この記事ではそれぞれ個性が異なる聖飢魔Ⅱのギタリスト3人の使用機材と、それらを使ったエース清水、ルーク篁、ジェイル大橋の音作りについて解説しています。
エース清水長官のプレイスタイル
エース清水長官御発生日😈
— ぷー@ゆっくり歩もう (@tomoryukazu) March 8, 2018
ACEさんお誕生日おめでとうございます\(●︎>∀︎<)人(>∀︎<●︎)/ pic.twitter.com/YgKWSNUepJ
幅広いジャンルに精通しており、王道フレーズというよりは一癖二癖ある独自のプレイスタイルを確立しています。
聖飢魔Ⅱはメタルを基本としたバンドなのですが、メタルの中にジャズなどの要素を盛り込み、緻密に練り上げられたフレーズを演奏します。
エース清水長官はソロよりもバッキングに特徴があり、曲全体の構成を重視しているギタリストです。
エース清水長官の使用ギター
Caparison Angelus Ace
とても高級感のある見た目のギターで存在感があります。
メイプルトップにマホガニーバックのアーチトップ構造です。それに加えセットネックなので、本体の鳴りがとてもいいギターですよ。
24フレットあり高音域まで音を出すことができます。ロック式トレモロ搭載ですが、スペーサーがついているのでアームアップはできませんが、振動をよく拾い鳴りが良くなっています。ミニスイッチでコイルタップが可能。
ネックはミディアムスケールです。カラーは赤と白があります。
Caparison SUSANOH(スサノオ)
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— ギタープラネットエレキ本館 (@electric_gp) November 1, 2017
基本構造はCaparison Angelus Aceとほぼ同じです。
しかし、ピックアップがS-S-H構造となっているように見えますが、フロントとミドルはミニハムバッカーです。ミニスイッチでコイルタップが可能。ゴールドパーツが使用されており、Caparison Angelus Aceよりさらに高級感があります。
ボディ形状はやや鋭角な形になっております。赤ベースの配色ですがきれいな虎目模様が目を引きますよ。
Gibson ES-335
こちらはジャズ系の演奏がある曲での使用です。
セミアコースティックギターの代表ともいえるモデルで、使用ミュージシャンが多いです。最近では歪ませた音でも使用されています。
ボディが空洞なので音が太いですが、ノイズが発生しやすいので対策が必要ですよ。
エース清水長官の使用アンプと音作り
Peavey ultra 120
I picked up an old Peavey Ultra 120. It’s a BEAST! pic.twitter.com/9hG8xCiyH9
— Ben Christopher (@NapalmBreath76) May 16, 2018
歪みが少ないクリアな音が特徴で、メタルというよりジャズ、フュージョン系の音で演奏をします。
アンプを2台同時に鳴らしています。
Peavey ultra 120をクランチチャンネルでハイゲインスイッチを使用。
芯を加えるために70年代Marshallの音を同時に鳴らしています。
ミドルが強めの音作りです。
エース清水長官は70年代Marshall(アンプ)も使用していたようですが型式は不明でした。
エース清水長官の使用エフェクター
ADA MP-1
エース清水長官のADA MP-1の音作り
メタル系の音を出すために使用しているので、主にハイゲインディストーションと使用しています。
LAメタル系の音を狙った設定をしており、少しカラッとした印象の音が出ています。
ADA MP-1とは?
真空管を使用しており、暖かみのある鳴り方をします。きれいなクリーンサウンド、ソロでも弾きやすいハイゲインディストーションまでカバーできる音作りの幅の広さが特徴です。
BOSS TURBO OVERDRIVE
エース清水長官のTURBO OVERDRIVEの音作り
エース清水長官はギターソロ時に、音に厚みを持たせるために使用しています。
基本の音はプリアンプで作っているので、ギターソロ時の音量や歪みを上げるための使用です。
BOSS TURBO OVERDRIVEとは?
通常のオーバードライブにターボつまみが搭載されており、オンオフの切り替えで歪みを深くできることが特徴です。
トーンつまみの効きが良く細かく音を調整できますよ。OD-1に近いサウンドです。
ROCKTRON HUSH THE PEDAL
エース清水長官のROCKTRON HUSH THE PEDALの音作り
このエフェクターは、ペダルタイプ、ラックタイプの2種類があります。どちらもつまみが少なく使いやすいエフェクターです。
ノイズリダクションを強く掛けるか、弱く掛けるかの操作しかないので、演奏をしながら自分好みに効果を調整することができます。
これといった使い方はありません。とてもシンプル。
ROCKTRON HUSH THE PEDALの特徴
ノイズを消すエフェクターです。ほかのノイズリダクションと比べて、つまみが少ないので楽に設定することができます。シンプルなので、不自然な音切れや音やせの心配がありません。
初心者でも使いやすいエフェクターですよ。ノイズリダクションの中では安価で、購入しやすいという特徴があります。
ノイズリダクションならBOSSもおすすめ
ジェイル大橋代官のプレイスタイル
Happy Birthday
— KANADA-METAL (@KanadaMetal) May 4, 2019
TAKASHI O’HASHI
5月5日は、大橋隆志さんのお誕生日です。ジェイル大橋代官、
お誕生日、おめでとう㊗️🎊🍾
ございます㊗️🎊🍾。 pic.twitter.com/SAwZ8O9RIS
ブルース、ロックが主体の王道サウンドを奏でます。
ミスが少なく安定した演奏が持ち味。
ギターを低く構えており、まさにロックというべき演奏方法です。
アドリブ力が高く、即興のソロやあえてスケールを外したソロが魅力。
歪みを抑え気味に設定しているので、輪郭がはっきりした太いサウンドで演奏をします。
ジェイル大橋代官の使用ギター
Aria Pro2 TA-JAIL
セミアコースティックタイプのギターですが、歪ませて使用することができます。
コイルタップが可能で、シングルコイルとハムバッキングの切り替えができます。
黒赤白のバーストカラーで目を引きます。ネックはミディアムスケールです。
Aria Pro2 PE-JAIL ROCK
Aria Pro2PEをベースにボディが平坦なフラットトップ、フロイドローズ搭載というメタル使用なギターです。
メイプルトップにマホガニーバックというボディ構造で、エッジのきいたサウンドが特徴です。
白ベースの配色で、ジェイル大橋氏のフェイスペイントをデフォルメしております。
こちらもネックはミディアムスケールです。
Aria Pro2 PE-JAIL ROLL
Aria Pro2PEをベースにオールマホガニーで制作されており、鳴りを意識して作られたギターです。アーチトップというボディが盛り上がった構造で、倍音が良く出ます。
リアピックアップはコイルタップ可能です。
赤がベースでジェイルモデル特有の模様が入っており、クールなデザイン。こちらもミディアムスケールです。
ジェイル大橋代官の使用アンプ
Marshall1959
#MarshallMonday🎶#Marshall1959
— Rococo🌹Ghost of a Rose (@AtelierRococo) June 24, 2019
Super Lead MKII
Vintage1976 100w
&
1960A Cabinet #Marshall #MarshallAmps#マーシャル
キャビは以前ツイした3段積の’74年製と同様、’76年にサランネットの正方形のチェックが細かくなる以前のものだが、こちらは側の黒いレザーの目の粗さが違う#ロココメモ pic.twitter.com/3DuhUiLukG
音作りの特徴
中低音が強い太いサウンドが特徴です。
深くは歪ませず、ドライブサウンドというイメージで設定しています。
つまみが多く、細かく設定が可能です。
全体的につまみは上げ気味ですが、プレゼンスは使用していません。
ジェイル大橋代官の使用エフェクター
PROCO RAT
ジェイル大橋代官のPROCO RATの音作り
中域の音を押し出したサウンドで、音を太くする効果を狙って使用をしています。
常にかけっぱなしの状態です。録音時はソロの時のみゲインをさらに上げて演奏をしています。
FILTERつまみを下げ気味にして高域の音をカットしています。
中域を目立たせる音作りを目指しましょう。アンプで足りない歪みを足すイメージでの使用をおすすめします。
PROCO RATの特徴
ディストーションなのですが、ブースターとしても使用可能です。
ピッキングのニュアンスが出しやすいエフェクターで、荒々しくも太いサウンドが得られます。
TC Electronic Parametric EQ
ジェイル大橋代官の音作りの特徴
ミドルが強めな太いサウンドが特徴です。ハイは抑え気味な印象で、歪みも抑え気味です。
設定は、プレゼンス以外をマックスにして徐々に削っていくという方法でセッティングをしています。ミドルは高めに残します。
リバーブは使用していません。
Parametric EQの特徴
細かく音を設定できるので、これだけで音作りをすることができます。
周波数表記ではなくつまみ操作なので、直感的に音作りをすることができますよ。
ルーク篁参謀のプレイスタイル
速弾きがメインのスタイルです。
聖飢魔Ⅱの中では一番歪んだ音が特徴で、攻撃的なサウンドをしています。
エース清水、ジェイル大橋はメタルの中に別の要素を取り込んでいますが、ルーク篁は純粋な速弾きメタルサウンドが特徴です。
耳馴染みのよいメロディーが多く、コピーしたくなるギタリストです。
ルーク篁参謀の使用ギター
Killer KG-FASCIST
ストラトキャスター系のボディシェイプです。
スイッチなどは最小限で無駄なものがない印象です。
ネックジョイント位置が深いので音質がタイトでサステインが優れていることが特徴。
フロイドローズ搭載で激しいアーミングプレイも可能。
ボリュームの部が落とし込み構造なのでアーミングの邪魔にならない実践的なギターです。
カラーバリエーションが複数あります。ネックはロングスケールです。
Killer KG-SPELLBIND
ファイアーバードシェイプのギター。
24フレット仕様で、フロイドローズ搭載ギターです。
基本はアームダウンのみの構造なのですが、アームアップにも対応しているものもあります。
通常フロイドローズは鳴りの悪さが弱点といわれていますが、薄いラッカー塗装にすることで鳴りの悪さが改善されています。
ゴムなどで塗装が剥げるので保管は工夫が必要。
Dチューナー搭載でワンタッチで6弦をドロップチューニングに変更できます。
ネックはロングスケールです。
ピックアップはハムバッカー3発搭載なので、パワフルで幅広い音作りが可能です。フロイドローズのロングサステインが特徴。カラーバリエーションが多くデザインが違います。7弦モデルもあります。
Killer KG-GALAXY
こちらもファイアーバードシェイプのギターです。
24フレット使用で、フロイドローズ搭載ギターです。
アームアップはできない仕様ですが、フロイドローズがボディに振動を伝えるため、弱点である鳴りの悪さが改善されています。
Dチューナー搭載でワンタッチで6弦をドロップチューニングに変更できます。
ハムバッカー3発搭載なので、パワフルで幅広い音作りが可能です。
ネックはロングスケール。カラーバリエーションが豊富で、ラメが入ったきれいなカラーリングがあります。
Killer KG-TRIUMPH V
Vシェイプのギターです。
24フレットあり高音域まで対応可能です。
ピックアップはハムバッカーが3発というパワフルな配置。
5wayスイッチで細かい音の変化を楽しめます。
オールマホガニーボディなので、暖かみのある鳴りの良いギター。
ミディアムスケールなので手の小さい方でも演奏しやすいです。
ルーク篁参謀の使用アンプ
Marshall1959
ルーク篁参謀のMarshall1959の音作り
アンプのボリュームを6以上に設定して、マーシャルのドライブ感を表現しつつアッテネーターを使用し音量を下げています。
設定は中域を強めに出し、ほかのつまみも上げ気味にしています。
プレゼンスは9時くらいで設定をしています。
全体的にバランスの良い音域でなっている印象です。
デーモン閣下の歌の音域と重ならないように、高音域はカット気味の音が特徴です。
ルーク篁参謀の使用エフェクター
BOSS SD-1
ルーク篁参謀のSD-1の音作り
ソロ時のブースト用として使用しています。
音の粒をそろえることや中域の太いアタック音を狙って使用。
高音域をカットするように設定しています。
中域をブーストしつつゲインを上げ気味にして、ソロフレーズを弾きやすいように音作りをしています。
SD-1の特徴
とても使用者が多い王道エフェクターで、中域の音が太くなる効果があります。
ノイズに弱いという評価がありますが、ノイズ対策にエフェクターやノイズ対策のピックアップを搭載することで対応できます。
歪みを強く掛けすぎなければ、そこまで対策はいらないと思います。
マルチエフェクター(機種不明)
音の特徴
ギターソロ時にディレイ、リバーブの効果を利用するために使用しています。
ディレイは400ms程度に設定をし、フィードバックを得られるように設定しています。リバーブはホール系のリバーブを使用。
聖飢魔iiのギタリスト達と使用ギター機材まとめ
今回は聖飢魔Ⅱのギタリスト3名の機材や音作りについて説明しました。
3者とも個性が違うギタリストなので、誰の演奏を見ても新しい発見があります。
今回の記事を参考にして、本人と似たサウンドを目指してみるとギターを楽しめますよ。
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