごと交換してもらったほうが無難です

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大音量のビリビリノイズの原因と除去方法

ビリビリノイズはスピーカーが原因

このノイズは、スピーカーが原因です。

スピーカーは「一生もの」ではありません。残念ながら、消耗品なので時間の経過とともに劣化します。

スピーカーが壊れる部分は、エッジと呼ばれるスピーカーのフチの部分です。

エッジはスピーカーのコーン(円形のラッパの形をしている部分)が振動するのを支えていますから、数十年も経つと疲労していき、最後はボロボロと崩れてしまいます。

又、コーンも紙製なので劣化して破れやすくなります。

古いギターアンプなどで、大きい音を出したときにビリついたノイズが出る場合は、スピーカーをチェックしてみてください。

ビリビリノイズの除去方法

スピーカーの劣化によるノイズは、リペアショップに修理に出して交換しなければ直りません
(コーンを張り替えるという方法もありますがちょっと難しいかもしれません)

今後のビリビリノイズの対策として、スピーカーを保護するためにも、アンプのボリュームをゼロにする習慣をつけておいてください。

負担をかけなければ、それだけスピーカーの劣化を遅らせることができますからね。

チリチリと小さく鳴るアンプノイズの原因と除去方法

チリチリ音のノイズもスピーカー

チリチリ音のノイズも、スピーカーの劣化が原因です。

スピーカーのボイスコイルが切れる前には、チリチリとしたノイズが出たり、たまに音が出なくなったりします。

ボイスコイルは外側からは見えないので、このような劣化は出音で判断するしかありません。

原因は、部品の寿命の場合もありますが、スピーカーへの過大入力が継続することで蓄積したダメージも考えられます。

アンプのボリュームを下げずにアンプの電源をオン/オフした際に出るボンというノイズや、シールドの抜き差しで出るバリバリ、ブーというノイズも過大入力になります。

チリチリ音のノイズもスピーカー

これもスピーカーの劣化時ノイズ除去と同じで修理に出して交換するしか方法がありません。

ギタリストとしてこのあたりの消耗は覚悟しておかなければなりませんね。

その他の理由が原因のアンプノイズ一覧

熱ノイズ

アンプ内の温度が上昇すると、熱によってインピーダンスが高くなり、雑音が発生することがあります。

これを『熱ノイズ』と言い、アンプ内部の換気が悪く、熱がこもってしまう場合に発生します。

この熱雑音は、真空管アンプだけに発生する現象ではありません。

パワーアンプでよく使われる部品に『LM3886』というオペアンプがあります。

LM3886は電源電圧の範囲が広く、出力電力が大きく、高音質で高級オーディオアンプにも使われることが多い部品なのですが、消費電力が大きく、発熱量が多いというデメリットもあります。

ギターアンプにもよく使われている部品なので、長時間、使用する場合にはアンプ内の温度に注意しないと、ノイズが発生する場合があります。

ヘッドホン用ギターアンプのノイズ

最近は、小型のギターアンプが、数多く販売されていますね。

特にVOX社のamPlug(アンプラグ)シリーズは、小型なヘッドホンアンプにエフェクターまで組み込まれたスグレモノです。

amPlug(アンプラグ)シリーズは、コンパクトで安価なアンプなのですが、取り扱いにはいくつか注意が必要です。

注意1:電源のオン/オフノイズ

amPlugはヘッドホンアンプなので、電源のオン/オフ時に発生するボンというノイズは、耳元で、結構大きく聞こえます。

まだ、ヘッドホンならマシなのですが、耳の中に入れるイヤホンだと、かなりの衝撃です。

このノイズは人間だけでなく、ヘッドホンやイヤホンにもダメージを与えますから、電源を入れてからヘッドホンを付ける、ヘッドホンを外してから電源を切るという習慣を身に着けておいたほうが良いと思います。

注意2:こまめにプラグの掃除をする

amPlugのジャックは、ヘッドホン、AUX入力ともにステレオミニ仕様です。

ステレオミニプラグは接点の面積が小さいので、プラグの表面がくすんだり汚れたりするだけで、すぐに片側だけ聞こえなくなったり、プラグを回すとブツブツと音が途切れたりします。

ですから、プラグの金属部分はなるべく触らないように、また、くすんできたら磨くことを忘れてはいけません。

注意3:ボリューム類を回す

通常サイズのギターアンプなら、ボリューム類は可変抵抗が使われているので、ガリが出たら接点洗浄剤や部品交換で対応できます。

しかし、amPlugの場合は、昔のポケットラジオのような回し式のボリュームなので、ガリノイズが出ても交換できません。 ガリノイズは、接点の接触不良が原因ですから、接点に埃や汚れが溜まらないように、手にしたら、常に数回は動かすように意識しましょう。

ヘッドフォンアンプはノイズの注意点さえ守れば、なかなか快適に使用することができるので持っておいて損はないアイテムですよ。

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生活環境におけるノイズ

最後に、日常生活内でノイズが発生しやすい物について、そのメカニズムを解説しておきます。

ノイズ除去はできなくても、原因がわかれば対策を講じられますので、参考にしてください。

環境ノイズ1:スマートフォン

スマートフォンが電子機器やアンプに悪影響を及ぼすという話がありますが、その理由はご存じですか?

スマートフォンの中には、D級アンプが使われています。

D級アンプは、安価で制作でき、消費電力が少なく、小型で効率よく音量が上げられるというようにメリットが多いアンプなのですが、高速スイッチングによる電磁波が発生します。

これが、スマートフォンノイズの正体です。

この電磁波によるノイズは、スマートフォンの構造上の問題なので、根本的な解決策はありません。

ですから、スマホをアンプから離したところに置くか、電源を切るか、機内モードにしておくというのが、有効なノイズ対策です。

環境ノイズ2:自動車、バイク

ガソリンエンジンを積んでいる自動車やバイクも、ノイズの発信源です。

ガソリン車は、ガソリンを霧状に噴射して、そこへスパークプラグという火花を散らす部品を使って爆発させ、動力にしています。

このスパークプラグが火花を散らす際に、電磁波を発生するので、ノイズが出るのです。

解決策としては、ノイズが出にくいスパークプラグやプラグケーブルに交換する方法があります。

しかし、一般道を走行している車の運転手が、他人のギターアンプにノイズが乗るということを気にしながら運転するわけがありませんから、現実として根本的な解決方法はありません。

対策は、アンプの置き場所を変えるくらいしかありませんが、車がアンプのノイズに影響することは覚えておきましょう。

ギターアンプのノイズまとめ

上記で説明したギターアンプのノイズの原因追及方法と除去方法を実践すればほとんどの場合解決するかと思います。

ノイズはギタリストとは切っても切れない関係にあります。

ノイズを除去する方法や知識は確実に身に付けておきましょう。

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