ジョニーグリーンウッドのギター機材や人物像。その才能、天才か奇才か?

画像出典:radiohead

ギタリストの中でもひときわ異彩を放っているレディオヘッドのジョニーグリーンウッド。

この記事ではギター機材や人物像などについて深堀しています。

その一味違う感性は、天才か奇才か?

目次

ジョニーグリーンウッドの概要

和名ジョニーグリーンウッド
英名Jonathan Richard Guy Greenwood
バンドRadiohead(レディオヘッド)
パートギター
特徴ギターという枠にとらわれないギタリスト
性格天才・奇才

使用エフェクター一覧

ディストーション

Marshall Shred Master

オーバードライブ

BOSS SD-1 SUPER Over Drive
BOSS OD-3 Over Drive

ピッチシフター

Digitech WH-1

ディレイ

Akai Head Rush E1
BOSS RE-20

フェイザー

Electro-Harmonix Small Stone

コーラス/フランジャー

Electro-Harmonix Poly Chorus

セレクター

BOSS LS-2 Line Selector

トレモロ/ビブラート

DEMETER ( デメーター ) / TRM-1 Tremulator

オートワウ

DOD Envelope Filter 440

マルチエフェクター

BOSS RV-3 Digital Reverb/Delay

ボリュームペダル

BOSS volume pedal FV-300H

その他

Roland Space Echo RE-201
Roland FC-200 (MIDIコントローラー)

これだけは語りたい!ジョニーグリーンウッドの代表的エフェクター2つ

ジョニー・グリーンウッドは演奏時に多くのエフェクターを足下に並べていますが、その中でも

  • 「Marshall Shred Master」
  • 「Digitech Whammy」

はジョニーのサウンドクリエイティブには欠かせない存在です。

レディオヘッドの中核をなすMarshall Shred Masterの使用

ジョニーグリーンウッドと言えばこのMarshall Shred Master(マーシャル シュレッドマスター)を使用していたことが真っ先に挙げられます。

ちなみに「Marshall Shred Master」はジョニーだけでなく、同バンドのギターボーカルのトム・ヨークとギターのエド・オブライエンも使用していた時期がありました。

arshall Shred Masterはレディオヘッドの中核をなすサウンドとも言える。

2ndアルバムの「The Bends」から3rdアルバムの「OK Computer」の時期は3人ともエフェクターボードに組み込んでいて、当時のサウンドの中核をなしていたと言うことができます。

巷でも伝説、名器ともと言われるそのサウンドはオルタナグランジ系の象徴と言ってもいいほど。

今ではとても貴重になってしまったこのエフェクターをジョニーグリーンウッドは取り入れていたのでした。

Digitech Whammyの先駆け的存在

今でこそ「Digitech Whammy(デジテックワーミー)」は現代では常備ペダルとしてボードに組み込んでいるギタリストは多くいます。

しかしRadiohead(レディオヘッド)がデビューした1990年代では、このエフェクターを常用しているギタリストは少なかったです。

そう言った意味ではジョニーはワーミーペダルの先駆者の1人と言うことができるのではないでしょうか。

ジョニーはこのワーミーペダルを使用することによって、ノイジーで機械的なギターサウンドを作っています。

特に顕著なのが、2ndアルバムに収録されている「Just」という曲のラスサビです。

静と同がはっきりした楽曲で、最後の盛り上がりにワーミーペダルを使用してボーカルの裏でノイジーなギターを弾き、曲のボルテージを最大限まで高めています。

その後のエフェクターの遷移

「OK Computer」以降になるとディストーションサウンドでコードを鳴らす機会が減り、「DOD 440 Envelope Filter」や「Electro-Harmonix Small Stone」などのモジュレーション系、「Boss RV3」などの空間系を多用するようになります。

楽曲自体のメッセージ性が強く、実験音楽の要素が非常に強くなったため、ストレートなギターサウンドではなくメロディ主体で浮遊感や奥行きを感じさせる音作りにシフトしています。

このことについてジョニーは「OK Computerでは安易にディストーションをかけることを避けたんだ。ドラマチック主義の安売りのような気がしてね。」と語っています。

同アルバムの最後に収録されている「The Tourist」という曲は「幽霊」や「漂う」と言った歌詞がある、暗くて浮遊感のある歌詞になっていますが、空間系エフェクターとモジュレーション系エフェクターを使って歌詞の世界観を見事にサウンドで表現しています。

その後のアルバムでも初期作品のようなサウンドは鳴りを潜めて、空間系とモジュレーション系を主体にしたギターサウンドに変化していきました。

ジョニーグリーンウッド使用ギターはテレキャスター

使っている理由は軽いから

メインで使用しているギターはサンバーストカラーのFenderのTelecaster Plusが有名です。

このテレキャスターはRadiohead(レディオヘッド)がレコード契約を獲得したとき、トム・ヨークとエド・オブライエンと3人でロンドンで購入したそうです。

特に決め手があって選んだわけではなく、ちゃんと役に立てばどれでもいいというスタンスで5分ほどでテレキャスを選んだそうです。

こだわりについてインタビューされていたことがありましたが、「軽いから使っている。」との回答だけで特に音色がどうとか見た目がどうとかについては言及されていないようです。

愛用ギターのセッティング

ギターのボリュームノブとトーンノブの間にスイッチを増設していて、それをキルスイッチとして使用しています。

音数の多いギターソロの曲(Paranoid AndroidやJust)ではこのキルスイッチを多用していて、狂気的なギターソロを奏でています。

実は、ジョニーにギターに関するインタビューをすると楽しそうに答えることがないそう。

  • 「ギターはテレキャスター1本しか持っていない」
  • 「ある用途があるから使うんであって、じゃなきゃ無用の長物なんだ。」

と答えるくらいギターには執着していないようです。

ジョニーグリーンウッドの3つのプレイスタイル

1.ギタリストとしてのジョニーグリーンウッド

ギターを腰の位置で低く構えて、時にゆったりと、時には何かに取り憑かれたかのように、ギターを弾くと言うよりかは掻き毟るスタイルが特徴的なギタリストです。

このスタイルはギターを始めた時期に聞いていたSonic YouthDinosaur Jr.などのグランジ・オルタナ系のバンドから影響を受けたとのこと。

また、テクニカルな運指やスピーディーなギターソロで魅了するギターヒーローというよりかは、自分のテンションや曲に合わせて自分の思いついたフレーズや音色で演奏するタイプのギタリストで、ライブの時には原曲と違うフレーズを弾くこともあります。

足下には多くのエフェクターを並べていますが、「必要だから使っているだけで、曲に必要なければ使うことはない」と答えています。

2.「ミュージシャン」としてのジョニーグリーンウッド

ジョニー・グリーンウッドと言えばギターを持っている姿が第一に思い浮かびますが、ギター以外にも多くの楽器を演奏することができます。

実はジョニー・グリーンウッドは

  • ピアノ
  • ヴァイオリン
  • オンド・マルトノなどのアナログ楽器
  • シンセザイザー
  • ラップトップコンピューター

ギター以外の楽器の演奏だけではなくこれらのハイテク機器も使いこなすのです。

Radiohead(レディオヘッド)のメンバー全員が自身のメインパート以外の楽器を演奏するマルチプレイヤー集団
その中でも、ジョニーはメンバーの中でも一番多くの楽器に精通していると言われています。

3.アレンジャーとしてのジョニーグリーンウッド

また、ジョニーは自身のことを「アレンジャー」と言っています。

Radioheadの作曲スタイルですが、まずはボーカルのトム・ヨークが曲の大枠を作成、曲の枠ができたら、あとは各メンバーがアレンジを進めていくというのがレディオヘッドの作曲スタイル。

その時のジョニーの頭の中は、こういうギターが弾きたいではなく、どうやったら楽曲の魅力を損なうことなくアレンジできるかと思考を張り巡らせているとのこと。

ギタリストであればフレーズやサウンドをどう曲にマッチさせていくかを考えることが普通ですが、ジョニーはあくまでも楽曲ファースト。

そしてアレンジャーとして思考を張り巡らせた結果、ギターのサウンドがいらなければギターは使わないという結論に至ることもよくあるようです。

この部分がジョニー自身が自分のことをアレンジャーという理由ではないでしょうか。

現に8thアルバムの「King of Limbs」ではギターサウンドを極限まで抑えていて、デジタル機器をメインにして楽曲製作を進めています。

ジョニーグリーンウッドの中で、ギターはあくまで表現するためのツールのひとつに過ぎないという事。
大事なのは楽曲の魅力をどのように最大限引き出すかというその姿勢は、ギタリストという枠に収まりきりません。

これがミュージシャンの目指すべき姿勢と言えるのではないでしょうか。

ジョニーグリーンウッドってこんな人

奇才ジョニーの楽曲アプローチ

Radioheadの曲を聞いていると、この音は何の音でどのように出しているんだと思うことが多々あります。

なんとなく聴いているとそのまま聴き流してしまうそうな部分でも、調べてみると実は普通では思いつかないアプローチをしていて、ジョニーが奇才であることがよくわかるのです。ここの部分もジョニーグリーンウッドの魅力の一つ。

たとえば「Pablo Honey」に収録されている「Anyone Can Play Guitar」ではジョニーは絵筆でギターを弾いています。

なんとなく「ん?」と思っても、その妙になじむニュアンスだからこそ聴き流してしまいそうですが、やはり何か感じる部分に対してジョニーはアプローチしているのです。

また、絵筆でギターを弾いた「Anyone Can Play Guitar」のレコーディング時は、周囲にいる人全員をスタジオに呼び入れて、ギターを持たせて好きに弾いて良いと言ってレコーディングをした逸話もあります。

実はこの時ジョニー以外のメンバーはの参加はもちろんのこと、スタジオのオーナーや料理人まで参加しているのです。

その時のサウンドをコラージュしたものがイントロで使用されていて、曲名通り誰でもギターを弾くことができるということを実践しています。

また、「A Moon Shaped Box」に収録されている「Burn the Witch」はイントロのチェロが印象的な曲ですが、ライブではオーケストラを迎えず、ジョニーがヴァイオリンの弓を使ってギターを弾く「ボウイング奏法」で演奏しています。

例を挙げれば枚挙にいとまがありませんが、ギタリストとしてもミュージシャンとしても型にとらわれない独特の発想でRadioheadの楽曲に貢献しています。

常人には思いつかないアイデア。しかしそれはただ奇をてらったものではなく、確実にキマル。

この部分こそまさにジョニーが「天才や奇才」と言われる所以。

親日家ジョニー・グリーンウッド

ジョニー・グリーンウッドのギターをよく見ると何かのステッカーが貼ってあることに気付きます。
実はあのシールは日本になじみのあるものなのです。

リアピックアップとフロントピックアップの間にはアニメ「アタックNo.1」の鮎原こずえのシール。
ブリッジ付近には日本の二輪車メーカーである「HONDA」のウイングマークステッカーが貼ってあります。

世界的に有名な天才ギタリストが日本に関わるステッカーを自身のギターに貼っていることは日本人としてはとてもうれしいことですよね。

また、2003年のサマーソニックで来日したときは「サイボーグ009」のTシャツを着て演奏していました。

なんでもジョニーグリーンウッドは日本が大好きなようで、特に1960年代〜80年代の日本のアニメが好きなようです。

映画「ノルウェイの森」のサントラを手掛けた際のインタビューでも日本について話していて、「もしツアーをしなくなったら、最も行けなくて残念だなと思うのが日本。自分が知っている世界と全く違うからね。日本に行くのが好きだし、行かなくなるとなぜか気になるんだ。」と日本好きを公言しています。

ジョニー以外にはトム・ヨークも日本が好きで、ジョニーとトムはいっしょに日本語の練習をしていたこともあるとのことです。

2016年のサマーソニックでジョニーは「キョウハ、アツイデスネ。」とカタコトながらではありますが日本語を披露しています。

海外の方からすると日本の言語や芸術、カルチャーは独自の発展を遂げているとよく耳にしますが、ジョニーは日本のそのようなところに惹かれているのではないでしょうか。

ジョニー・グリーンウッドについてのまとめ

本記事ではジョニー・グリーンウッドの魅力について深堀をしてきました。

そこで浮かび上がる人物像は少し人と違った感性を持っているのだなという印象ですね。

しかし、その一風変わった感性もただ単に「変な思考」で終わるのではなく、音楽を聴く者の心を奪ってしまうことがスゴイ。

これが天才と言われる所以なのでしょう。

常人からは絶対的に生まれぬ思考とアイデア、こだわり。

これがジョニー・グリーンウッドの最大の魅力と言えるのではないでしょうか。

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