MXR/M107 Phase100とは?
ジャンルを問わず世界中で使われているフェイザーと言えば、MXRのPhaseシリーズだと言っても過言ではないと思います。
MXRのフェイザーはどれも個性があり優秀ですが、Phase100はシリーズ最上位機種となっており、他の機種よりモジュレーション機能の幅を広げられる仕様となっています。
MXR/M107 Phase100のスペック
商品名 | M107 Phase100 |
メーカー | MXR |
概要 | フェイザー |
特徴 | 一度は体感すべき強烈な揺れ |
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MXR/M107 Phase100の使用アーティスト
- Rolling Stones「キース・リチャーズ」
- 「CHAR」
- X JAPAN「Hide」
- Metallica「ジェイムズ・ヘットッフィールド」
などパッと思いついただけでも、そうそうたるメンバーですが、使用頻度の高さやPhase100の良さを引き出しているのはCHAR氏ではないでしょうか。
MXR/M107 Phase100の音質や特徴
コントロール部
- SPEED
-
うねりの速さを調節出来ます。
- INTENSITY
-
位相切り替えが4段階出来ます。数字や目盛になっておらず、イラストで音の変化を表しています。
緩いフェイズサウンドから激しいトレモロサウンドまで
他のPhaseシリーズには付いてない、INTENSITYを切り替える事により、緩いフェイズ・サウンドから、激しいトレモロ・サウンドまで作り込めます。
この機能がPhase100の最大の特徴となります。
強烈なキャラクター
M107 Phase100は個性が強いと言われていますが、その個性を逆に自分のカラーにしているミュージシャンも多いです。
ここぞと言う時の使用ではなく、まるでアンプに付いている機能の様に常にオンで弾いています。
Phase100の使用アーティストはジャズやフュージョンのギタリストに多いです。
オルガンでの使用
リズム&ブルースやファンク、ソウルなどを演奏する、黒人キーボーディストの、オルガンやエレピの上にPhase100が、ちょこんと置かれているのをライブ動画でよく見かけます。
手軽にレズリー効果を得られるからでしょう。
Phase100の揺れが、黒人音楽の激しくシェイクするノリノリのプレイを彩っています。
MXR/M107 Phase100のデメリット
サイズが大きい
良く言えばサイズに存在感があります。
悪く言えばでかいです。
サイズは98W×125H×62Dmmとなっており、エフェクターボードを圧迫してしまいます。
とにかくコンパクトにまとめたいと思っている方や、持ち運びが電車移動の方などには敬遠されがちかもしれません。
個性が強い
Phase100は有名機種ではありますが、定番の名は兄弟機のPhase90に奪われています。
最上位機種でありますが、Phase90含む他のPhaseシリーズと比べますと、個性が強く使いどころを選ぶのかも知れません。
アダプターのインプットとLEDライト
これはヴィンテージとリイシューに限っての事ですが、アダプターのインプットが付いていませんし、オンオフ確認用のLEDライトも付いていません。
電池駆動のみですと、ボードに組み込む時に使いずらくなります。
どちらのデメリットも改造で対応できる様ですが「ヴィンテージの高価なものに穴を開けるのは」と躊躇してしまいますよね。
Phase100とPhase90との違い
本記事でレビューしているPhaseシリーズの最上位モデルPhase100と兄弟機のPhase90との違いはいくつかありますが、最大の違いはINTENSITYが付いているか無いかになります。
Phase90が何か物足りなく思い、このコントロールが必要な方は、迷わずPhase100を選ぶことをお勧めします。
後は、Phase90は踏んだ時にレベルが上がりますが、Phase100は上がりません。
この辺りも選択基準となりそうですね。
Phase100の使い方やセッティング、音作りのコツ
レゲエ風の音作り
3にセッティングしてSPEEDを11時ぐらいにします。
すると「ボブ・マーリー&ウェラーズ」の曲に使われている様な音になります。
レゲエはギターの裏打ちでリズムを強調しますが、そこにPhase100で少し浮遊感を出す事で踊りだしたくなるようなギターサウンドにするわけです。
ユニバイブの代用品として
INTENSITYを4、SPEEDを2時辺りにセッティングします。
すると、縦にゆれるトレモロの様に聞こえます。
そして、クリーンクランチでアルペジオを弾くと「ジミ・ヘンドリックス」の使用で有名な「ユニバイブ」に似た効果を得られます。
ジミヘン風の音作りでファズなどの歪みと併用する場合は、歪みの前にPhase100をつなぐのが一般的です。
CHARの音作り
一時期は「常にオンにしているんじゃないかな」と思えるぐらいPhase100を使っていたCHAR氏。
その音作りは「INTENSITYを1」、「SPEEDを9時」と緩めのセッティングがお好みの様です。
アルバムなどでは激しく使ったりしてる曲もありますが、ライブでは緩くかけ、ギターの音をふくよかにすることを目的とされていたようです。
その違いにより、ヴィンテージのPhase100は緩くかけても存在感がある様に聞こえるのかもしれません。
ラバー製のスピードノブアタッチメント
新品購入ですと付属してくる「スピード・ノブ・アタッチメント」でリアルタイムでスピードの速さをコントロール出来ます。
ノブにアタッチメントを付けて足で操作します。
少し難しそうですが、慣れば使える操作方法です。
MXR/M107 Phase100を使った感想
CHAR氏の様に薄目で常にオンにも憧れてしまいますが、それはギターとの相性もあると思います。
CHAR氏が常にオンにしていた頃のメインギターは「ムスタング」でした。
ムスタングはそんなにパワーのあるギターじゃありませんので、足りないところをM107 Phase100で補う様に使っていたように思えます。
個人的にはレゲエの曲のカッティングが一番ハマります。
ただ、せっかくINTENSITYが付いているのですから、激しいセッティングを使うのもオススメです。
MXR/M107 Phase100はこんな人におすすめ
CHAR氏のファンの方は迷わず使ってみる事をお勧めいたします。
各メーカー必ずフェイザーは作っていますし「ブティック系」の工房からも多機能なフェイザーが発売されています。
しかし、どのフェイザーを使おうとも、MXRのフェイザーに戻っていく様な気がします。
ジャンルを問わずフェイズ・サウンドの音のイメージはMXRのPhaseシリーズが作り上げてきたと思います。
その中でも最上位機種にあたる「Phase100」の揺れは、一度体感しておく必要があると思います。
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